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次世代蓄電池用セラミック電解質シート
次世代蓄電池用セラミック電解質シート
2011/09/14 AIST
独立行政法人 産業技術総合研究所【理事長 野間口 有】(以下「産総研」という)先進製造プロセス研究部門機能集積モジュール化研究グループ 濱本孝一 研究員および藤代芳伸 研究グループ長は、室温で高いリチウムイオン伝導性を示す、セラミック電解質シートの開発に成功した。
今回、開発したセラミック電解質シートは、新たな焼成プロセス技術によって従来困難であった粒界抵抗の低減を実現し、室温で高い総合伝導率(1×10-3 S/cm)を示す。また、大面積で薄い電解質シートを従来よりも少ない製造エネルギーで作製することができる。このため、安全性の高い全固体型のリチウムイオン電池用のセラミックス電解質として期待される。さらに、耐水性に優れているため、次世代蓄電池として期待されているリチウム-空気電池の電解質材料として利用でき、高性能蓄電池開発を大きく加速させる期待ができる。
https://www.aist.go.jp/aist_j/press_release/pr2011/pr20110914/pr20110914.html
鉱物の秘密がわかる本
科学雑学研究倶楽部(編)
第1部 鉱物の基礎を学ぶ
・鉱物のしくみと性質
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第2部 鉱物と宝石図鑑
・鉱物編
・宝石編
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『鉱物の秘密がわかる本』
科学雑学研究倶楽部 学研プラス 2016年発行
第1部 鉱物の基礎を学ぶ
面白くてためになる鉱物の知識 より
常に身近にある大切な存在 人と鉱物とのかかわりとは?
鉱物とともに歩んできた人類
有史以来、人類は鉱物をさまざまな形で利用してきた。太古の昔には、石を砕いて石器にしたり、土から土器を作っていた。山中や河川で自然金や自然銅を見つけると、それを利用するようになる。鉄のように自然にそのままの形で産出しないものは、岩石や砂から精製することで対応した。たとえば、砂鉄(磁鉄鉱)と炭(炭素)を一緒に焼くと、磁鉄鉱に含まれる酸素が炭素を結合して鉄を遊離することができる。こうした精製技術によって、金属を使ってさまざまな道具や武器、装飾品、硬貨を作り出してきた。
また、美しい鉱物は宝石として、装飾品などに利用され、人々を楽しませた。さらに、絵の具や化粧品、薬品など、鉱物の特性を活かし、さまざまな用途に用いられた。
現代でも幅広く利用された鉱物
ではここで、ひとつのビルを考えてみよう。建物の骨格に使われている鉄骨や鉄筋は、鉄鉱石から精製した鉄や合金だ。ビルの外壁をなすコンクリートは、石灰岩(方解石)に粘土、石英、石膏などを加えて作られている。窓ガラスの主原料は石英で、炭酸ナトリウムや石灰岩、ドロマイト(苦灰岩)などを加え、高温で加熱・冷却して固めたものだ。
一方、現代社会を支える電子機器には、半導体にシリコン、接触端子に金、その他レアアースなどが使われている。また、部品の材料としては、セラミックスが使われることもある。セラミックスは鉱物を焼き固めたもので、土器から発展した陶器・磁器を指すが、さまざまな鉱物を組み合わせることで、硬くて軽く、熱にも強い特性が広く利用されている。
人類の生活は、昔も今も鉱物と強く結びついているのである。