じじぃの「飛び杼・羊が生えた植物と産業革命!世界史を大きく動かした植物」

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動画 YouTube
https://www.youtube.com/watch?v=67ADnfO-37E

ジョン・ケイが発明した自動織機の飛び杼

ジョン・ケイ (飛び杼)

ウィキペディアWikipedia) より
ジョン・ケイ(John Kay, 1704年6月17日 - 1780年)は、イギリスの発明家。飛び杼(とびひ)を発明したことで知られる。
その発明は産業革命に大いに貢献した。ジョン・ケイの名は同名の有名人が数多いためしばしば混同されることがあり、特にランカシャーで紡績機を発明したジョン・ケイと混同されやすい。

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『世界史を大きく動かした植物』

稲垣栄洋/著 PHP研究所 2018年発行

ワタ――「羊が生えた植物」と産業革命 より

18世紀後半のイギリスて、安価な綿織物を求める社会に革新的な出来事が起こる。蒸気機関の出現により、作業が機械化され、大量生産が可能になった。これが「産業革命」である。

草原地帯と動物の毛皮

ヒツジやヤギは、人類が農耕を始めるはるか以前から家畜化されていたと考えられている。ヤギは肉や乳、皮をを得るために重要な家畜であった。しかし、ヒツジにはヤギにないものがある。それが羊毛である。野生のヒツジは、季節の変わり目に大量の毛が抜ける。もともと、この毛が利用されていたと考えられている。
そして、ヒツジは貴重な羊毛を得るための家畜として飼育されていったのである。

「羊が生えた植物」

やがて時代は下って中世ヨーロッパの人々は、世にも不思議で珍しい植物に出合うことになる。それがワタである。
ワタは植物学的には大きく4つの種類に分けられるが、そのうちの2種がインドの原産である。古代のインダス文明以降、ワタの綿織物業は、インドの主要な産業だったのである。
中世にヨーロッパに綿織物が紹介されると、人々は驚いた。肌触りが良く、ふかふかして暖かい。しかも軽くて着心地が良いのである。
さらにヨーロッパの人々を驚かせたのは、このワタが「植物から取れる」ということであった。

産業革命をもたらしたワタ

現代の工業化社会じは、18世紀のイギリスでの産業革命に始まると言われている。
この産業革命のきっかけとなった植物の1つがワタである。
ヨーロッパに紹介されたワタは、やがて17世紀になって、イギリス東インド会社がインド貿易を始めると、品質の良いインドの綿布がイギリスで大流行するようになる。そしてイギリスの毛織物業者は打撃を受け手しまうのである。そこでイギリス政府は、インドからの綿布の輸入を禁止することにしたのだ。
しかし、綿布の人気は高まる一方である。そこでイギリスは、材料のワタのみをインドから輸入し、綿布の国内生産に努めるようになった。そして、工場制手工業(マニュファクチュア)によって綿織物が作られるようになるのである。
しかし、綿布の人気は収まらない。作っても作っても足りない状況である。どうすれば、より多くの綿布を織ることができるのだろうか。多くの人々が知恵を絞ったことだろう。
「必要は発明の母」と言われる。
「飛び杼(ひ)」というシンプルな道具の発明が、事の始まりだった。
布を織るためには緯(よこ)糸を通さなければならない。布が大きくなれば、緯糸を通すことは難しくなるし、助手が必要になる作業である。ところが、飛び杼は、車輪のようなローラーがついていて、素早く緯糸を通すことができる。こうして、布を織る作業が劇的に効率化したのである。
しかし、布を織る作業が効率化すると、今度は糸をつむぐ作業が間に合わない。やがて糸をつむぐ紡績機が発明された。こうして作業が効率化すれば、生産工場は大規模化していく。大規模化すれば、作業は分業化され、工場はどんどん大きくなっていった。
そして18世紀の後半になると、安価な綿織物を求める社会に革新的な出来事が起こる。石炭を利用した蒸気機関の出現により、作業が機械化され、大工場での大量生産が可能になったのである。これが「産業革命」である。

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どうでもいい、じじぃの日記。
現代社会は、地球規模で大きな変革の時代に突入している「人新世(ひとしんせい)」だと言われるようになった。
そのきっかけは、イギリスで起こった産業革命だ。
「石炭を利用した蒸気機関の出現により、作業が機械化され、大工場での大量生産が可能になったのである。これが『産業革命』である」
しかし、産業革命について詳しく調べると、必ずジョン・ケイという人物が出てくる。
「『飛び杼(ひ)』というシンプルな道具の発明が、事の始まりだった」
ユヴァル・ノア・ハラリ著『21 Lessons』という本に「ファスナー」のことが載っている。
「参加者は、ありきたりのファスナーの仕組みを自分がどれだけよく理解しているかを評価するように言われた。ほとんどの人は、とてもよく知っていると自信たっぷりに答えた。なにしろ、ファスナーは四六時中使っているのだから、その後、ファスナーがどのように開閉するかを、順を追ってできるだけくわしく説明するように求められた」
私は、コロナがあってもなくても、家に閉じこもっている。
毎日のように、カップ麺「どん兵衛」を食べている。
1年間で全世界で食べられたインスタントラーメンは1000億食余り。地球上に住む全員が1人13食以上食べたことになるという。
インスタントラーメンの発明者 安藤百福さん、ありがとう。