じじぃの「地球の限界・なぜストローは紙になったのか?脱プラスチックへの挑戦」

Anthropocene - video 1

動画 YouTube
https://www.youtube.com/watch?v=yS5v1whmt90

‘Anthropocene: The Human Epoch’ Review: Global Warnings

‘Anthropocene: The Human Epoch’ Review: Global Warnings

Sept. 24, 2019 The New York Times
“Anthropocene: The Human Epoch” puts a frightening twist on the standard nature documentary. Rather than exalting the awesome beauty of landscapes or animals, it captures alarming ways in which that beauty has been disturbed.
https://www.nytimes.com/2019/09/24/movies/anthropocene-the-human-epoch-review.html

人新世とは何か 青土社

〈地球と人類の時代〉の思想史
クリストフ・ボヌイユ、ジャン=バティスト・フレソズ(著)、野坂しおり(訳) 2018年発行
●人類による新たな地質年代
人類の活動は、もはや後戻りができない一線を超えて地球を変えてしまった。完新世につづく、我々の新たな生存の条件<人新世>とは何か。その全貌を明らかにする。
http://www.seidosha.co.jp/book/index.php?id=3146

『脱プラスチックへの挑戦 持続可能な地球と世界ビジネスの潮流』

堅達京子(NHKエンタープライズ エグゼクティブ・プロデューサー)/著 山と溪谷社 2020年発行

あとがきにかえて より

本書を執筆していた2019年秋、日本は深刻な台風被害に苦しんでいた。
千葉県に暴風か襲いかかり、数多くの電柱が倒され、最大64万戸の住宅が停電、不安な夜が幾晩も続いた。パソコンもスマホもエアコンも使えず、テレビも見られない。冷蔵庫の食べ物は腐り、エレベーターも止まって、重たい水の入ったポリバケツを高層階まで運んでいく姿もあった。街は漆黒の闇。ブルーシートを煽り立てる風の音だけが不気味に響き渡っている。いかに”灯り”がありがたいものなのか、私たちは思い知らされた。
考えてみれば、まさに私たちが築き上げたこの文明の灯りこそが、強力なモンスター台風を生み出す一因になったのだ。地上の種の1つにすぎなかった77億の人類は、地球を埋め尽くし、化石燃料によって工場を動かし、電気を起こし、プラスチック製品を作り、日々の暮らしの中でそれを使い、一方的に捨てるだけの営みを長年続けてきた。その影響は、地球環境の劣化と生物多様性の減少という大きな代償を伴うものであった。さらには、二酸化炭素などの温室効果ガスの排出によって地球温暖化を進行させ、ついにティッピングポイントと呼ばれる臨界点ギリギリのところまできてしまった。

私たちが体験しているのは、自然災害という”天災”であると同時に、この人新世において、人類が生み出してしまった”人災”でもあるのだ。

なぜストローは紙になったのか。もちろん、紙であることがベストな選択だと申し上げているのでは決してない。だが、今のビジネスの潮流の中で、平気でプラスチックの使い捨てストローを無償で配ることが、近い将来ほぼ難しくなることは、ここまでお読みいただいた皆さんには予感できるのではないだろうか。そして、一見ささやかに思える変化の陰に、ダイナミックなパラダイムシフトの片鱗が垣間見えることに、気づいていただけただろうか。
それは、かつて当たり前のように堂々とタバコをくゆらせていた人々が、健康への悪影響がはっきりしてからというもの、あっという間に禁煙・分煙の波にのみ込まれ、注意深く対処しない限り、自由にタバコを吸うことが認められなくなった動きとも似ている。
いま私たちが直面しているのは、産業革命の際に仕込んだ時限爆弾である「温室効果ガスによる温暖化がティッピングポイントに達してしまう」のが早いか、それとも私たち人類が叡智を結集して「ソーシャル・ティッピングポイントと呼ばれる社会の大転換を起こす」のが早いかの競争だといえる。タバコの例だけでなく、有線の電話から携帯電話への変化がたちまち実現したように、外的条件が整い、人間が本気を出せば、変化は思っているよりもずっと早く訪れると期待したい。
だが、パラダイムシフトを起こすのにはタイムリミットがある。
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公共放送というマスメディアに関わっている人間の一人として、「手遅れになってしまった」だけは絶対に言いたくない。様々な組織の垣根を超え、立場を超えて、あらん限りの声を上げ、具体的な行動を起こしていきたいと思う。

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じじぃの日記。
「それは、かつて当たり前のように堂々とタバコをくゆらせていた人々が、健康への悪影響がはっきりしてからというもの、あっという間に禁煙・分煙の波にのみ込まれ、注意深く対処しない限り、自由にタバコを吸うことが認められなくなった動きとも似ている」
新型コロナウイルス」が1年以上も経つのに、依然として終息する気配がありません。
コロナの場合は、命を落とすこともあるからお互いに気をつけ合うので、いずれ終息するのでしょうか。
ところが、プラスチック・ゴミは差し当たって体に悪影響がない。
まあ、自分でできることはポイ捨てはやらない、というぐらいでしょうか。