じじぃの「語られぬ政策から見える世界との距離・日独の違いはどこに!報道1930」

岸田首相が所信表明 成長と分配の実現は 1930 まとめ21/10/8放送

動画 YouTube
https://www.youtube.com/watch?v=yc0h9a2xRzs&t=190s

グレタ・トゥーンベリさんによる #COP24 でのスピーチ

動画 YouTube
https://www.youtube.com/watch?v=8H0L16I_3KY

環境運動家 グレタ・トゥーンベリさん

賛否渦巻くグレタさん

2020/1/01 オピニオンの「ビューポイント」
昨年、16歳のスウェーデンの少女、グレタ・トゥーンベリさんが地球温暖化を警告し、一躍有名人となった。
刺激を受けた学生や生徒たちが毎週金曜日、世界各地で地球温暖化対策デモ集会「フライデー・フォー・フューチャー」を開催。グレタさんは、国連総会で「あなた方が私の未来を奪った」と、対策に消極的な世界の指導者に怒りをぶつけた。
グレタさん周囲の関係者は、若い世代に、「今やらないと世界は終わりだ」といった終末論を展開している。一種の環境宗教団体だ、と言い切っている。
https://vpoint.jp/feature/ondanka/150252.html

報道1930

2021年10月8日 BS-TBS
【キャスター】松原耕二 【コメンテーター】堤伸輔 【ゲスト】田崎史郎(政治ジャーナリスト)、斎藤幸平(大阪市立大学准教授)、マライ・メントライン(独ZDFプロデューサー)
岸田首相が所信表明 成長と分配の実現は。“語られぬ”政策から見える世界との距離。若者投票率で“ダブルスコア”…日独の違いはどこに。

語られぬ政策から見える世界との距離 日独の違いはどこに

●岸田首相“誕生プロセス”どう見たか
今日、岸田総理大臣が初めて所信表明演説を行った。
マライ・メントライン、「総選挙と無関係に総理大臣が次から次へと誕生するのに違和感を感じる。ドイツではそれが全く無い。民主主義の衰退に繋がる恐れがあると思う」
斎藤幸平、「直面している2つの危機を同時に取り組む様なリーダーが出てくるか。1つはアベノミクスで広がってしまった経済格差をどうやっつけていくか。もう1つは気候変動問題。再生可能エネルギーへの転換だったり、この10年でどれくらいの取り組みをするかで人類の未来が決まってしまうようなもの」
田崎史郎、「総選挙のまえに党首を変えてしまうのは問題だなと思って見ている。民主主義の衰退に繋がるかどうかは判断できない」
岸田総理大臣が所信表明演説でどの様な事に触れたのか。

“新しい資本主義実現会議”を創設しビジョンの具体化を進める

■成長の恩恵を受けられていない方々に対して、国による分配機能を強化
被爆地広島出身の総理大臣として目指すのは“核兵器の無い世界”
●総選挙の投票率・日独を比べると…
先月終わり、ドイツではメルケル後を決める選挙が行われた。
衆議院総選挙の投票率について。
田崎史郎、「小選挙区制度に影響があるのでは」
マライ・メントライン、「教育が影響していると思う。ドイツでは学校で積極的に選挙について話したり、生徒達の中で議論させたりする」
●ドイツ 子供たちへの民主化教育
スピードをかなり出して車が通るのに抗議をして道ばたで抗議活動を子供たちがしている、ドイツの教育を象徴する写真の紹介。
ドイツの子供たちへの民主化教育の紹介。
幼稚園の給食(朝食)のメニューは子供たちが決める。
小学校では募金活動の寄付先を子供たちが決める。
また、デモの手順を学習する。
15歳からは模擬選挙を行う学校もある。
マライ・メントライン、「ドイツの場合、学校は中立を保たないといけないが中立の立場を保ちつつちゃんと話をさせるというのがすごく大事で、先生はあくまでモデレーター。日本の場合だと社会と政治、結構分断して考えているところがあるような気がする」
斎藤幸平、「福島の原発事故があったときはベルリンにいたが、すぐに週末、10~20万人規模のデモがあってみんなが非常に熱心に参加して、そしてメルケル脱原発を宣言するという、自分たちが選挙で意思表示をするだけではなくてデモや座り込みといったいろいろな手段を使うことによって社会を変えていくという経験が深まっている」
堤伸輔、「かつての文部省や日本の政治がうまくいい方向に持って行くことができなかった、これは与野党全ての問題だったんだろうなと思う」
脱原発 再エネ主力・ドイツの選択

