じじぃの「日本でもワクチン接種開始・意外な評価・ロシア製ワクチン・スプートニクV!報道1930」

Russia's COVID-19 vaccine Sputnik-V show 91.4% efficacy based on data analysis | Coronavirus

動画 YouTube
https://www.youtube.com/watch?v=M8e0DyFsE48

Russia says its Sputnik V COVID-19 vaccine

ロシア、低価格コロナワクチンで欧米に対抗へ

2020年11月25日 WSJ
ロシアは自国で開発した新型コロナウイルスワクチン「スプートニクV」を1回当たり10ドル未満という低価格で他国に販売しようとしている。ロシア政府は海外における経済・政治的な影響力を強めようとする中、一部の欧米諸国が開発したワクチンを下回る価格に設定する。
ロシアの政府系ファンド(SWF)であるロシア直接投資基金によると、ブラジル、エジプト、メキシコを含む少なくとも20ヵ国が、ロシアからワクチンを購入する契約を結んでおり、50ヵ国以上が12億回分余りのワクチンを求めている。
基金の責任者、キリル・ドミトリエフ氏は24日、「海外市場へのスプートニクVワクチンの出荷を始める準備ができている」と述べた。
ワクチンは臨床試験が完了する前の8月に承認された。ブラジル、中国、インド、韓国などの製造拠点から輸出される。基金によると、初回の輸出は2021年1月になる見通し。年間5億人分のワクチンを製造可能だという。
https://jp.wsj.com/articles/SB10810403749188324101104587118851906172894

報道1930

2021年2月16日 BS-TBS
【キャスター】出水麻衣、松原耕二 【コメンテーター】堤伸輔 【ゲスト】鴨下一郎自民党・ワクチンPT座長)、岡本充功立憲民主党政調会長代理 衆院議員)、松本哲哉(国際医療福祉大学教授)
いよいよワクチン接種開始。世界では争奪戦…意外な選択肢も?
ファイザーワクチン 5回?6回? 問題はどう解決
・ワクチン争奪戦…注目集めるロシア・ワクチンの実力
・ワクチン製造…ロシアが日本にアプローチ?

日本でも2月17日から新型コロナウイルスのワクチン接種が始まる

●明日からワクチン接種 河野大臣「先行接種は約4万人」
明日から始まる医療従事者への新型コロナウイルスワクチンの先行接種を前に河野規制改革担当大臣が記者会見し、「100の医療機関から約4万人に接種を行う」と発表した。
明日から接種を受ける人たちの2回目の接種は3月10日以降となる。
このうち約2万人の医療従事者には、継続的に観察日誌を記入してもらい、接種の安全性について調査を行うとしている。
また河野大臣はワクチンの第2便が来週には到着する見通しを示した。
米国の製薬会社・ファイザー社製のワクチンについて、厚生労働省はこれまで1つの注射器で5回分しか接種出来ないとしていたが、明日からの先行接種では6回分接種出来る特殊な注射器を使用するとのこと。
今後のワクチン接種の見通しについて河野大臣は、「高齢者は4月から接種開始を見込んでいる」と語った。
●日本が確保したワクチンへの“不安”
英国・アストラゼネカのワクチンを巡る動き
1.65歳以上への効果は?
 韓国は接種を見送り。ドイツ、フランス、スウェーデンは接種を推奨せず。
2.変異株への効果は?
 南アフリカは若者2000人に臨床試験
 南ア型変異株による軽中等症に予防効果はほぼ認められず、転売を検討。
 南アフリカアストラゼネカからジョンソン&ジョンソン製に切り替えると発表。
松本哲哉、「変異株については予防効果は期待出来ないのでは。ただ65歳以上への効果についてはまだ根拠がない。アストラゼネカのワクチンはアデノウイルスベクターを用いたワクチン。他のタイプでも効果が下がる可能性がある」
堤伸輔、「アストラゼネカの治験の第3層は18歳~55歳を対象。そもそも65歳以上の年齢が対象の治験ではないため、元々のデータは少ない。その分英国ではかなりの人が打っている」
●世界が注目 新たなワクチンの選択肢
ロシア製のワクチン「スプートニクV」は、アストラゼネカ製と同じ「ウイルスベクター」と呼ばれる種類のワクチン。
去年8月に臨床試験途中で世界初の国家承認を得た。
途中で承認されたため、安全性や品質に懸念があるとの声が出ている。

