10.31総選挙 自公連立政権継続へ 報道1930 まとめ21/11/1放送
報道1930
2021年11月1日 BS-TBS
【キャスター】外山恵理、松原耕二 【コメンテーター】堤伸輔 【ゲスト】田崎史郎(政治ジャーナリスト)、与良正男(毎日新聞専門編集委員)、佐藤信(東京都立大学准教授)
衆院選 選挙結果から見えたこと 野党共闘は失敗?
●何が問われた選挙だったのか
今回の選挙は、首相就任から10日での衆院解散(戦後最短)及び解散から17日で衆院選の投開票(戦後最短)という選挙であり、野党5党(213選挙区)が一本化したという特徴があった選挙だった。
結果は、自由民主党が15議席減らしたものの過半数の議席を獲得し、公明党は3議席増やし、日本維新の会が30議席増やしたことで、第3党になる大躍進をし、立憲民主党が14議席減らした。共産党は2議席減らた。
与良正男、「日本維新の会の躍進が意外な結果であった」
小選挙区では一本化した野党に投票し、比例代表では日本維新の会に投票した人が多かった。
佐藤信、「コロナ対策と政権批判に焦点を当ててきた野党の戦略のミス」
田崎史郎、「激しく競り合った接戦区で大半を自民党が勝利したことが後援会組織の力による地力の差が出た」
日本維新の会が大阪で全勝し、自民党が全敗した結果を表示。
立憲民主党に流れる票の受け皿が日本維新の会になった。
ベテラン議員が苦戦。
自民党では、石原伸晃と野田毅は落選、平井卓也と塩谷立は比例復活、甘利幹事長が敗北し、辞意を表明。
立憲民主党では、平野博文は落選、小沢一郎と中村喜四郎と海江田万里は比例復活。
2021年衆院選、各党獲得議席を紹介。
衆院選の全議席確定 自由民主党261議席、立憲民主党96議席、日本維新の会が41議席で第3党に
田崎史郎、「総裁選であれほど激しい戦いを演じて、しかも総裁選を仕掛けたのが岸田で、勝ち取ったのも岸田。総裁選で勝ち、衆院選で勝ってるわけですから、選挙で勝つというのはそれだけで求心力になっていく」
●野党共闘は成功? 失敗?
田崎史郎、「野党共闘という点でいうと、共産党と立憲民主党の小川淳也。前回の総選挙のときからしっかり手を組んで協定つくってやっている。香川1区は中選挙区時代から社会党が強かったところで、成田知巳の選挙区だった。割と革新的な土壌があるところで小川淳也が立候補をして、共産党と一緒に組んでやってそれが上手くいっている」
衆院選から見えた日本の課題
佐藤信、「私なんかは、岸田はあえて(安倍政権の継承という)錦の御旗は立てないということを意識的にしているのかなという印象だった」
●投票率 多様性 世代交代は
投票率
2017年 53.68%
2021年(今回) 55.93%
佐藤信、「議員の多様性というところは大きな問題だと思っています、強い与党の側がほとんど候補者を擁立できていないというところに大きな原因がある。自民党の場合女性議員も男性議員と同じくらい当選するので、しっかりとそこをやっていくかどうかというのはまず与党の役割かなと思う」
https://www.bs-tbs.co.jp/houdou1930/