環境活動家グレタ・トゥーンベリが、ドイツの選挙の投票日の少し前に乗り込んで「政治家に圧力をもっとかけましょう」という主張をしたときの映像

このときの選挙も、気候変動というのは大きなテーマだった。
ドイツの2020年の総発電量:再生可能エネルギー43.9%、石炭23.5%、天然ガス16.1%、原子力11.3%。
メルケル首相は2022年、脱原発達成を発表した。
電気料金は2000年と比べて2倍以上値上がりしている。
さらに2038年、脱石炭達成するとしている。
緑の党は2030年に再生可能エネルギー100%としている。
福島第一原子力発電所チェルノブイリに言及。
マライ・メントライン、「自分の地域の電力会社比べて一番安い料金を見てそれがあまりグリーンエネルギーが含まれていないんだったら一番グリーンエネルギーが含まれている安いやつにするというのをよくやる」
斎藤幸平、「フランスや英国なんかも石炭をやめると言ってるんですけど彼らは原子力を維持しようとしている。ドイツだけが、脱原発と脱石炭というのをやろうとして再生可能エネルギーだったり付随する電気自動車なんかに積極的に投資することで緑の資本主義を作っていこうとしている。日本はもう世界の最先端から2歩遅れてしまっているというのが今後数十年というスパンでは経済的にも国際的な責任という観点からも厳しい状況になってくるんじゃないかと思う」
原発利用推進ということで新増設も口にし、小型原発を開発すべきだと高市早苗は述べ、推進である人たちが今の政権の党の中枢にいる。
野党は原発ゼロそしてカーボンニュートラル、脱炭素社会と言っている。
田崎史郎、「今月中にエネルギー基本計画を決めることになっている。それは河野太郎小泉進次郎が主導する形で決めている。原発の新増設についても基本的に今、想定していないというふうになってる。その部分を今になって甘利明高市早苗が変えられるかというと難しいんじゃないかと思う。原発はあくまで再生エネルギーで全部賄うまでのプロセスとして使うという考え方。再生エネルギーをやめて原発に全部、切り替えるという発想をする人はさすがに日本でもいない」
堤伸輔、「再生可能エネルギーの欠点を言い募る人たちがたくさんいる。それこそ安倍政権のときに経産省の人が政権の周りを固めていて、その中では原発推進をした人たちもいたようですけどそういう流れが政界の中それから経済界の中にある。原発を維持することによって日本の核原子力の研究水準を維持し、場合によっては高めていきたいといういわば思惑もある」
マライ・メントライン、「現実的路線はドイツにも必要で何かを燃やして、電気を作らないと今のドイツの電力はまかなえないのでこれは総選挙では争っていた」

ドイツでは「2030年までに再生可能エネルギー100%へ」とした緑の党が躍進。
政権の中に恐らく入るとも言われている。
斎藤幸平、「日本は野党が、自民党が今回、再分配ということを強く打ち出してきたから今まで立憲民主が言ってきた再分配というのは、もうとられてしまった。そうなると自分たちはもっと野心的な、脱原発はもちろんそうですし、石炭火力の停止も含めてできるだけ早くエネルギー対策のロードマップというものを示してほしい」
●「総選挙」何が問われるべきか
衆議院選挙の投開票日が今月の31日。
G20サミットは10月30日、31日にローマで行われ、リモートで参加する。
その後、11月1日、2日にCOP26首脳会合が英国・グラスゴーで行われる。
岸田首相は参加も検討しているという。
バイデン大統領、ジョンソン首相、マクロン大統領の映像。
斎藤幸平、「自民党もどうやら今までのことを反省してるみたいだから自民党に任せようじゃないかと有権者が思ってしまえば、基本的にはあまり政治的な席の状況は変わらなくなってしまうので、(野党には)ここは大胆な政策をもっと打ち出していってほしいですしその際には新しい資本主義ではなくて、私見も入りますけど資本主義そのものを抜本的に見直すビジョンを出してほしい」
マライ・メントライン、「日本の若者たちを気にしていて政治参画だけではなくて最近はそもそも社会参画そのものにあまり関心がないように、若者と話していて感じていてやはり社会と距離を置いている感じがある。日本はこれから経済成長は難しいだろう。だったら今のままで、ソフトランディングなのか維持できれば、ベストなのかどうせ自民党が勝つだろうから別に投票しなくていいよねみたいなそういう考え方にどうもつながっているらしい」
斎藤幸平、「まさにシルバーデモクラシーで、気候変動の影響をあまり受けない層の人たちの意見がまかり通ってしまっていて現状維持をしている。この現状維持がまさに気候変動によって今後、10年、20年の間に不可能になっていく。だから今、彼ら、声を上げないことは上の世代にとっては得なわけだ。だけど自分たちにとっては本当に損なことだっていうことにぜひ、気がついてほしい」
マライ・メントライン、「今回の総選挙ではこれから連立を組むんですけど絶対、緑の党に入れないと多数にはなれないわけなので誰が誰と組むのかはまだ分からない。だが、普通だったらちょっと不安な状況ではあるんですけど私からすると、最近はすごく楽しくてこんなに多様な意見があって、これからドイツどうなるのかなと」
田崎史郎、「選挙制度を変えるという議論はなかなか起きづらいなと思う。30~40年前、さんざんそれをやって今の小選挙区比例代表並立制になった。選挙制度を変えるのにエネルギーを費やした。それを考えると今はこの制度をどうやってうまく運用していくかという方に力をさいた方が効率がいいと思う」
https://www.bs-tbs.co.jp/houdou1930/