ヒューマニエンス 「“死” 生命最大の発明」
“人工冬眠”のマウス実験に成功
“人工冬眠”のマウス実験に成功…人間も可能?栄養補給はどうする?研究者に聞いた
2020.06.15 nippon.com
筑波大学の教授らがマウスで“人工冬眠”に成功。
クマなどの一部の動物が行う「冬眠」。今のところ、その詳しいメカニズムは明らかになっていない。
こうした中、筑波大学・国際統合睡眠医科学研究機構の櫻井武教授らと理化学研究所のグループが、自然界では冬眠しないマウスの「人工冬眠」に成功したというのだ。
https://www.nippon.com/ja/news/fnn2020061552660/
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4/1 BSプレミアム ヒューマニエンス「”死” 生命最大の発明」
2021-04-03 教養ドキュメントファンクラブ
●死とは何であるか
どんな金持ちでも権力者でも等しく避けられないのが死という宿命。人間はこの死を避けようと必死になるが、その一方で人類という種を考えた場合、死は種全体の進化と新陳代謝のために不可欠なものでもある。
ガン宣告を受けたスティーブ・ジョブズは「死は生命最大の発明」だから避けるべきではないと語ったらしいが、なおなおそう達観できるものではないが、それ自体は真実である。しかしこの死というもの、実は未だに良く分かってない部分がある。
昔からよく議論になるのは、何をもって死と定義するか。昔は心臓や呼吸が止まって瞳孔反射がなくなったら死んだとしていたが、それも医学の進歩でおかしくなってきた。また実際に死んだと宣告されていても後になって復活する例なんかもあったことから、死亡宣告をされてから24時間は埋葬や火葬を禁止するように法律にもある。意外にも生と死はグラデーションであるのだという。
実際に延命措置を施されていた患者が生命維持装置を外すと、心拍と呼吸は間もなく停止するが、脳の神経細胞の反応は急激に高まるのだという。
死亡して4時間経った豚から脳を取り出し、そこに人工血液と神経細胞を保護する薬剤を循環させると、前頭前野などの脳の一部の活動が再開し、最大6時間神経細胞の働きが持続したという。どうやら今は亡き丹波哲郎が言っていたように「あの世とこの世は陸続き」のようである。
●有性生殖が死を産んだ?
しかし人間の体内で一カ所だけテロメアが短くならない場所があるという。テロメアを修復する酵素にテロメラーゼというものがあるが、通常はこれが働かないようにロックされているのだが、生殖細胞だけはこれが働くようになっているのだという。だから生殖細胞だけはまっさらな状態で生成することになる。生殖細胞はずっとそのまま引き継がれる一種の不死の存在であるといえる。次の世代を産むのは有性生殖で多様性を作り出すことであり、次の世代は前の世代よりも優れていると考えられるため、生物は次の世代に引き継いでくることになるのだという。つまりは有性生殖が死を産んだと言えるという。
もっとも老いた者は退場して次の世代に譲れという単純なものでないのが人間だという。ほとんど生物は生殖能力を失うとすぐに寿命が来るのに対し、人間は生殖器が過ぎてもそこから長い寿命を持つ。これには生物的に意味があると考えられるという。この意味を考える仮説には「おばあちゃん仮説」というものがあるという。
人は残った能力を子孫の世話に振り分けるのだという。次の子孫に知恵を伝えたり、育児をサポートするなどのために存在しているのだという。となれば年寄りの知恵は侮ってはいけないということになる。
●寿命を延ばすための人工冬眠技術
個体の死は生物としては大した意味がないという。とは言うものの、死にあらがおうとするのが人というものである。そこで人間の寿命を延ばす方法が検討されているが、その一つとしてSFなどに出てくる人工冬眠がある。
筑波大学の櫻井武教授は、マウスの脳内のQニューロンという神経細胞群を刺激することでマウスを冬眠状態にすることに成功したのだという。冬眠状態になると代謝が低下することになる。これを救急医療に応用すること考えているという。怪我などの際に体内活動を抑えることが出来れば身体の損傷を抑えることが出来、不慮の死を減らすことが出来るのだという。
そう言えば冬眠とは違うが低体温療法というのを聞いたことがある。身体を低温の水に浸して、さらには胃中にも低温の水を流し込んで身体全体の体温を低下させることで、脳の損傷などを防いで治療するという方法である。それのさらに確実で効率的な方法だと考えられるだろう。
https://tv.ksagi.work/entry/2021/04/03/231434
ヒューマニエンス ”死”生命最大の発明
2021年4月1日 NHK BSプレミアム
【司会】井上あさひ、織田裕二 【出演】いとうせいこう 【解説】遠藤昌吾(東京都健康長寿医療センター研究所)、小林武彦(東京大学 定量生命科学研究所 教授) 【語り】藤井千夏
「死は生命最大の発明」と語ったのがスティーブ・ジョブズ。
そして科学者たちは「死」は、生命が進化のために獲得したシステムだという見解を見出ている。実は私たちは、いつか朽ち果てるカラダという乗り物を使って、生殖細胞という不死の細胞を次世代に受け継ぎ、多様性を手にしてきたというのだ。
さらに生と死の境界におこる脳の不思議な世界や、寿命延長の可能性を秘める人工冬眠などの最新研究から、「死」の意味を妄想する。
https://www.nhk.jp/p/ts/X4VK5R2LR1/episode/te/GN9V6ZYMQZ/
どうでもいい、じじぃの日記。
再放送だったが、NHK BSプレミアム 「ヒューマニエンス ”死”生命最大の発明」を観た。
「筑波大学の櫻井武教授は、マウスの脳内のQニューロンという神経細胞群を刺激することでマウスを冬眠状態にすることに成功したのだという。冬眠状態になると代謝が低下する」
2017年9月、テレビ朝日 「池上彰のニュースそうだったのか!!」で、池上さんがこんなことを言っていた。
緊張の続く北朝鮮問題。そのカギを握るのは、やっぱりアメリカ。そんな今だからこそ知っておきたい、アメリカを池上彰が徹底解説!
「映画の都であるということで、映画に登場する敵役、悪役からわかる世界情勢に着目する。第二次世界大戦の1942年『カサブランカ』ではドイツが悪役として登場、娯楽映画ながらアメリカ政府の思いや方針がにじみ出る。東西冷戦時代の1885年『ロッキー4』は共産主義が敵役で、ソ連人ボクサーとの戦いが描かれるが、ゴルバチョフ書記長が就任したころでありその微妙な情勢がラストシーンにも現れている。ストーリーロケ地、脇役を見てもアメリカがどこに力を入れているというのがわかる。例えば『オデッセイ』。火星に1人取り残されたアメリカ人宇宙飛行士のサバイバルを描くSF映画。主人公の救出に一役買っているのが、実はあの国。ひと昔前のハリウッド映画で中国人っていうと、なんとなく滑稽なバカにするような対象だったんですけど、最近は中国人をヒーローとして描くんです。中国はマーケットとして大変なものですから、ハリウッドにしてみれば、中国でヒットするかどうかっていう事になると中国人がヒーローになりつつあるんです」
地球から火星への有人飛行は、片道6ヵ月要するとして往復では1年以上要するとみられている。
中国では、人間を2週間 低体温状態に置いたとの実験記録がある。
5月15日、中国の無人探査機「天問1号」が火星への着陸に成功した。
なんとなく、映画『オデッセイ』の世界が現実味を帯びてきたなあ。 (^^;;