韓国 “検事総長”職務停止
次期韓国大統領選候補の支持率 尹検事総長が上昇し2位に
2020.11.30 聯合ニュース
韓国の世論調査会社、リアルメーターが30日に発表した次期大統領選挙(2022年)への出馬が予想される人物の支持率調査で、尹錫悦(ユン・ソギョル)検事総長が19.8%と、調査対象になった6月以降で最高となった。前月(17.2%)と比べ2.6ポイント上昇した。
与党「共に民主党」代表の李洛淵(イ・ナギョン)前首相が20.6%で1位、同党所属の李在明(イ・ジェミョン)京畿道知事が19.4%で尹氏に次ぐ3位に入った。前月比で李洛淵氏は0.9ポイント、李在明氏は2.1ポイント、それぞれ下落した。
https://jp.yna.co.kr/view/AJP20201130001200882
プライムニュース 「文文在寅×検察対立激化 検事総長“解任”波紋 次期駐日大使は反日?」
2020年11月30日 BSフジ
【キャスター】竹内友佳、反町理 【ゲスト】武藤正敏(元駐韓国特命全権大使)、黒田勝弘(産経新聞ソウル駐在客員論説委員)、高初輔(芝パーク総合法律事務所代表弁護士)、権容ソク(一橋大学准教授)
11月24日、韓国のチュ法相は文政権の検察改革の推進を担い、政権の不正にも捜査の手を緩めない姿勢を貫いてきたユン検事総長に対し、深刻かつ重大な不正が認められたとして懲戒を請求し職務停止を命令した。
この憲政史上初の措置に対し、韓国法曹界、さらには現役の検事から反発の声が噴出するなど波紋を呼んでいる。検察トップに対し大胆な「カード」を切った文政権と、今回の措置は暴挙と反発を強める検察との溝が一層深まる事態の行方はどのような道筋を歩むのか?
一方、23日、文在寅大統領は、次期駐日韓国大使に、共に民主党議員を務めたカン・チャンイル前韓日議連会長を内定した。
過去には、対日政策をめぐり政権批判を繰り広げた経緯のあるカン氏の駐日大使抜擢は、今後の日韓関係にどのような役割を担うのか?
戦後最悪な関係となっている韓国に対し、日本はどのような姿勢とアプローチを図るべきなのか?
●韓国“検事総長”職務停止の余波 政権×検察…深まる対立の構図
文在寅大統領
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秋美愛法務大臣 ⇔ 尹ヨク悦検事総長
11月24日、韓国・秋美愛法務大臣が尹ヨク悦検事総長に対し、深刻かつ重大な不正を多数確認したとして懲戒請求と職務の執行停止を命じた。
2009年6月、文在寅大統領は朴槿恵前大統領をめぐる贈収賄事件で指揮を執った尹ヨク悦を検事総長に指名した。
8月には大統領が信頼を寄せていたチョ国を法務大臣に指名する。
尹検事総長はチョ法務大臣の家族を巡る不正疑惑への捜査を本格化させ、チョ国を辞任に追い込む。
後任の法務大臣に任命されたのが秋美愛。
尹検事総長は秋法務大臣が息子の兵役中の休暇を巡って特別扱いを軍に働きかけたという疑惑を追及。
秋法務大臣は検察幹部の大規模な配置換えや捜査指揮権を発動し、尹検事総長を特定事件の捜査から排除するなど対抗姿勢をエスカレートさせている。
11月24日、秋法務大臣は尹検事総長に対し懲戒請求と職務停止を命じた。
●韓国“検事総長”職務停止の余波 文大統領と尹検事総長の関係
文大統領 尹ヨク悦検事総長 任命時の訓示
「権力に振り回されず、権力の顔色もうかがわず、人に忠誠を尽くさない姿勢で、公平に捜査せよ」
武藤正敏、「文大統領はいいことを言うが、真逆のことをやっている」
反町理、「文大統領は尹検事総長を任命したら、朴槿恵大統領の時のように保守派を叩いてくれると思った。ところが尹検事総長は保守派だろうが進歩派だろうが権力に向かって刃を向ける。まさか大統領府に歯向かってくるとは思っていなかった」