今月になり、英国の科学誌ランセット」によると、最終段階の検査で有効性91.6%を確認したと発表。

これを受け、現在世界50ヵ国以上から注文。
オーストリアは自国で生産する体制を整えたいと表明。
韓国は去年12月から生産を開始。
さらにドイツ・メルケル首相がプーチン大統領と電話会談を行い、EUの認可の協力を申し入れるなど、EUでも受け入れを容認する機運がある。
(中継)モスクワ。
モスクワ支局長・大野慎二郎のリポート。
スプートニクVは粉末で保管する場合は2~8℃での冷蔵保管が可能。液状では零下18℃で6ヵ月ほど保管できる。
ファイザーのように零下70℃の超低温での流通が必要なワクチンに比べ、運送と保管に便利です。価格も2回の接種で20ドルで、ファイザー(40ドル)やモデルナ(50~74ドル)などに比べ、はるかに安い。
これまでロシアの国民220万人が接種。
米国や英国に比べるとまだ低い。
背景になっているのが、国民のワクチンへの意識。
今月発表された最新の世論調査で58%が接種したくない。
要因の1つになっているのが、プーチン大統領がいまだ接種していないため。
松原耕二、「プーチン大統領はよほど体に自信があるのか、それともワクチンがファイザー製だったら打つのか」
●ロシア駐日大使「日本も承認を」
駐日ロシア連邦大使館・ミハイルガルージン大使は、「既にスプートニクVは26ヵ国で承認されていることをまず申し上げたい」と語った。
ロシア製のワクチン「スプートニクV」を承認し使用する国が増えているとアピールするミハイルガルージン大使。
スプートニクV」の強みは、高い有効性、副反応が少ないとの評価を得ていること。そして価格。
ガルージン大使は、日本政府や企業にアプローチ。
ミハイルガルージン大使は、「ただ単にスプートニクVを輸出するのではなく、日本国内における生産を実現することを目指しています。そういうことを提案しています。日本側に、日本国内に関心をお示しになる企業があると期待しております。もちろん日本の経済界ともその話をしております。具体的な社名を公表するのはまだ早いと思いますけれども」と語った。
●日本の子どもたちを救った“ソ連”ワクチン
1960年~1961年、ポリオ(小児まひ)大流行。
当時は、米ソ冷戦下。
日本では、約5600人が感染し、100人以上が死亡。
米国からのワクチン輸入が足りず、ソ連のワクチンは厚生省が承認せず。
古井喜実厚生大臣(当時)は、「平常時守らなければならぬ一線を越えて行う非常対策の責任はすべて私にある」と語った。
1961年6月、ソ連から経口ポリオ生ワクチンを緊急輸入決定。
翌月には全国1300万人の子どもへの接種が始まり、ポリオは沈静化した。
●「スプートニクV」特例承認できないか
薬事承認の流れ。
通常は、治験 → 承認申請 → 1年~2年の審査で承認。
ファイザーは、治験(簡素化) → 承認申請 → 約2ヵ月の審査で特例承認。
日本と同等の審査水準の5ヵ国(米国、英国、カナダ、ドイツ、フランス)の治験データを参考に承認までの期間を短縮。
●国産ワクチンはいつできる?
日本国内の主なワクチン状況。
米国・ファイザー製のワクチンは、承認済みで2月17日から接種開始。
英国・アストラゼネカ製のワクチンは、申請しているがまだ承認はおりていない。
欧米の企業にはやや遅れたが、国内企業もアンジェスに次いで塩野義製薬も治験を始めている。
松本哲哉、「残念ながら国内でどれだけ臨床試験やったとしても安全性の方のデータは取りやすいが、有効性はいまの感染の状況だと取れないと思う。どうしても国内のデータは限定されるので、海外でそれなりの感染が広がっている地域である程度データを取らないと有効性ということに関しては難しい」
日本が契約しているのは、ファイザーアストラゼネカ、モデルナ。
次に海外のもので日本の治験が進んでいるものは、米国・ジョンソン&ジョンソン。
厚労省専門家会議メンバーは、「いま国が契約している3つのワクチン以外にも新たに検討すべきではないかという意見が出た。厚労省の事務方も情報収集はしていると返答があった。これはジョンソン&ジョンソンのワクチンを指している話です」と語った。
https://www.bs-tbs.co.jp/houdou1930/