じじぃの「小説『2034』・激化する米中対立で懸念される台湾・地球で最も危険な場所に!報道1930」

【米中衝突 現実味増す“ハイブリット戦”とは?】報道1930 まとめ21/5/28放送

動画 YouTube
https://www.youtube.com/watch?v=iNYKS-dacyo

Taiwan urges China to renounce use of force after war threat

動画 YouTube
https://www.youtube.com/watch?v=XcfF1BxTt1Q

台湾、日本を襲う「通信戦争」の脅威

台湾 澎湖島 金門島

2034: A Novel of the Next World War Hardcover 2021 Amazon

English Edition by Elliot Ackerman (著), Admiral James Stavridis USN (著)
●レビュー
“It is hard to write in great detail about what ensues in this novel without giving away the drama of its denouement.
Suffice it to say that there is conflict and catastrophe on a large scale, and it unfolds, as major conflicts tend to, with surprising twists and turns . . . The strengths of the novel are anything but incidental to the background of one of its authors, Adm.
Stavridis, a former destroyer and carrier strike group commander who retired from the Navy in 2013 as NATO Supreme Allied Commander in Europe. . . . Adm. Stavridis not only understands how naval fleets work; he has clearly given a great deal of thought to America’s biggest strategic risks, and at the top of the list is war with China, which, as this book seems designed to point out, could occur quite by accident and at almost any time . .. One of the messages of this book is that war is utterly unpredictable and that opportunist adversaries of the U.S. are likely to play important roles in any widening confrontation . . . 2034 is nonetheless full of warnings.
Foremost is that war with China would be folly, with no foreseeable outcome and disaster for all. This is not a pessimistic book about America’s potential, but the picture of the world it paints before the central conflict will be a difficult one for many to accept, albeit one well supported by facts.” ーWall Street Journal

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報道1930

2021年5月28日 BS-TBS
【キャスター】出水麻衣、松原耕 【コメンテーター】堤伸輔、パトリック・ハーラン 【ゲスト】森本敏(元・防衛相)、三船恵美(駒澤大学教授)、松本哲哉(国際医療福祉大学主任教授)
激化する米中対立で懸念される台湾“地球で最も危険な場所“に。兵器ではなく宇宙・サイバーが主戦場に。宇宙争奪戦 きっかけは28年前の中国船拿捕だった。

激化する米中対立で懸念される台湾“地球で最も危険な場所“に

●台湾進攻は現実に? 中国の戦略“ハイブリッド線戦”とは
米国海軍の元幹部が、米中戦争を描いた小説『2034』が話題を呼んでいる。
そこには、生々しい現実が記されている。
さらに、明確な軍事行動をとらずに台湾を統一する中国の戦略に迫る。
最悪の事態をどう避けるのか、議論する。
●米国ベストセラー『2034』とは
米国海軍の元幹部でNATO軍最高司令官を務めたジェイムズ・スタヴリディス元米国海軍大将が米中戦争を描いた小説『2034』が話題を呼んでいる。
そこには、生々しい現実が記されている。
ストーリーは、2034年南シナ海をきっかけに米中が衝突、台湾が両国のレッドラインとなり戦争に突入するという内容。

中国の今後の日程から、習近平国家主席にとっての2035年を紐解く。

2021年、共産党創立100年。
2022年、北京五輪共産党大会で習主席3期目?。

2027年、人民解放軍創建100年、共産党大会で習主席4期目?。

2035年、習主席「2035年長期目標」。
2049年、中華民民共和国建国100年。
パトリックハーラン、「小説『2034』はスリリングで分かりやすい。一帯一路、コロナ後も書かれている」

三船恵美、「戦わずに勝つ為の警告の物語」

森本敏、「4期目を迎えるかどうかが注目。毛沢東以上の実績が必要になる。2035年まで経済成長できるかは疑問」
習近平にとっての2035年
三船恵美、「来年もし3期目に突入できても、制度的には昨年の中国共産党の五中全会ならびに今年の全人代の人事に関わる制度なんかを見ていると、たぶん来年はいけるんじゃないかとみている、ただ2027年の大会で4期目を果たして認められるのだろうか」
●元海軍大佐「中国は実弾使わない」
ジェームズ・ファネル米国海軍大佐は、「中国は武力に頼らず目標を達成させようとしている、実弾を使わずに中国海軍が大量の漁船、沿岸警備隊、人民軍海上平民を一斉に送り込むことで軍事的な圧力をかけるというのが今の中国のやり方だ」と語った。
中国の台湾への侵攻の作戦には、日本を黙らせることも入っているという。
ジェームズ・ファネル米国海軍大佐は、「中国が米国はすぐに反応しない可能性があると判断した場合、そのことが日本の国会や首相に影響を及ぼし、彼らが懸念することを中国は知っている、日本は単独で行動したくないだろうからだ。そうなると中国は台湾侵攻を実行する上で自由に行動できる」と語った。

森本敏、「台湾有事にはいくつかのシナリオがあり得る。だが、どのシナリオが起こったとしても、台湾海峡だけでなく台湾の周辺列島や尖閣諸島への介入が同時に起こることを予想すべきだ。例えば、まず台湾の政治・経済を不安定状態にしてから、偽情報やサイバー攻撃、要人の誘拐や暗殺、さらには工作員を侵入させて、都市や部隊に混乱を起こして、台湾山頂のEWR(レーダー)の破壊工作を行い、周辺地域への監視能力を減らして、軍事中枢をまひさせる。同時に、南シナ海の太平島や澎湖諸島、金門・馬祖島を奪取してミサイル・ロケットを配備する。台湾が海上封鎖されることが起こる」

●押し寄せる中国漁船の意味
1993年に起きた銀河号事件。
中国の貨物船「銀河号」に対して、化学兵器原料運搬の疑いがあるとして、米国がGPSを切断、位置を分からなくさせ、洋上に止め米国軍艦、米軍ヘリで包囲し船内臨検を行う。
この事件を中国では、“屈辱の事件”と呼ぶ。
1994年、“中国版GPS”「北斗」衛星プロジェクト開始。
2000年、サービス開始。
現在は、海上民兵は直接指示可能、漁民は監視、管理下に。
ジェームズ・ファネル米国海軍大佐は、「最大の懸念は、中国が米国や日本の衛星システムを無効化、破壊すること、中国の行動が見えなくなれば、台湾への奇襲に関して中国は有利になる、我々が衛星の不具合を確認している間に部隊を動かされてしまう」と語った。
●灰色でやって来るハイブリッド戦
ハイブリッド戦。
三船恵美、「見えない戦争、これを一番いますごく重視している。これまで陸、海、空、宇宙、サイバーにプラスして、中国は影響力を行使できる認知の場所を戦場としている」日本はシミュレーションをしているかについて。
森本敏、「政府がやっている、それは明らかにしたことはありません、安全保障理事会でシミュレーションそのものを出したことはありません」
自衛隊が練るシナリオは…
森本敏、「まずクロスドメインの技術、宇宙だとかサイバーだとか電磁波の技術、もちろんハードコアもある、全く新しい形の兵器システムにどう対応するのか、それはそのときに実務をやっている人にしか分からない、最後は同盟、日米同盟をどのように有効に使うか」
クロスドメイン・・・ドメインが複数にまたがっている状態のこと。外部リンクとは異なり明らかにサイトの一部であるのにも関わらず、ドメインが異なる場合を指す。ECサイトを例にあげると、買い物かごまでは「aaa.example.com」のドメインだが、フォーム入力ページからは「aaa.example2.com」のようにドメインが異なるパターンがクロスドメインです。
https://www.bs-tbs.co.jp/houdou1930/