じじぃの「ソウル・釜山W市長選・文在寅政権と次期大統領選の行方は?プライムニュース」

文在寅政権に審判下る 韓国W市長選結果速報 次期大統領選の行方は 【後編】

動画 fnn.jp
https://www.fnn.jp/articles/-/166682

韓国W市長選結果速報 次期大統領選の行方は 【後編】

プライムニュース 「文在寅政権に審判下る 韓国W市長選結果速報 次期大統領選の行方は」

2021年4月7日 BSフジ
【キャスター】新美有加、反町理 【ゲスト】松川るい防衛大臣政務官 自由民主党参議院議員)、武藤正敏(元駐韓国特命全権大使)、黒田勝弘産経新聞ソウル駐在客員論説委員 神田外語大学客員教授)、李泳采(恵泉女学園大学教授)
この日は、韓国のソウルと釜山で市長選挙の投開票が行われる。
この選挙は、来年3月に行われる次期大統領選挙の前哨戦とも言われる。選挙戦の現状は、両市ともに保守系野党の候補者が大きくリードしている。革新系与党の候補者が敗れた場合、来年の大統領選に向けた文在寅ムン・ジェイン)政権の戦略にどのような影響を及ぼすのか。
両市長選の結果に関する最新情報をお伝えするとともに、文政権と大統領選、さらに日韓関係の行方を展望する。

ソウル・釜山W市長選 文在寅政権と大統領選の行方

●速報…ソウル・釜山W市長選 文在寅政権への“審判”と今後
出口調査の結果が出た。
ソウル市長選では与党「共に民主党」朴映宣候補が37.7%、野党「国民の力」呉世勲候補(60歳)が59.0%と、野党が圧倒的に優勢。
朴候補は事務所に姿を見せていないが、呉世勲候補は事務所に来て「ソウル市民に感謝する。今はまだ感想を言う道理がない」と述べた。
数字の状況、候補者本人が姿を見せており、実質的な勝利宣言に近いとみられる。
釜山市長選では与党・金栄春候補が33.0%、野党・朴亨ジュン候補(61歳)が64.0%と、野党が圧倒的に優勢。
当初から劣勢が伝えられていた与党は政策論争というよりは野党候補のスキャンダルを追及することくらいしか手がなかった。
野党側もスキャンダルを批判し、泥仕合になっていた。
出口調査の数字を見る限り、政権の支持率、不支持率が選挙結果にも直接反映されることになったと思われる。
直近の文大統領の支持率が32%、不支持率が58%。
今後、与党は文大統領との距離を取り、文大統領を与党から追放する動きまで出てくる可能性がある。
韓国では民主化以降の大統領は李明博元大統領を除くと、政権末期になると必ず与党を離党している。
李泳采、「文在寅大統領の支持率がそのまま出口調査の結果に出ている。投票率が52%を超えると野党に有利だと言われていた。55%以上になったのは中間層が自発的に選挙に意思を持って参加したことが反映されている」
黒田勝弘、「今、韓国の政治的分布、与党野党の支持のコアな部分は基本的には30と30で同じだと言われている。真ん中の40がどっちを取るか。今回は40のうち30が野党に行った。一番の要因は若い世代と女性だと言われている」
●任期残り1年の文在寅政権 支持率低迷からの脱却策は?
北朝鮮は6日、今夏開催予定の東京五輪に参加しないと発表した。選手らを新型コロナウイルスから守るためとしている。
黒田勝弘、「文大統領は東京五輪北朝鮮アメリカを引き合わせて米朝韓をやろうとした。しかし今度は来年の北京冬季五輪接触することを考えるのではないか」
松川るい、「文大統領はこれからますます中国に傾いていくような気がする」
黒田勝弘、「W市長選で保守勢力がうまく流れを奪還したと必ずしも言えない。文在寅政権に対する不満、批判、偽善を含めての感情が強かった。文在寅が理想として公約してきたこと、公正、平等、正義、弱者保護というのは今回文在寅を批判した人たちも賛成だが、その通りにやっていないじゃないかということ。韓国社会自体は文在寅政権を誕生させたろうそくデモの時代の流れはまだあると思う」
●“ポスト文”大統領選の行方 どうなる?有力候補者レース

韓国大統領選挙有力候補者支持率一覧(リアルメーター調査)

尹錫悦(ユン・ソクヨル)前検事総長、李在明(イ・ジェミョン)京畿道知事(共に民主党)、李洛淵(イ・ナギョン)前首相・前党代表(共に民主党)、安哲秀(アン・チョルス)代表(国民の党)、呉世勲(オ・セフン)元ソウル市長(国民の力)、秋美愛(チュ・ミエ)前法相(共に民主党)。
黒田勝弘、「ユン・ソクヨル前検事総長の勢いは続くと思う。今回市長選で野党勢力が一致すれば勝てるという結果。大統領選では野党勢力が大衆的人気を集められる新しい人物が見当たらない状況。その中でユン・ソクヨルが文政権と対決した権力に媚びない正義の味方で世論が支持している」
松川るい、「大統領がどういう考えかは大きい、保守であるということは北に対してどちらかと言うと厳しい見方をして左派よりは米韓同盟重視。ユン・ソクヨルは政治センスがあるのではないかと思うが日本や米国、中国、外交に対してどういう考えがあるか分からない」
李泳采、「ユン・ソクヨルは政治経験がない。彼は保守だが必ずしも野党に入る保守はない。彼は今の世論の中には上がるかもしれないが野党の候補がどこに固まるかということ。今回イ・ジェミョン京畿道知事が一番恩恵を受けていてイ・ナギョン前首相が一番被害を受けている」
反町理、「ユン・ソクヨルが次期大統領候補で一番支持率があるというが、彼については全く読めない」
武藤正敏、「中道路線を進めれば人気としてはたぶん出る」
●ソウル・釜山W市長選 文在寅政権と大統領選の行方
対中傾斜を強める韓国に我々はどう向き合っていくべきか。
中韓外相会談(3日)韓国外務省は「中国側は習近平国家主席訪韓への意思を改めて表明」、中国は「鄭義溶外相は中国とのハイレベル往来を緊密にし各分野の協力を強化していきたいと表明」(新華社)。
武藤正敏、「韓国がどんどん中国に寄っていって中国にベッタリになるのは良くない」
黒田勝弘、「韓国が対中傾斜を強めつつあるという前提が疑問。愛国民族主義が政権にもありバランス意識がある。中国に気を使わざるを得ないのは仕方がない。対日政策に関してはある種の修正があると思う」
李泳采、「対中傾斜というよりは韓国の地政学的な立場が高まったということが事実。政権末期、文政権は日本に対して関係改善したいというアプローチは持続すると思う」
反町理、「文政権が最後の最後で対日政策アプローチを仕掛けてくるということがありえるのか」
松川るい、「米中でバランスする外交は伝統的にそうだと思うし特に文政権はそうだと思う。韓国の中も1つではなく中国に対する警戒感もある。日韓関係の中では曲げちゃいけない筋は曲げないということ。長い目で見て日韓関係を捉えるべき」

【提言】 「日本が注視すべき韓国の変化」

黒田勝弘 「変化に備えよう」
 日本は文在寅政権を相手にしてもどうにもならない。次の大統領に期待するしかない。
李泳采 「大統領選挙」
 今回の釜山W市長選は次の大統領選挙に向かっての選挙だった。
武藤正敏 「新しい候補者」
 今回の選挙のように今後新しい候補者が出てくる。韓国も変化すると思う。
松川るい 「対米・中」
 韓国が米国にシフトしていくのか、中国に寄り添うのか、大きな分かれ目にある。
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