じじぃの「新型コロナ・中国の世界支配・偉大なる復興!池上彰のニュース検定」

What is China's Pacific plan?

動画 YouTube
https://www.youtube.com/watch?v=r06pwSAXkcY

China's Pacific Ocean Division Map

USINDOPACOM Area of Responsibility

U.S. Indo-Pacific Command
https://www.pacom.mil/About-USINDOPACOM/USPACOM-Area-of-Responsibility/

池上彰のニュース検定

2021年3月15日 テレビ朝日 【グッド!モーニング】
きょうのキーワード 「体制の優位性」。

問題 「習主席が掲げるスローガンは?」

・3つの前進
・科学的発展
・偉大なる復興
正解 偉大なる復興

池上彰さん解説】

 「2つの100年。中華人民共和国誕生から100年目の2049年社会主義の現代国家を実現することが習主席主席の目標です。習主席主席は就任直後に『中国の偉大なる復興』をスローガンとして掲げてきました。また、中国共産党創設から100年となる2021年までにややゆとりのある社会を実現することが目標でした。しかし去年、新型コロナの流行で中国の強権的な体制や情報統制が感染拡大の原因と言われ、非難を浴びることになったのです。習政権は1年かけて逆転のタイミングを狙ってきました。最初のタイミングは去年3月、米国の感染者数が中国を超えた時。中国は『米国の感染者数が増えているのに、中国は収束に向かっている』と国営メディアを通じて報道。さらに去年5月、米国で黒人差別反対運動が盛り上がり中国はそれを連日報道。『米国こそが人権侵害の国ではないか』と宣伝。習政権は危機を逆手に優位性をアピールし批判の矛先を変えて、中国国内の求心力強化を図っています」
   

アメリカ争乱に動揺しながらも中国の世界支配は進む』

副島隆彦/著 ビジネス社 2021年発行

第5章 中国の未来に巻き込まれる世界の今後 より

「中国主席「貧困脱却達成」を宣言 共産党主導の国家発展誇示」

新華社によると、中国共産党習近平総書記(国家主席)は12月3日、中国全体が「貧困脱却の目標を達成した」と宣言した。年内の実現を目指していた。党創立から100年を迎える2021年には、長期目標である「小康社会(いくらかゆとりのある社会)の全面的達成」も宣言する。党主導による国家発展の成果を内外に誇示する狙いだ。
習氏は3日の党の会議で演説し、総書記に就任してからの8年間の取り組みで「1億人近い貧困人口が貧困からの脱却を実現し、世界が目を見張る重大な勝利を収めた」と誇った。脱貧困は、年収を最低でも日本円で約6万円相当(1日の収入が11元=175円)に引き上げることを基準とする。
                (2020年12月4日 共同通信

2024年から中国は民主体制に移っていく

この本の「まえがき」と第1章で、アメリカの大統領選挙で急激な世界変動が起きていることを述べた。世界政治に大きな動揺が起きた。世界覇権国の牙城、本家本丸で激しい闘いが起きている。
中心のお城がボウボウと燃えているから、世界中が影響を受けるに決まっている。トランプ大統領は、世界覇権を手放したいと考えている。これも、私がずっと書き続けてきたことだ。私の予測では、2024年に世界大恐慌が起きて、この時に覇権がアメリカから中国に移る。そのようにずっと予測してきた。
では、この本のタイトルである『アメリカ争乱に動揺しながらも中国の世界支配は進む』とはどういうことか。今の一党独裁体制では、世界を支配することは到底できない。それは習近平も分かっている。では、どうするのか。中国は、民主政治に楫(かじ)を切るしかないのだ。
そして2024年に、中国がデモクラシー体制への移行を実行に移す。今の李克強首相を中心とする勢力は中国共産党から出て行って、中国民主党を作るだろう。そして野党となって、下野して、政治権力を手放して、貧乏暮らしでもいいから、自分たちの国民政党を作るだろう。
それから5年くらいは政権が取れない。しかし、李克強たちは中国の民衆、庶民思いであるから、普通選挙が導入されれば、必ず政権を取る。
そのようにして中国の政治体制の穏やかな、大動乱抜きでのデモクラシー体制への移行が徐々に完成するのである。