じじぃの「スプーン曲げ・ ユリ・ゲラーは本物の超能力者なのか?超常現象・科学者たちの挑戦」

ユリ・ゲラー自身も分からない、なぜ透視ができるのか?映画『緊急検証!THE MOVIE』ユリ・ゲラー インタビュー

動画 YouTube
https://www.youtube.com/watch?v=9Nyb2QsStiY

超能力者? ユリ・ゲラー

ユリ・ゲラー

ウィキペディアWikipedia)より
ユリ・ゲラーUri Geller, 1946年12月20日 - )は、イスラエルの超能力者を名乗る人物。正式名ウリ・ゲレル・フロイド(Uri Geller Freud)、生まれた時の姓名はハンガリー名でジェルジ・ゲッレール。テルアビブ生まれ。現在イギリス在住。
【評価】
スプーン曲げでブームになった。ただし、ビデオの解析から、スプーン曲げなどの超常現象は巧妙な手品であると指摘されている(安斎育郎著『科学と非科学の間』)。
ベテランのマジシャンであるジェームス・ランディや超能力肯定派のゆうむはじめも手品であると指摘している。彼の“能力”と称するものを奇術によって再現出来るプロマジシャンからするとゲラーの“能力”は、鼻持ちならない程、稚拙で雑であると言われている。しかしその拙さゆえに人は簡単に信じてしまうものだと、指摘している。
Mr.マリックが披露した透視手品に驚きそのタネを聞き出した数年後、彼の超能力のリストにその透視ネタが入るようになった。マリックは彼を評して「超能力者と言うよりはビジネスマン」と『森田一義アワー 笑っていいとも!』で述べている。

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NHKスペシャル 「超常現象科学者たちの挑戦」

2014年3月22日 【ナビゲーター】 阿部寛(俳優)
心霊現象、生まれ変わり、テレパシー・・・。時に世間を騒がす、いわゆる“超常現象”の正体は何なのか?いま、この命題に最新科学で挑もうという世界的な潮流が巻き起こっている。
ムーブメントの背景には、近年の目覚ましい科学の進歩がある。技術の粋を極めた観測装置でデータを集積し、脳科学や物理学、統計学などの最新理論で解析すれば、カラクリを白日の下にさらすことができる。その過程は、まるで手品のトリックが明かされるような、スリルに満ちた知的発見の連続だ。
一方、「生まれ変わり」や「テレパシー」の中には、最先端の科学をもってしても、いまだメカニズムが解明できない謎も残る。科学者たちはその難題にも果敢に挑み、最先端の「量子論」を駆使するなどして、合理的な説明を目指している。先端を極める科学者たちは、「説明不能な超常現象」に新たな科学の発展を予感しているのだ。“超常現象”への挑戦を見つめ、科学の本質に迫る知的エンターテイメント。
https://www6.nhk.or.jp/special/detail/index.html?aid=20140322

『超常現象 科学者たちの挑戦』

NHKスペシャル取材班/著 新潮文庫 2014年発行

第2部 秘められた未知のパワー―超能力

episode1 スプーン曲げはトリックだったのか より

ユリ・ゲラーは今

2013年9月。ロンドンから車で2時間、ソニングという町へ向かう車中、私の心中はあまり穏やかではなかった。なにしろ稀代の”超能力者”、ユリ・ゲラーの取材にこれから行くのだ。超能力に全く関心がない人でも、ユリ・ゲラーと言えば即座に「ああ、あの人ね」という答えが返ってくる。それほどの有名人である。まして1974年、日本のテレビに初登場したころに多感な少年少女だった人の中には、スプーン曲げを試してみたり、壊れた時計を持ってテレビの前にかじりついたりしたという人も大勢いるだろう。そして”やってみたらできた!”という思い出を持つ人もいるに違いない。

