じじぃの「MITの学生がブラックジャックで6億円を荒稼ぎ!ラスベガスをぶっつぶせ」

ラスベガスをぶっつぶせ 予告編 -21-

動画 YouTube
https://www.youtube.com/watch?v=Im_c3pMn6rU

Jeff Ma Massachusetts Institute of Technology

Former MIT student is the subject of film about gambling

March 28, 2008 The Spokesman-Review
Ma, who has a cameo in the film as a dealer, says he was more concerned with having an actor who captured his personality and the dynamic between his friends.
“I would have been a lot more insulted if they had chosen someone who was Japanese or Korean, just to have an Asian playing me,” he says.
Ma won’t say exactly how much cash he got away with, though he says he still does “pretty well” and is being recruited for other online gaming sites.
https://www.spokesman.com/stories/2008/mar/28/former-mit-student-is-the-subject-of-film-about/

『映画になった奇跡の実話 これが美談の真相だ』

鉄人ノンフィクション編集部 鉄人文庫 2021年発行

ラスベガスをぶっつぶせ より

マサチューセッツ工科大学の学生が6億円を荒稼ぎしたブラックジャック必勝法

映画「ラスベガスをぶっつぶせ」は、マサチューセッツ工科大学(以下MIT)の学生たちが、ラスベガスのカジノでブラックジャックに大金を賭け、連戦連勝を収める痛快作だ。まさに映画だからこそと言いたいところだが、全て本当の話なのだから恐れ入る。
1990年代に起きたこの驚くべき実話の主役は映画同様、米ボストンにある理系大学の最高峰MITの学生たちだ。劇中ではジム・スタージェス演じる現役大学生が主役でチームは4人編成だが、実際はアジア系の学生6人で、主人公のモデルはジェフ・マーという名の元MIT生だ。
彼らが用いた方法は、「カードカウンティング」なる戦術である。これは場に使用された(すでに見えてしまった)カードを記憶し、未使用の山にどんなカードが残っているかを探るもので、具体的には、これからディーラーが配るカードの中に、どれだけ強い絵札かエースが残っているかを知る高等テクニックだ。
彼らは、瞬時にカードを覚える訓練を日々こなしつつ、カードが1枚出るごとに以下の計算を行った。
  「A」「絵札」「10」 = -1
  「7」「8」「9」 = ±0
  「2」「3」「4」「5」「6」 = +1
マイナスが多くなれば、絵札やエースなど強いカードが場にたくさん出ているので勝ちにくい状況。逆にプラスが増えると、これから強いカードが多く出る可能性大。つまり、ここが勝負時というわけだ。もっとも、これを1人で行うと、カジノ側にすぐバレてしまう。わずかな金で遊んでいたのが突然、大金を賭け始めたら、いかにも怪しい。カードカウンティングは違法ではないが、カジノ側は店に不利とみなした客に対し、いつでもプレイや入店を拒否できる権利を有していた。
そこでMITチームはメンバーで3つの役割を分担する。
●スポッター/テーブルに着き、カードカウンティングを行う。10~15ドルの低い額を賭けながらカードの出方を監視。仲間にサイン(頬杖をつくなど簡単な動作)で状況を伝える。
●ゴリラ/スポッターと同じテーブルに着き、大はしゃぎしてカジノ側の目を自分に集中させるオトリ役。
●ビッグプレイヤー/スポッターからのサインを受け、強いカードが多く残っているテーブルにさりげなく着席。大金を賭ける。
カジノ側を欺くため、1日ごとにメンバーの役割を代え、会話は厳禁、変装も欠かさない徹底ぶり。彼らは週末になるとベガスに飛び、確実に勝ちを手にしていく。
カードカウンティングが実施されていることは、カジノ側も当初から気づいていた。しかし、どこの誰がどの店で行っているか全くわからない。MITチームの作戦はそれほど巧妙だった。映画では、カジノ側の強面スタッフが監視カメラの映像を見て人物を特定するまでにさほど多くの期間を要していないように思われるが、実際にはなんと5年間もかかっている。
MITチームを突き止めたのは、カジノ側が雇った監視専門の調査会社だ。彼らはベガスの全店、全テーブルに監視カメラを設置。カジノ側が大敗したテーブルでプレイしていた全ての客を1人残らず調べ上げた。結果、何人かの共通人物が浮かび上がる。不審者を尾行すると、彼らはみな同じホテルに宿泊し、平日になるとみな同じ大学で授業を受けていた。
    ・
こうしてMITチームの栄光は終焉を迎えるのだが、彼らが受けたペナルティは出入り禁止のみ。映画のように暴力を振るわれることもなく、最高2日間で5千万、5年間のトータルで約6億円もの大金を手にした。勝負は完全にMITチームの勝利で幕を閉じた。
ちなみに彼らの行為が発覚した際、MITの写真入りの学生名簿が300万円でカジノ側に売られ、以来、ベガスのカジノでは毎年MITの新入生の名簿を入手。新たなギャンブルの天才が現れぬよう、厳重なチェック体制を敷いているという。

                  • -

「Jeff Ma MIT 2008」画像検索
https://www.google.com/search?q=Jeff+Ma++MIT+2008&tbm=isch&ved=2ahUKEwjV0tqljc7yAhUGspQKHdxVARoQ2-cCegQIABAA&oq=Jeff+Ma++MIT+2008&gs_lcp=CgNpbWcQAzoECAAQHlC8iThYr4I5YJy6OWgAcAB4AIABWogB7gOSAQE2mAEAoAEBqgELZ3dzLXdpei1pbWfAAQE&sclient=img&ei=hTonYZX8Gobk0gTcq4XQAQ&bih=583&biw=954&rlz=1C1CHPO_jaJP580JP580