じじぃの「科学・地球_23_世界史と化学・すべての物質・デモクリトスの主張」

What really happened to the Library of Alexandria? - Elizabeth Cox

動画 YouTube
https://www.youtube.com/watch?v=jvWncVbXfJ0

Library of Alexandria

Library of Alexandria - myths and facts

Jul 4, 2020  History of Yesterday
●Library of Alexandria at its height
The Library of Alexandria was part of Musaeum, a science research center dedicated to knowledge. It was build during the reign of Ptolemy II Philadelphus (Reign 284-246 BC).
At its height Library of Alexandria housed 400.000 scrolls which would be an equivalent of 100.000 books.
https://historyofyesterday.com/library-of-alexandria-13c1e5c98a18

ダイヤモンド社 絶対に面白い化学入門 世界史は化学でできている 左巻健男(著)

【目次】

1  すべての物質は何からできているのか?

2  デモクリトスアインシュタインも原子を見つめた
3  万物をつくる元素と周期表
4  火の発見とエネルギー革命
5  世界でもっともおそろしい化学物質
6  カレーライスから見る食物の歴史
7  歴史を変えたビール、ワイン、蒸留酒
8  土器から「セラミックス」へ
9  都市の風景はガラスで一変する
10 金属が生み出した鉄器文明
11 金・銀への欲望が世界をグローバル化した
12 美しく染めよ
13 医学の革命と合成染料
14 麻薬・覚醒剤・タバコ
15 石油に浮かぶ文明
16 夢の物質の暗転
16 人類は火の薬を求める
18 化学兵器核兵器
https://www.diamond.co.jp/book/9784478112724.html

『絶対に面白い化学入門 世界史は化学でできている』

左巻健男/著 ダイヤモンド社 20210年発行

1  すべての物質は何からできているのか? より

デモクリトスの主張

「すべてのモノは何からできているか」という問題に対して原子論を主張したのは、デモクリトス(紀元前470頃~紀元前380頃)だった。
彼はタレスと同様に、地中海周辺を旅して回り、風土も歴史も文化も違う国々の自然と人間を観察して歩いて、諸外国の学問と技術を学んだ。万物をつくる”もと”は、無数の粒になっており、一粒一粒は壊れることがない。これ以上小さな粒にはすることができない一粒一粒を、ギリシャ語の「壊れない物」から「アトム」(原子)と名づけた。
デモクリトスは、もう1つ、「空虚」(空っぽの空間)について考えた。空虚のことをケノスと名づけたが、これは現代の科学の言葉でいえば「真空」のことだ。
原子が、空間である位置を占めたり、動き回るためには、そのための「空虚」がなくてはならないと考えたのだ。
彼の原子論は、シンプルにいえば、「万物は原子と真空からできている。そのほかには何もない」である。
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彼は73巻の大著を書いたといわれているが、いまは1冊も残っていない。「人間の魂さえも、軽くて、活発に動く原子からできており、神の指図に従うのではなく、原子の運動を支配する自然の決まりにしたがっている。人間の魂は、人間の体をつくっている原子がばらばらになってしまえば、なくなる。つまり、神はいないのだ」と大胆に主張したため、「神をないがしろにしている」と支配層などから攻撃されて、彼の書物は焼かれてしまった。私たちがデモクリトスのことを知ることができるのは、おもに原子論に反対した哲学者たちが、彼の考えを自分の本に書き残していたからだ。

四元素説錬金術

錬金術」という「化学技術」がある。鉱石から金属をつくり出したり、合金をつくったりする技術から生まれたものだ。化学変化が神秘に満ちていた古代社会において、鉛などの卑金属を転換(変成)させて金をつくることを本気で考えた人々が現れ、古代から17世紀までの2千年近くものあいだ、錬金術が栄えることとなった。
紀元前331年、エジプトを占領したアレクサンドロス大王は、この地域の首都として、ナイル川の河口にアレクサンドリアという都市を建設。その後、2世紀ほどのあいだに多種多様な文化と伝統が入り交じった、世界で最大の都市になった。

プトレマイオス1世が設立したムセイオンと呼ばれた学問所があり、地中海周辺諸国から多くの学者が集まった。付属の図書館は、ギリシャ・ローマ時代で最高のもので、巻物やパピルスの形で保管された7万点以上もの蔵書を誇っていたのだ。

このアレクサンドリア錬金術の発祥の地と推定される。ミイラに見られる死体防腐処理法、染色法、ガラス製造法、彩釉陶器づくり、冶金法などの技術があった。そこにギリシャ文化のアリストテレスの元素の考え(四元素説:火、土、水、空気)が影響を及ぼした。