じじぃの「臨死体験・低酸素状態となった脳が起こす現象とは?超常現象・科学者たちの挑戦」

'I Died:' Women Share What Their Near-Death Experiences Were Like

動画 YouTube
https://www.youtube.com/watch?v=5rb5bUSU7Vs

death experience

Death isn’t scary - if you’ve had a near-death experience

October 29, 2014
But not those people who have had a near-death experience (NDE). NDEs are extraordinarily profound mystical or transcendental occurrences, during which the boundaries between space, time and normal perceptual awareness become blurred.
https://theconversation.com/death-isnt-scary-if-youve-had-a-near-death-experience-32557

臨死体験

ウィキペディアWikipedia)より
臨死体験(Near Death Experience)は、文字通りに言えば“臨死”、すなわち死に臨んでの体験である。英語ではNear Death Experienceと言い、日本語では訳語が「臨死体験」以外にもいくつか存在している。
今までの調査を概観すると、心停止の状態から蘇生した人の4~18%が臨死体験を報告する。現在では医学技術により、停止した心臓の拍動や呼吸をふたたび開始させることも可能になったため、心肺止から蘇生する人の数は過去に比べて増えている。
【エンドルフィン説】
臨死体験は、鎮痛作用と快感作用をもつ脳内麻薬物質であるエンドルフィンの分泌により起こる、という解釈がある。立花隆臨死体験の数ある要素のうち「幸福感」や「恍惚感」についてのみエンドルフィンが関わるのではないか、と推測している。
低酸素症患者を対象にした実験では、血中の酸素濃度が下がるほど、エンドルフィン値が上がる事が明らかになっている。この事は死の間際にエンドルフィン値が上がる事を示唆している。

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NHKスペシャル 「超常現象科学者たちの挑戦」

2014年3月22日 【ナビゲーター】 阿部寛(俳優)
心霊現象、生まれ変わり、テレパシー・・・。時に世間を騒がす、いわゆる“超常現象”の正体は何なのか?いま、この命題に最新科学で挑もうという世界的な潮流が巻き起こっている。
ムーブメントの背景には、近年の目覚ましい科学の進歩がある。技術の粋を極めた観測装置でデータを集積し、脳科学や物理学、統計学などの最新理論で解析すれば、カラクリを白日の下にさらすことができる。その過程は、まるで手品のトリックが明かされるような、スリルに満ちた知的発見の連続だ。
一方、「生まれ変わり」や「テレパシー」の中には、最先端の科学をもってしても、いまだメカニズムが解明できない謎も残る。科学者たちはその難題にも果敢に挑み、最先端の「量子論」を駆使するなどして、合理的な説明を目指している。先端を極める科学者たちは、「説明不能な超常現象」に新たな科学の発展を予感しているのだ。“超常現象”への挑戦を見つめ、科学の本質に迫る知的エンターテイメント。
https://www6.nhk.or.jp/special/detail/index.html?aid=20140322

『超常現象 科学者たちの挑戦』

NHKスペシャル取材班/著 新潮文庫 2014年発行

第1部 さまよえる魂の行方―心霊現象

episode3 「死後の世界」を垣間見た人々 より

国際学会は異様な熱気に満ちていた

2013年3月9日と10日の両日、フランス南部の港町マルセイユで開かれた国際臨死体験学会は異様な熱気に包まれていた。
講演者には、アメリカ・ハーバード大学脳神経外科医の経験をもつエベン・アレグザンダー博士の姿もあった。博士は、脳に深刻なダメージを受ける重病を患い、自分自身が生死の境をさまよった。臨死を体験した後、患者との接し方が変化したと語る。
「以前は医師として、悪いところを直す修理師のようでした。しかし今は、患者の肉体面、精神面、情緒面、スピリチュアルな側面を見るようになりました」
がんの放射線治療を専門とするアメリカ人医師のジェフリー・ロング博士は、きっぱりと言い切った。
臨死体験は2つの言葉で要約します。medically inexplicable(医学では説明できない)!」
従来の医学では説明できないという不可思議な現象。人間の生と死の謎に迫る最新の研究発表に、聴衆は真剣に耳を傾ける。今、臨死体験を研究しようという動きが、確実に起こって絵いるのだ。一体、世界でどれほど多くの人が臨死を体験しているのか。よく引用されるのが1982年にアメリカのギャラップ社が行った世論調査である。その結果、アメリカだけで約800万人が臨死体験をしたと結論づけた。これは、当時のアメリカの成人人口の、およそ5パーセントに相当しる。随分多い印象を受ける。

