じじぃの「フレイル・糖尿病の合併症・死は突然やってくる?カラダと病気の図鑑」

糖尿病とフレイル

くにちか内科クリニック
フレイルとは高齢者の身体機能や認知機能が低下して虚弱となった状態を指し、要介護に至る前段階である「要介護予備群」に相当します。
https://kunichika-naika.com/information/hitori201709

『おしゃべり病理医のカラダと病気の図鑑 人体サプライチェーンの仕組み』

小倉加奈子/著 CCCメディアハウス 2020年発行

代謝障害 より

様々な合併症は細動脈硬化が原因

糖尿病には、実にたくさんの合併症があります。糖尿病はあらゆる病態の母、といえるくらいたくさんあります。ですが、その多くの原因は毛細血管の手前の細い動脈の硬化によるものです。
細い動脈の硬化のメカニズムはまだ不明な点が多いのですが、高血糖による様々なサイトカインや酸化ストレスの作用によるものと考えられています。細い動脈が硬化すると内腔がどんどん細くなり、循環障害をきたします。また、血流が末梢の細胞にまで届かなくなります。配送センター手前の細い道が封鎖されるような状態です。
すると、特に細い血管が集まる場所で障害が起こるようになります。代表的な糖尿病の3大合併症は糖尿病性網膜症、糖尿病性の神経障害、そして糖尿病性腎症ですが、いずれも細動脈硬化が原因です。
神経障害は、特に手足の末端の感覚障害が主な症状で、それによって怪我をすることが多くなり、その怪我がきっかけで、手足が壊疽(えそ)してしまうこともあります。実は、高血糖では感染症になりやすく、感染がきっかけで症状が進行、悪化してしまうことも少なくありません。
糖尿病性腎症は、進行すると腎不全となり透析する必要が出てきます。人工透析を受けている患者さんは日本で約33万人いるのですが、その1番の原因が糖尿病性腎症です。

お年寄りはむしろ低栄養?

ここまで、メタボリックシンドローム、特に脂質異常症と糖尿病にフォーカスしてお話してしてきました。いずれも過食、飽食の時代に特徴的な代謝障害といえます。
一方で、お年寄りに関しては低栄養も問題になっています。年を取ると、味覚が変化したり、嚥下機能が低下したりすることにより食欲が減退し、低栄養になりやすいのです。低栄養は筋肉量の低下を招きますから、ますます活動しなくなってしまい、悪循環となります。これをサルコペニアと呼びますが、筋肉をしっかりつけるために、定期的な運動や食生活の改善が必要です。
フレイルという言葉をご存じでしょうか。これは、健常な状態と介護が必要な状態の狭間にある状態を意味しています。
サルコペニアは身体的な側面におけるフレイルですが、認知症やうつなどの精神的なものや独居などによる孤独な状態である社会的な問題が総合して、フレイルの状態を引き起こします。これからどんどん加速していく高齢化社会においては、フレイルの問題はさらに深刻になっていくことが危惧されていますし、「新型」コロナウイルスパンデミックは、サルコペニアの人を増加させ、フレイルではすでに大きな問題となっています。

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どうでもいい、じじぃの日記。

エーザイが共同開発 アルツハイマー病新薬を承認。

米国食品医薬品局(FDA)は、日本の製薬大手・エーザイと米国・バイオジェンが共同開発したアルツハイマー病薬「アデュカヌマブ」を新薬承認した。
これまで病気の進行を抑える薬はあったが、認知機能の低下を抑えるとする治療薬は世界で初めて。
認知症の約6割がアルツハイマー病らしい。
認知症過程には認知症前段階(予備軍)である「MCI(軽度認知障害)」と呼ばれる時期があります、とか。

「フレイルという言葉をご存じでしょうか。これは、健常な状態と介護が必要な状態の狭間にある状態を意味しています」

私は、認知症前段階のMCIであり、フレイルでもある状態だ。
昨日、ごろりと横になりながらテレビを見ていたら、急に悪寒に襲われた。
死が突然やってくることもあるらしい。
トホホのホ。