高初輔、「尹検事総長は検察機能を政治・権力から切り離したかったのだと思う」
韓国・尹ヨク悦検事総長は2013年、朴槿恵政権の大統領選介入疑惑の捜査チーム長に抜擢され検察上層部の反対を押し切り関係者を逮捕した。
これにより地方検事に左遷され、尹は「私は人(権力に)忠誠を捧げない」と発言している。
2016年、朴槿恵大統領と崔順実を中心とした政治スキャンダル事件の「崔順実ゲート事件」の捜査チーム長に就任し、朴槿恵前大統領と崔順実を逮捕、起訴する。
2017年、文政権発足後にソウル中央地検長に就任。
2019年、検事総長に就任。
●文政権の危機感とは
韓国の秋法務大臣が根拠としている尹検事総長の不正疑惑について。
高初輔、「非常に弱い。裁判官に対する不法査察は、犯罪捜査をしているわけではない。日本の法相界の中でも裁判官を調査するのは普通にやっていること。検察官がやってもおかしくない。どうやって説得したら良いかと考えれば、裁判官の証拠認定の仕方などを調べるのは当たり前」
武藤正敏、「検事総長の政治的中立については、見る側からすれば中立ではない。大統領候補のトップに立ったことが政治的中立に反するとされている。この6項目は筋が弱い」
黒田勝弘、「ナンセンスな理由だと思う。結論先にありで、尹総長をいかにダメ人間かと印象付けるために慌ててかき集めた。悪いイメージを印象付けようとしている」
●国内世論の評価と政権への影響
韓国の次期大統領候補の支持率について。
権容ソク、「尹が検事の政治的中立を守れるはずがないというロジック。彼が普通の政治家になったときにこの人気が維持できるか。政治に出ることは否定していない」
武藤正敏、「国民の人気が高いのは、保守党側に誰もいない。次の大統領候補として保守層をまとめていける人がいない」
黒田勝弘、「当面は彼が人気があるため、排除するための材料を広げるために使っている。彼が大統領候補になるかどうかはまだ不透明」
●知日派”次期駐日大使”の横顔 言説から見る大使としての資質
姜昌一(カン・チャンイル)氏は4期にわたって国会議員を務め、韓国の与党である「共に民主党」のなかでは重鎮にあたる。大学院は東京大学で学び、日本統治下における朝鮮史を研究していた。日本語での意思疎通はもちろん可能であるが、そうした経歴からわかるように、韓国の立場を強く訴える人物だ。
2003年には「日本の歴史歪曲」をテーマにした学術会議で、「日帝は朝鮮を強制占領に出て『永久にそして完全に』支配するために朝鮮民族抹殺政策を展開した」と発言したほか、2011年に姜氏が韓国国会議員として北方領土の国後島を訪問した際は、日本政府から強く反発を受けた。また、2015年末に交わされたいわゆる慰安婦問題日韓合意については「国家を拘束する条約や協定ではなく、安倍政権と朴槿恵政権の約束にすぎない」と述べ、反対している。
武藤正敏、「日本がきついことを言ったとしても、文大統領は聞く耳を持たない。姜昌一氏は文大統領に都合のいいことしか言わないのではないか」
『提言』 「日本は今の韓国とどう向き合うべきか」
黒田勝弘 「外交はタイミングだ」
米国はバイデンになったばかりで文政権は末期状態だ。ゴタゴタしてはいけない。
高初輔 「1500分の45 未來指向」
韓国の歴史を1500分とすると日本と争っていた時間は45分ぐらいだ。仲良くしていた時間の方が長い。
権容ソク 「韓国民主化の本質を見極める」
韓国は民主化の途上にある。そこからいろいろな可能性が出てくる。
武藤正敏 「対話どうする!」
韓国は日本との対話を模索している。きちんと話ことが大事だ。
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