じじぃの「NASAの小惑星探査機・アメリカ版はやぶさの挑戦!地球ドラマチック」

Osiris-Rex approaching the surface of Asteroid Bennu

Nasa's Osiris-Rex probe aims for daring 'high five' with asteroid Bennu

20 October 2020 BBC
Should a second attempt be needed, Osiris Rex would target the back-up site nicknamed Osprey.
Any samples will be packaged for return in a capsule that's expected to land back on Earth in September 2023.
Nasa is working closely with the Japanese space agency whose Hayabusa-2 probe sampled a different type of asteroid called Ryugu last year.
That mission's cache, weighing perhaps 100 milligrams, is coming home in December.
https://www.bbc.com/news/science-environment-54592163

地球ドラマチック 「小惑星探査プロジェクト~“アメリカ版はやぶさ”の挑戦~」

2021年3月20日 NHK Eテレ
【語り】渡辺徹 (アメリカ2020年 製作)
アメリカ版はやぶさとも言われる、NASA小惑星探査機オシリス・レックス。小惑星のサンプルを採取し、地球へと持ち帰るミッションの舞台裏に密着した!
日本の探査機はやぶさ2が、小惑星リュウグウのサンプルを採取し地球へと持ち帰ったことはよく知られているが、実はアメリカでも小惑星探査プロジェクトが進行している。2020年10月、NASA小惑星探査機オシリス・レックスが小惑星ベンヌのサンプル採取に挑戦。サンプルは太陽系誕生を知るカギとなるかもしれず、2023年の帰還が注目される。アメリカ版はやぶさの探査ミッションに密着。
2019年12月。
探査チームはベンヌの土のサンプルを採集する最適な場所を求めて、オシリス・レックスから届く膨大な画像を分析していました。
ベンヌが隅々まで撮影した画像は探査機がサンプル採集に向かう際のガイドとなります。探査チームはその場所を「ナイチンゲール」と名付けました。
ベンヌの北極近くに見つかったクレーターです。
2020年4月。
新たな困難がチームを襲いました。新型コロナウイルスです。
3月の時点で、在宅勤務に切り替えました。
研究員、「オシリス・レックスがすべて自動で着陸できるようにプログラムしました」
研究員、「目的地点まで正確に作動しました。プログラムが完璧に作動したからです」
2020年10月20日
チームが再び集まりました。
オシリス・レックスがいよいよベンヌの表面に着陸して、サンプルの採集に挑みます。
遂に決定的瞬間が訪れます。
研究員、「ベンヌに着陸します!」
研究員、「成功です!」
研究員たち、「やったぁ!」
オシリス・レックスはベンヌの表面に着陸し、長期間に渡るミッションの頂点を迎えました。
2021年、オシリス・レックスはベンヌを離れ地球へ向けて出発します。
2年後、貴重なサンプルを入れたカプセルがアメリカ・ユタ州の砂漠に届く予定です。
https://www.nhk.jp/p/dramatic/ts/QJ6V6KJ3VZ/episode/te/XR4NG25PW7/

米国版はやぶさオシリス・レックス」が小惑星への着地に成功

2020.10.23 サイエンスポータル
探査機「オシリス・レックス」が小惑星ベンヌ」への着地に成功した、と米航空宇宙局(NASA)が発表した。
日本の「はやぶさ」「はやぶさ2」と同様に試料を採取して地球に持ち帰る計画で、順調なら日本に続き、小惑星の試料回収の2番目の成功国となる。今月末にかけ、ベンヌ上空で採取の成否を確認する。
オシリス・レックスは21日午前3時ごろ(日本時間)、地球から約3億2000万キロ離れたベンヌ上空の周回軌道から、北半球にあるクレーター「ナイチンゲール」の中を目指して降下を開始。機体からロボットアームを伸ばして午前7時過ぎに先端を6秒間にわたり接地させ、砂などの試料60グラム以上の採取を試みた。その後、正常に上昇したという。はやぶさ2が地表に弾丸を発射して砂などを舞い上がらせたのに対し、オシリス・レックスは地表に窒素ガスを吹き付ける方法を採用した。
https://scienceportal.jst.go.jp/newsflash/20201023_01/

はやぶさ2 最強ミッションの真実』

津田雄一/著 NHK出版新書 2020年発行

第6章 50年に1度のチャンスを掴み取れ――小惑星近傍運用・後半戦 より

なぜそこまで2回目の着陸にこだわったのか

そもそも、私たちははやぶさ2プロジェクトがなぜタッチダウンの2回目にこだわったかを、ここで整理しておこう。表面的な理由は、プロジェクト目標に(できればやるエクストラサクセスとして)地下物質の搾取を当初から決めていたからだ。当初計画通り進んでいるのだから、それを変える理由がない。しかし、私たちはそれよりも強く深い思いを持っていた。科学的には、月以外の天体の物質を複数地点から採取し持ち帰ることは、人類は実現したことがない。同じ天体の2地点以上の物質を比較できることの科学的な価値は、たった1地点から持ち帰ることよりはるかに高い。また、人類は末だかつて月以外の天体の地下物質を採取し持ち帰ったこともない。「2地点」と「地下」は科学者にとって夢しか見たことのない至高の領域だった。
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もう1つの視点は、ライバルのNASAオシリス・レックスとの関係だ。彼らも着陸を成功させるだろう。その結果、100グラム超のサンプルを採取する。もともと、はやぶさ2はサンプル量で勝負するつもりはなかったが、さりとて「オシリス・レックスと同等の1回の着陸を成功させ、たかだか0.1グラムのサンプルを採取したはやぶさ2」という事実だけが人類の記憶に残る。後世の歴史家は、悪気なく「2019年前後に小天体探査の科学史を前進させたのは米国だけだ」と言うかもしれない。科学はシビアな世界なのだ。

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どうでもいい、じじぃの日記。
3月20日NHK Eテレ 地球ドラマチック小惑星探査プロジェクト~“アメリカ版はやぶさ”の挑戦~」を観た。
研究員たち、「やったぁ!」
日本でも、「はやぶさ2」が小惑星リュウグウ」へ2度の着陸に成功したときには歓声が上がった。
研究員たち、「やったぁ!」
NASAから日本がライバル視されていることに誇りを感じます。