じじぃの「科学夜話・ミューオン・クフ王のピラミッドに謎の巨大空間を発見!古代遺跡透視」

Minimally invasive exploration for heritage buildings

動画 YouTube
https://www.youtube.com/watch?v=Kwira85wH0Y

エジプト・クフ王のピラミッドの中心部に未知の巨大空間を発見!

宇宙線の観測(ミューオンラジオグラフィ)によりエジプト・クフ王のピラミッドの中心部に未知の巨大空間を発見!

2017年11月6日 名古屋大学
名古屋大学高等研究院(院長:篠原久典)の森島邦博特任助教(筆頭著者)らの研究グループは、原子核乾板を用いた宇宙線ミューオンの観測により約4,500年前に建造されたエジプト最大のクフ王のピラミッドの中心部に、これまでに発見されていない未知の巨大な空間を発見しました。
考古学で最大の謎の一つとされるピラミッド建造の謎や、その内部構造の理解に大きなインパクトを与えるものであるといえます。本成果は、11月2日付の英科学誌Natureオンライン版(AAP)で「Discovery of a big void in Khufu’s Pyramid by observation of cosmic-ray muons」として掲載されました。
ミューオンはX線よりも物体を透過する能力が高く、この性質を利用すればピラミッドのような巨大な構造物でもレントゲン写真のように透視することが可能です。原子核乾板は、ニュートリノの研究などで用いられてきた特殊な写真フィルムで、ミューオンなどの電荷を持つ素粒子の軌跡を1μm以下の精度で立体的に記録できます。薄くかつ軽量で電源を必要としないため、ピラミッドの入り組んだ狭い通路への設置や玄室への持ち込み・設置が容易です。
https://www.jst.go.jp/pr/announce/20171106/index.html

NHKオンデマンド シリーズ古代遺跡透視 「プロローグ 大ピラミッド 永遠の謎に挑む」

2021年5月3日 NHK BS1
【出演】河江肖剰、森島邦博 【司会】武田真一、橋本菜穂子
エジプト大ピラミッドの永遠の謎は解けるのか?最新技術で、考古学最大の謎に挑む!
NHKは研究機関と共にピラミッド内部を「透視」する「ミュオン透視装置」の開発を進めてきた。そしてついに、2015年秋から、エジプトの大ピラミッドを透視する挑戦が始まった。
ピラミッドに秘められた壮大なロマンを紹介しながら考古学最大の謎に挑む日本の研究者たちの奮闘を描き、世界の注目を集める透視調査の最新状況を伝える。
https://www.nhk-ondemand.jp/goods/G2016069316SA000/

ピラミッドを傷つけずに内部構造を探る! UFOみたいなドローンがハイテクすぎる

2018/02/16 TIME&SPACE by KDDI
赤外線や超音波カメラ、各種センサーなどなど、厚い壁や地中深くでも探索できる技術はこれまでにもいろいろ登場しているが、それでもまだ解明できない謎は世界にたくさん存在している。
古代文明ミステリーの代表格ともいえるエジプトのピラミッドもそのひとつ。巨大ピラミッドの内部構造はいまだにほとんど解明されておらず、それでいて貴重な世界遺産のために調査するのがとても難しかった。そこで始まったのが国際プロジェクト「スキャンピラミッド計画」という、最新の通信・科学技術を取り入れることで、ピラミッドを傷つけずに内部構造を明らかにしようという試みである。
https://time-space.kddi.com/digicul-column/world/20180216/2246

『21世紀の大発見!』

びっくりデータ情報部/編集 河出書房新社 2010年発行

「透視」を可能にしたスゴイ技術が実用化! より

モノが透(す)けて見える透視能力がほしい……。そう思っている人は古今東西、大勢いる。のぞき見趣味で使用するのはもってのほかだが、最新の科学により、透視できる技術が開発された。
じつは、地球に降り注いでいる宇宙線「ミュー粒子(ミュオン)」を利用すれば透視できるとされている。ミュー粒子とは、物質を形づくっている素粒子の一種。宇宙線は絶え間なく地球に届いているが、ミュー粒子は手のひらくらいの面積に毎秒1個ほど降り注ぐ。強い透過力があり、X線が通過できない厚さ1キロの岩盤も通り抜ける。
東京大学地震研究所の田中宏幸特任教授は、このミュー粒子を利用して建築物を透視する検査法を開発し、実用化に向けて研究を進めていることが朝日新聞に紹介された。
日本では2005~2007年にかけて起こった耐震偽造事件を受け、建築物の設計審査が厳しくなった。だが、現場で鉄筋を減らすなどの手抜きがあった場合、建物が完成してから内部を調べるのは困難だ。X線で調べる方法もあるが、透過力は30センチしかないため、太い柱には歯が立たず、被曝(ひばく)の恐れもある。
そこで田中教授はミュー粒子に目をつけた。
ミュー粒子はコンクリートも楽に透過するので、建物を壊さずに数時間で内部の鉄筋を透視することができる。
さらに田中教授は、ミュー粒子を使って火山活動を観測し、噴火推移の予測に成功した。
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ミュー粒子を利用した検査法の開発は、ほかでも進められている。朝日新聞には、東京大学名誉教授の永嶺謙忠氏が、新日本製鉄と共同でミュー粒子を使って溶鉱炉の内部を検査する研究に取り組んでいることが紹介されている。
また同紙は、アメリカ・ロスアラモス国立研究所が、テロ対策への応用を研究中であることも報じている。プルトニウムやウランなどの核物質は、一般的な金属より密度が高く、ミュー粒子がぶつかると大きく曲がる。そのため、検問所に検出器を置いてミュー粒子の曲がり具合を観測すれば、隠された核物質を発見できるというのだ。

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どうでもいい、じじぃの日記。
5月3日、NHK BS1 シリーズ古代遺跡透視 「プロローグ 大ピラミッド 永遠の謎に挑む」を観た。
世界最大であるクフ王のピラミッド。
森島邦博 特任助教が率いる名古屋大学の研究チームは、宇宙線ミューオンを利用して、まるでレントゲン写真を撮るように、ピラミッドを傷つけることなく、その内部構造を可視化することに成功した。
するとそこには、巨大空間が出現したのである。
約100年前、イギリスの考古学者ハワード・カーターによって発見されたツタンカーメンの王墓。
そこからは、まばゆいばかりの財宝が山ほど発見された。

もしかしたら、謎の巨大空間にはツタンカーメンの財宝と同じかそれ以上の財宝がクフ王のミイラとともに眠っているのかもしれない。

エジプト政府はピラミッドを傷つけることを嫌い、巨大空間へ通じるための採掘を認めない。
そこで、フランス隊は、ピラミッドの石に小さな穴を開け、縮んだ風船のようなものを入れ、謎の空間に届いたら風船のように膨らませドローンのように仕上げて、謎の空間を撮影しようというプロジェクトを立ち上げた。
何か、卑弥呼の墓の中を覗くような感じなのかなあ。