じじぃの「揺れるアジア情勢“中国の影”・アフガン混迷とタリバンの動き!プライムニュース」

米韓演習に北「報復」 タリバン接近中国狙い 小野寺×兼原×朱建栄

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https://www.youtube.com/watch?v=2w_J16yBVpE

米韓演習に北「報復」 タリバン接近中国狙い 小野寺×兼原×朱建栄 【後編】

タリバンと手を組む中国――戦火のアフガニスタンを目指す3つの目的

2021年7月30日 Yahoo!ニュース
米国が撤退を進めるアフガニスタンに、入れ違いのように中国がアプローチを強めることには、「一帯一路」構想を進めるだけでなく、ウイグル問題への対応、さらに「米国を超える大国」のイメージ化という3つの目的があげられる。
タリバンを迎えた中国政府
コロナと五輪の報道で埋め尽くされた日本のメディアではほとんど報じられなかったが、中国政府の王毅外相は7月28日、アフガニスタンイスラーム勢力タリバンの代表団を北京に迎えた。
https://news.yahoo.co.jp/byline/mutsujishoji/20210730-00250486

プライムニュース 「米韓演習に北 [報復] タリバン接近中国狙い 小野寺×兼原×朱建栄」

2021年8月13日 BSフジ
【キャスター】長野美郷、反町理 【ゲスト】小野寺五典(元防衛大臣 自由民主党安全保障調査会会長 衆議院議員)、兼原信克(同志社大学特別客員教授内閣官房副長官補 元国家安全保障局次長)、朱建榮(東洋学園大学教授)
北朝鮮が警戒感を示す「米韓合同演習」が始まり、北の高官は「報復」を示唆。また演習の実施に先立っては中国の王毅外相が、“異例”ともされる「演習に反対する立場」を表明した。その一方で中国も、米軍撤退が始まり混迷を深めるアフガン情勢をにらみ、「中露の合同軍事演習」を進めている。
コロナ禍で停滞気味だった「アジア情勢」を巡る動きが、最近にわかに慌ただしくなってきている中で、北朝鮮金正恩総書記との"蜜月関係"に加え、アフガニスタンタリバンとも"外交関係"を結ぶ姿勢を見せている習近平政権は、今後どのような「対米カード」を駆使しようと画策しているのか。

揺れるアジア情勢“中国の影” アフガン混迷とタリバンの動き

●米韓合同演習と“北”の反発・どうなる? 朝鮮半島情勢
米韓合同演習について。
兼原信克、「もともと『フォールイーグル』という世界最大の兵士の軍事演習を韓国でやるが、文在寅大統領がやりたくないと逃げている。トランプ前大統領は北朝鮮との交渉がありやらならかった。在韓米国軍は怒っている。演習しない軍隊は練習しないオリンピックチームと一緒で負ける。文在寅としては北に恩を売っているつもり。北からすると軍事演習と言われてカチンときて言い返す」
小野寺五典、「一番つらい立場なのは文大統領。本来であれば北とのホットラインができて任期があと1年ということになるので、何か成果をあげるということで努力していると思うが、何ヵ月ぶりで復活したチャンネルが今回のことでまた止まってしまう」
●米韓合同演習と“北”の反発 中国・習近平政権の干渉は
中国も今回の米韓合同演習に反発を見せている。
8月6日に行われたASEAN地域フォーラムの閣僚会合で、米国・ブリンケン国務長官は「北朝鮮が権限のある交渉代表を指定すれば、いつでも条件なく会うという立場は変わらない」と語った。
韓国・鄭義溶外交部長官は「これまでの合意を基に南北、米朝対話を再開しようと努力している」と語った。
米韓は揃って対話の継続というスタンスを表明。
これに対し、北朝鮮・安光日駐ASEAN大使は「敵対勢力の圧迫が我々を苦しめているが、国家の自律的開発と安全保障確保に努めていく」と語った。
中国・王毅外相は「現情勢で米韓合同軍事演習は建設的ではない。対話再開には緊張を高める行動を避けるべき」と語り、米韓に対して警鐘を鳴らした。
兼原信克、「中国は明らかに北朝鮮は自分のもので、韓国を中立化させたい。狙いは韓国。文在寅政権がグラグラしているから揺さぶれると思っている」
●揺れるアジア情勢“各国の思惑”は
朱建榮、「今、中国から見れば何とか米国との関係を回復したい。10月のG20に合わせて米中首脳会談が水面下で模索されている。中国としては米国と地球温暖化の問題、朝鮮半島の問題で接点を持ちたい」
小野寺五典、「どうして中国は東シナ海南シナ海国際法に基づかない形で力による現状変更をしていくのか。中国国内でも様々な人権問題が各国から指摘されている。そういうことをきちんと解決したり、大国としての振る舞いをしていただきたい。対話を閉ざしているわけではないが、そういう形に行かないので中国に対して警戒感が高まる」
兼原信克、「外交官は紛争を減らして仲良しを演出する。本音は権力闘争。中国が仲間を探そうと思ったら米国に来ない。米国と仲の悪いところに声をかける。根本的には中国は朝鮮半島は自分のものだと思っている」
●中国דタリバン接近”の背景は
中国とタリバンの接近について。
アフガニスタンの反政府武装勢力タリバンの代表団が中国・天津を訪問し王毅外相と会談。
王毅外相は「タリバンアフガニスタンで決定的な影響力を持つ軍事&政治勢力。和平と復興過程で重要な役割を期待」、「ETIM(東トルキスタン・イスラム運動)などへの対応にも期待」と語った。
バラダルは「中国側がアフガニスタンへの関与を強め復興と経済発展に役割を発揮することを希望」と語った。
中国側のタリバンに対する優しい言葉の狙いは。
朱建榮、「タリバンはそのまま新疆の独立派と組んでいるわけではない。タリバンがかくまったのはアルカイダ系。ETIMで東トルキスタンの勢力も入った。国連安保理でもこの組織(ETIM)をテロ組織として認定した。去年トランプ政権はテロ組織認定を解除した。中国とアフガニスタンは経済利益と安全保障面での取引。一方タリバンの勢力が中央アジアの色々なところへの拡大があるのでそれを防ぐということで中露の軍事演習を行った」
●揺れるアジア情勢“中国の影” アフガン混迷とタリバンの動き
小野寺五典、「今までのアフガニスタンと様々なテロとの問題が根幹にあるイスラムと西側との対立の問題が解決しない限りは、あちらこちらで紛争の種が出来てしまう」
朱建榮、「大国は墓場にもう誰も入らない。開けっ放しの墓場になるが外には出ないようにということ」
兼原信克、「アフガニスタンの人たちは昔の生活に戻ってしまう。ウイグルの人たちや他の人たちは山の中に逃げると思う。そんなに簡単に潰せないと思う。だから中国はタリバンに頼む」
習近平体制の戦略を読む 北京五輪“ボイコット”拡大?