ユリ・ゲラー、再び

当時の科学論文のいくつかは、ゲラーの超能力はトリックではなく、本物の未知の物理現象を生み出していると結論づけている。バナチェック(イギリスのメンタリスト、マジシャン)が科学者をだまし続けたように、ゲラーも欺き続けていたのだろうか。物理学者のハロルド・プットフ博士をはじめ、複数の実績ある科学者が関係し、さまざまな研究機関を渡り歩いたゲラーが、毎回毎回研究者をだまし通すことが、本当に可能だったのだろうか。
ゲラーが現代科学による新たな検証を受け付けない以上、本物か偽物か、その答えは彼だけが知っているとしか言いようがない。
バナチェックは、ゲラーの”超能力”をトリックだときっぱり切り捨てる。
「私はユリ・ゲラーの能力が本物だとは思いません。彼のせいで、科学者が多くの金を蝶能力につぎ込んだのは不幸なことです」
そしてバナチェックは、かつてゲラーが研究者に本物だと認めさせた、サイコロの目を透視する能力をマジックで再現してみせた。サイコロを箱にいれ、私が振る。彼は中を見ることなく、次々にサイコロの目を当てていった。思わず驚嘆の声を上げる私。バナチェックは「私は超能力者ではありませんよ。保証します」と笑いながら言う。もしかしたら箱やサイコロそのものに仕掛けがあるのかとも思ったが、どんなトリックを使っているのかは結局分からなかった。
ゲラーへのインタビュー開始から1時間。バナチェックとのやりとりを思い出しながら、核心の質問に移ることにした。
「あなた自身はトリックだという疑惑を持たれていることについてどう思っていますか」
彼がおそらく何度も受けてきたであろう質問だ。ゲラーの答えは堂に入っていた。
「私は生涯を通して論議の的となってきました。私を信じる人もいれば、信じない人もいる。中には私よりも上手にスプーンを曲げるマジシャンもいますし、驚くようなトリックをするマジシャンもいます。そのことを私は気にしません。『ユリ・ゲラーはマジシャンにすぎない』といった攻撃も気にしません。そんな批判にはもう慣れています。私は懐疑論者たちの意見を気にしません。彼らはむしろ私の知名度を上げる手助けをしてくれました。私のことを話題にし、論議を巻き起こしてくれたことで私は有名になったのです。私が言いたいのは1つだけ。それは私が本物だということです。私の言うことを信じたくなければ、私に関わらなければいい。それだけのことです」
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こちらが用意した、強度が十分にあるスプーンを曲げてもらえないかと私は頼み込んでみた。冒頭、私が最低限の目標だとしていた、あの刻印入りのスプーンだ。
ゲラーは一度拒んだかと思うと、次の瞬間、そのスプーンをくれと言い出し、インタビューを行った部屋に一目散に駆け戻った。そして私たちが用意したスプーンを一瞬のうちに曲げてしまった。肉眼ではその様子をきちんと観察できていない。残念ながらカメラもゲラーの動きにわずかに追いつけず、曲げる瞬間は撮影できなかった。後で映像を確認したところ、あっけにとられた私の表情をむなしく映し出していただけだった。
ゲラーは、もう一度じっくりやってほしいという願いには応えてくれなかった。ゲラーとしては、もともとインタビューだけという約束だったのに、2本も曲げたのだからもう十分だというわけだろう。
ゲラーの超能力がうそか本物か、あわよくば見極めたいと考えていた私たち。陽動作戦とも受け取れるゲラーのトリッキーな動きに、してやられてしまった、というのが取材後の実感だ。

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どうでもいい、じじぃの日記。
少し古い本だが、『超常現象 科学者たちの挑戦』を読んだ。

「スプーン曲げはトリックだったのか」

「ゲラーは一度拒んだかと思うと、次の瞬間、そのスプーンをくれと言い出し、インタビューを行った部屋に一目散に駆け戻った。そして私たちが用意したスプーンを一瞬のうちに曲げてしまった」
2014年1月、NHK BS 『ザ・プレミアム 超常現象』で「第2集 秘められた未知のパワー ~超能力~」にこの時のことが出ていた。
ユリ・ゲラーがスプーンを曲げる瞬間は見えなかった。
Mr.マリックは彼を評して「超能力者と言うよりはビジネスマン」と言っていた。
前にもこんなことを書いたなあ。 (^^;;