じじぃの「神話伝説_161_ラインホールド・ニーバー(自由主義神学者)」

Sons of Darkness, Sons of Light - PT1: Collectivism (1of3) 動画 YouTube
https://www.youtube.com/watch?v=gbqdkWxrSvw
カトリック死海文書(クムラン文書)のなかの「戦いの巻物(光の子達と闇の子達の戦い)」? 2013/12/8 Yahoo!知恵袋
回答
えーと、死海文書の研究には最初からローマ・カトリックの学者が関わっており、活躍しています。
念のため、死海文書はキリスト教の文書ではありませんよ。当時のユダヤ教には、新約聖書に出てくるパリサイ派サドカイ派の他に、エッセネ派というのがあったことが知られています。また、洗礼者ヨハネエッセネ派だったのでは、と昔から言われています。
http://detail.chiebukuro.yahoo.co.jp/qa/question_detail/q11117642691
The Serenity Prayer(ニーバーの祈り)
 神よ、
 変えることのできるものについて、
 それを変えるだけの勇気をわれらに与えたまえ。
 変えることのできないものについては、
 それを受けいれるだけの冷静さを与えたまえ。
 そして、
 変えることのできるものと、変えることのできないものとを、
 識別する知恵を与えたまえ。
                    ラインホールド・ニーバー(大木英夫 訳)
解説
アメリカの神学者倫理学ラインホールド・ニーバー(1892-1971)がマサチューセッツ州西部の山村の小さな教会で1943年の夏に説教したときの祈り。礼拝の後、ハワード・チャンドラー・ロビンズという人がこの祈りの原稿をもらった。彼は、祈りを集めた小冊子を編集発行していた。ロビンズは翌年、彼が編集した祈りの本の中に加えて出版した。その時は、ニーバーの名は付されてはいなかった。
第二次世界大戦の中、この祈りが書かれたカードが兵士たちに配られた。戦後になると、今度はアルコール依存症患者の断酒会のメンバーの目に留まり、その断酒会のモットーとして採用された。ニーバー自身がこの祈りを書物に著したのは1951年のことである。このころには、この祈りはすでに広く知れ渡っていた。そして、1961年、グリーティング・カードを出版しているホールマーク・カード社がこの祈りの版権をニーバーから取得している。
http://home.interlink.or.jp/~suno/yoshi/poetry/p_niebuhr.htm
佐藤優さん、神は本当に存在するのですか?』 (竹内久美子佐藤優/著 文藝春秋 2016年発行
アメリカの神学とハリウッド映画 より
竹内 そうしますと、自由主義プロテスタンティズムアメリカに生き残ったのはなぜですか?
佐藤 むしろティリッヒよりも、アメリカ的な流れの神学でいえば、ラインホールド・ニーバーの影響が大きい。
竹内 ええと、ニーバーってどういう人で、彼のアメリカらしきって、どういうことですか?
佐藤 アメリカ人って、純粋で真っ直ぐだけれども、ロマン主義的じゃないですよね。
竹内 じゃないです。
佐藤 ロマンが分からないから、世の中の非合理性がわからない。ニーバーは『道徳的人間と非道徳的社会』(1932年、大木英夫訳、白水社)という著述の中で海賊船の譬えを出してこう言うんです。海賊船の中で、一所懸命に仕事をしている船員は、いい奴か、悪い奴か。
 ニーバーは、単純なアメリカ人にちょっとひねりを加えた質問をしてみせたわけです。その問題を考えあぐねた末に、アメリカ人はようやく気づく。「あ、この社会には構造悪というものがあるんだ」と。
竹内 それまでのアメリカ人は、どんな仕事であれ、一所懸命に働く人間はいい人間だとしか考えなかったわけですね。仕事の種類まで考えなかった。
佐藤 海賊船に乗り込むことがよくないとなれば、それは自国に関係ない戦争に参加すべきじゃないということにつながりますよね。しかしニーバーの発想は、じつは第二次世界大戦の直前に行なった講義で、戦争への参加に大きな影響力を与えたのです。それが『光の子と闇の子』(1944年、武田清子訳、新教出版社)という有名な本になっている。
竹内 光の子と闇の子、それぞれが何を指しているのか……?
佐藤 その頃のアメリカ国内の風潮は、共産主義者もナチも神を信じていないから、彼らで殺し合っていればいい、というものでした。トルーマン大統領は現にそういって傍観者でいようとしています。それに対してニーバーはいや、そうではない。世の中には光の子と闇の子がいて、現実の世界においては、闇の子のほうが強い。西側のデモクラシーも東側のコミュニズムも愚かな光の子であり、一方のナチズムは闇の子であり、闇の子に勝利するためには神の力を借りなければならない――こういう二分法を立てることによってアメリカを参戦に導いた人なんです。
竹内 だけど、どっちが光の子で、どっちが闇の子はって、線引きはどうするんですか?
佐藤 線は適宜引くわけですよ。実際、歴史は連合国側の勝利に終わったので、神の力はデモクラシー側に降りたことの証拠になったわけです。