じじぃの「中国の台頭と世界秩序・民主主義か専制主義か・櫻井よしこ×先崎彰容!プライムニュース」

櫻井よしこ×先崎彰容 民主主義か専制主義か 中国の台頭と世界秩序 【後編】

動画 fnn.jp
https://www.fnn.jp/articles/-/257437

櫻井よしこ×先崎彰容 民主主義か専制主義か 中国の台頭と世界秩序 【後編】

Biden said America's survival depends on proving to China that democracy can outpace autocracy

Apr 29, 2021 INSIDER
・Biden said Xi Jinping is betting democracy can't outpace China's autocratic model.
・He framed overcoming the challenges ahead as key to the survival of democracy and proving Xi wrong.
https://www.businessinsider.com/biden-said-china-betting-democracy-cannot-keep-up-with-autocracy-2021-4

プライムニュース 「櫻井よしこ×先崎彰容 民主主義か専制主義か 中国の台頭と世界秩序」

2021年10月21日 BSフジ
【キャスター】長野美郷、反町理 【ゲスト】櫻井よしこ(国家基本問題研究所理事長)、先崎彰容(日本大学危機管理学部教授)
世界で民主主義が揺らいでいる。米国が広めようとしてきた「自由と民主主義の価値観」は中東には根付いておらず、米国が撤退したアフガニスタン撤退には、攻撃の対象でもあったタリバン政権が復活。また、同盟関係にあるはずのフランスとの関係も、豪州への潜水艦技術提供をめぐって亀裂が生じるなど、米国の信頼は低下の一途を辿っているように見える。
一方、中国は次の展開を見据えた攻勢を強めている。米軍のアフガン撤退に対する国際社会の非難が高まる中、米国との交渉に強硬姿勢で臨み、ファーウェイの孟晩舟副会長の釈放を勝ち取った。また、13日~14日に行われた会議では、習近平国家主席が「単一の物差しで世界の多彩な政治制度を測ることこそ民主的ではない」と述べ、共産党独裁体制に対する米国の介入が独善的であると批判した。
これまで、世界各国で信頼を勝ち得てきた自由と民主主義という価値観だが、米国の後退と中国の台頭によって、どう変化しようとしているのか?

中国の台頭と世界秩序 民主主義か専制主義か 櫻井よしこ×先崎彰容

●民主主義“劣勢”の時代に日本は?
今、米国が掲げてきた自由と民主主義が揺れている。
分断に苦しむ米国で起きた連邦議会議事堂襲撃事件。
民主主義の定着を放棄し、撤退作戦も失敗の烙印を押されたアフガニスタン問題の幕引き。
そんな米国の姿を中国・習近平国家主席は痛烈に批判。
「中国のやり方こそ民主的」と言ってのけた。
これまで多くの国々が目指し掲げてきた自由と民主主義という価値観に今、何が起きているのか。
その波紋は日本の有り様にどう影響を及ぼすのか。
●民主主義vs専制主義の本質
民主主義vs専制主義の論争は米中の対立が激しくなることで浮き彫りになってきた。
習近平は先週行われた全人代のテーマ検討会議で米国の民主主義を念頭に、
「人民が投票の時だけ呼び覚まされ、投票後は休眠期に入ったり票をかき集める時だけかわいがり、選挙後は粗末に扱ったりするなら本物の民主ではない。単一の物差しで世界の多彩な政治制度をはかる事こそ民主的ではない」と発言した。
櫻井よしこ、「米国および西側の体制と対峙するということ。ブリンケン米国務長官と楊潔チ・共産党政治局員がアラスカで会談した時と同じ構図。もっと遡ると2017年10月、第19回共産党大会で習近平が3時間20分にわたる演説で言っていることと基本的に同じ。中国の方が優れているのであって、中国こそが世界のリーダーの資格を持っていると言っている」
先崎彰容、「ポピュリズム批判を中国のトップがしている。ポピュリズムとは時間が短いことが特徴。たとえばSNSのように短時間に騒いで、あるいは敵を見つけて叩いてすぐ忘れてしまうことが事件、ニュースになってしまっている。後半の単一の物差しでというのは米国に自由と民主主義は世界全体が絶対に共有しなくてはいけない価値観だと押し付けてくるな、と言っている。中国の価値観を受け入れよ、と言っている」
現代日本の「民主主義」
先崎彰容、「日本の話で今の選挙絡みで言うと、日本人の半分は投票に行かない。米国と言うと一般的にはトランプ政権の時代は何かと言ったら、バラバラだった人たちのうち白人中間層で下落した人たちに対して訴えかけたことによって得票を得て当選した。米国国内で排除の論理を作った。自分たちが民主主義的な投票行動をすることで米国自体が変わってくれるという意味では、日本の50%が選挙に行かない国とは違って過激なポピュリズムでもあり、過激に選挙に興味を持っている人たちの集団でもある。米国にはもう1つの側面があってGAFAと言われているような一部エリート層の人たちが米国のイメージを作っている。トランプの米国とGAFAの人たちの米国はほぼ正反対という構図がある」
櫻井よしこ、「戦後の日本は憲法で自分の国を守るということが禁止されてきた。米国の力が衰えてきた。中国が今までにないくらい強硬に軍事力で膨張してきている。しかも中国は中国流の価値観を押し付けてくるようになった。戦後の日本は国ではなかった。日本がまともな国になるんだということに気がつかないといけない。日本の国を守んだという責任感を持つことは日本人として生きている意味を問うことにつながる」
●中国が説く「民主的」の正体
習近平全人代のテーマ検討会議の中で、中華人民共和国が民主国家であると思わせるような民主国家の定義を示した。
民主国家の定義とは「指導層が法に基づき秩序ある交代をしているか」「人民がスムーズに要求を表明できるか」など。
習近平は「民主かそうでないかは、その国の人民が判定するものだ」と述べた。

先崎彰容、「人民がスムーズに意見を表明できるためには人民と認めない人たちは粛清して構わないと、事前にそういう人たちは発言できないシステムを作った上で、人民の意見を聞いてみると自分の考えと一緒だと。専制国家とレッテルを貼られることに対して自分たちこそ民主だと言っている。トランプ前大統領は一国主義だから理念を掲げなくても良かったかもしれないが、バイデン大統領はいろんな人たちと一緒にやっていきたい人だから当然理念を表明する。日本においては自由と民主主義が大事だと言ったら、そうだと全員頷いて今でも国際社会で当然通用すると勘違いしている」

【提言】 「日本人は民主主義をどう捉えるべきか」

櫻井よしこ 「日本人の自主自立自律」
 民主主義は一人一人が作っていくもの。その民主主義を私たちが自主自立自律でやっていくことが基本。
先崎彰容 「手ざわり」
 昔は子どもを周りの大人が皆で手助けしていた。もう一度取り戻すべきだ。
https://www.fnn.jp/subcategory/BS%E3%83%95%E3%82%B8LIVE%20%E3%83%97%E3%83%A9%E3%82%A4%E3%83%A0%E3%83%8B%E3%83%A5%E3%83%BC%E3%82%B9