北京冬季五輪めぐる動き。

・米国上院(6月):政府関係者が北京五輪に参加する場合連邦予算の支出を禁じる法案を可決。
欧州議会(7月):中国の人権問題改善が検証できない限り各国が代表招待を断るよう決議を採択。
・英国下院(7月):全会一致で政府に【外交的ボイコット】を要請。
朱建榮、「最近ヨーロッパ諸国が新疆視察に行くという話がかなりの段階まで進めていたと伝えられた。最後にいま実現していないのは、ウイグルの独立派の代表的な存在が中国の刑務所に無期懲役で入っている。それを会見、会わせてくれと言っているのを中国がダメだということで、その条件というところでストップしている。水面下で動いているのは主に議会の動きで政府、米国は表明していない。米中の一連の水面下の交渉は10月のG20に合わせた米中首脳会談に向けてやっている。バイデン大統領は中国を徹底的に叩き潰すという判断に至っていないと思う」
小野寺五典、「日本は東京五輪も終わり、北京冬季五輪の成功を願っている。中国が大国としての振る舞い、それは国家主席習近平に来日に繋がればと思っている」
反町理、「日本は中国の新疆での行いを容認したことにならないのか。来年は日中国交50周年を迎える」
小野寺五典、「国際社会と連動させる。中国がより民主的な国家になることを願っている」
●緊迫するインド太平洋情勢
英国艦船をめぐる動き。
南シナ海を離れて太平洋に向かっていた英国空母打撃群を中国の原子力潜水艦が尾行し発覚(英国デイリーエクスプレス)→英国空母は佐世保に先乗りしたフリゲート艦と合流。
日米豪との共同訓練に参加予定(8月中)。
小野寺五典、「軍事の専門家からすれば、最新鋭の装備が自分たちのところへ向かってきた時に、どういうものなのだろうと情報収集をやる。潜水艦が英国空母打撃群の情報収集を密かにしていた」
兼原信克、「敵の軍隊の情報を取るのは当然でお互い様だが、見つかってしまったのは驚き。潜水艦は見つかるということは恥ずかしいこと」
朱建榮、「英国の軍艦がクリミアの近くに行った時にロシアの戦艦がわざと近づけて英国の駆逐艦が逃げた」
小野寺五典、「これが公表されるということは逆にすぐ見つけられたと言って手の内も明らかにしているので、中国側としてはまずいと思って緊迫感も出るかもしれない。ただ潜水艦が見つかってはいけないということだけは基本」

【提言】 「東アジアにおける日本の存在感」

小野寺五典 「アジアにおける民主国家のリーダー」
 中国には大国としての振る舞いを期待したい。しかし、民主的国家としてかみ合わないところがある。日本はアジアの民主的国家としてしっかり存在感を出していきたい。
朱建榮 「四両撥千(中国語)」
 我々はどちらかにつくだけでは何も足しにならない。真ん中に立って独自の外交をすれば両方から期待される。日本は米中の間で日本独自の役割を果たしてほしい。
兼原信克 「アジアの自由圏創成」
 アジアの自由な国家というのは比較的近代になってからだ。中国もこの中に入ってくれればよい。
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