臨死体験の不思議な共通性

世界の人々の臨死体験における共通性とは何か――。取材班は、臨死体験事例を研究し、多くの体験者に話を聞いた。そして、生と死の境をさまよった人々がどのような体験をしたのか、その姿を探った。
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ミシガン大学神経生理学者のボルジギン博士は、心臓の停止からおよそ30秒にわたって、脳は活動を続けていることが分かったという。
死の間際生き残りをかけて必死に働く脳。この30秒の間に何が起きているのか。臨死体験者が垣間見た世界と、何か関係があるのだろうか。それをひもとくヒントが、意外なところにあった。アメリカ軍のパイロットが受ける、ある訓練である。
アメリカ・アリゾナ州のエンブリー・リドル航空大学。
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そこで受けるのが、重力に耐えるための訓練だ。この訓練には重力を発生させり特別な機械が使用される。パイロットは、巨大なアームの先についた丸いゴンドラに乗り込む。続いて、アームが円を描いてぶるんぶるんと高速回転を始める。その先端のゴンドラの中では、パイロットに重力負荷がかかる。体格などによる個人差はあるが、パイロットにかけられる重力負荷は、時に地上の10倍前後になるという。
この時、パイロットの血液は下半身に停滞し、脳への血流が減って低酸素状態となる。ミシガン大学の研究に照らし合わせると、ネズミの心臓が停止して脳への酸素供給がストップした時点と、よく似た状態だ。ここで多くのパイロットが経験するのが「Gロック」と呼ばれる状態である。訓練の記録映像を見てみると、重力負荷をかけられた兵士たちの目は徐々に焦点を失い、首の芯が抜けたように頭をガクンと落として失神した。意識を失ったのだ。
航空科学を教えるティモシー・セスタックさんは、1000近くの、Gロックの体験例の聞き取り調査に関わった。その結果、Gロックになった兵士たちの多くが、ある不思議な光景を見ることが分かったという。
「意識を喪失する時、まず失われるのは視界です。視界の端からだんだん暗くなるブラックアウトが起こります。その時、トンネルのようなものが見えると言います。トンネルの先には白い光というか、それに似たようなものが見えるのです」
低酸素状態の脳が見せるという、トンネルのような景色。臨死状態で経験するというトンネル体験のようだ。さらにその時、多くのパイロットが、不思議な感覚を報告している。
「穏やかで、静かで、大きな幸せを感じると言います。とても心を打たれるような、印象的なものだと」
臨死体験者が語る、”無上の愛や多幸感”といった感覚とよく似ているようだ。臨死体験とは、死の間際に、低酸素状態となった脳が起こす現象ではないか。ミシガン大学のボルジギン博士はそう考えている。
臨死体験は、脳がもたらすものです。実際に何かが見えているのでしょう。昏睡状態でも、視覚の認識は働いています。だから、過去の思い出や、彼らの人生に実在した人たちが見えるのです。死後の世界など、存在しないでしょう」

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どうでもいい、じじぃの日記。
少し古い本だが、『超常現象 科学者たちの挑戦』を読んだ。

臨死体験は、脳がもたらすものです。実際に何かが見えているのでしょう。昏睡状態でも、視覚の認識は働いています。だから、過去の思い出や、彼らの人生に実在した人たちが見えるのです。死後の世界など、存在しないでしょう」

一説によれば、臨死体験はエンドルフィン分泌亢進や酸素濃度減少など死ぬ間際の生理現象に基づく幻覚なのだという。
死の瞬間には、「幸福感」や「恍惚感」を経験するらしい。
もうすぐだなあ。
前にもこんなことを書いたなあ。 (^^;;