じじぃの「漫画より楽して儲かる芸能人・フリークス万歳・ピンヘッド!悪趣味の本」

Schlitze's big scene - Tod Browning's Freaks 1932

動画 YouTube
https://www.youtube.com/watch?v=qwEL7m75GDM

Schlitzie the Pinhead

Rowan Atkinson

『悪趣味の本』

別冊宝島編集部/編者 宝島社文庫 2000年発行

Prologue フリークス万歳! 蛭子能収インタビュー より

切られんなら漫画の仕事がいいな

――水子供養なんてもちろんするわけないよね。だいたい、したらキリないし。
「オレもう、そういう面倒臭いことは嫌いなの。お袋死んだから墓買えって親戚が言うんですよ。でも、聞いたらアレって凄く高いんだねぇ。だったらいらんと思って、庭に埋めればよかって言ったら、庭に埋めるのダメなんだってねぇ、法律で」
――ダメだよ、そりゃ。しかし蛭子さんって「死」に対してなんでそんなに冷淡なの。あと、いろんな儀式とかさ。冠婚葬祭の類って、ぜんぜん必要性感じてないよね。現実っていうか、やっぱ目の前の利益、金だよね、なんたって。その割り切り方が尋常じゃないよね。
「うちの一家は、みんな、醒めてるんですよ。ぜんぜんベタベタしとらんの。兄貴もねえ、この前お袋ば死んだ時、25年ぶりかな、久しぶりに会ったの。嫌っているわけじゃないけど、べつにもう一生会わんでもいいと思っとった」
――やっぱ動物だよね。熊や狸と一緒だよ、その感覚。
蛭子さんは自分のことを実は宍戸錠に似ていると思っている。が、実際最も似ている人間は映画『フリークス』で有名な、ピンヘッド。他はラッコ、熊、ハムスター、海亀だとか、もう動物しかいない。だからというワケではないが、風体のことを脇に置いても、多分に動物的である。まァその「生き方」いうんですか? 行動原理だとか、そういうもんがほとんど「動物」なのである。
熊でも犬でも猫でも鼠でも、動物である以上、たとえどれほど利口でも「俺は熊だ」とか「犬だ」とかいう自意識や自我はいっさいない。だから、「私の種族は英国王室にも飼われている由緒ある犬なのよ」といった自尊心も持ちようがないし、「今はただの雑種のオレだけど、いつかは犬を磨いてゴールデンレトリバーのように輝いてやるぞ」なんて理想を持つこともない。
で、そういう自我、自意識、自尊心、理想などの有無が人間と動物を分けているとも言える。
ゆえに人間は動物よりも高等ということに一応はなっているわけだが、反面それらの意識が時に人間を不自由なものにしているのだ。
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――えっ、まだ昔のまま、(ページ)5千円なの!! 今時こんな大先生に。漫画つまんないけど。
「それでこの前ついに言ったんですよ。”あのう、もう少し原稿料ば上げてくれませんか”って。そしたら6千円に上がったんだよ。もおー、オレやめたいよ。漫画ぜんぜんやる気ならん。アイデアも出んし、面倒臭くて。もうオレ、楽して儲かればいいの、なんでも。それで競艇ばして、雀荘行って、あとたまにパチンコ。それだけでいいの」

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どうでもいい、じじぃの日記。
イヌは飼い主に似るというのは本当なのか?
最近の調査によると、飼い主が落ち着いた人であれば、飼いイヌも落ち着いているのだそうです。
「蛭子さんは自分のことを実は宍戸錠に似ていると思っている。が、実際最も似ている人間は映画『フリークス』で有名な、ピンヘッド」
中国・習近平国家主席がディズニーの人気キャラクター「くまのプーさん」に似ていると話題になった。SNSでこのことを書くと、なぜかすぐに消されるのだそうです。