じじぃの「同調圧力・空気を読むってなあに?チコちゃんに叱られる」

[チコちゃんに叱られる!] フルバージョン! チコちゃんのデビュー曲「叱られたい!」byチコ村民生と江戸川オールスターズ | ダンス動画も募集中 | NHK

動画 YouTube
https://www.youtube.com/watch?v=S3oGI3U539A

チコちゃんに叱られる!

2021年1月22日 NHK
【出演者】チコちゃん(声:木村祐一)、岡村隆史塚原愛、アンミカ、岩田剛典 【解説】清水建ニ(空気を読むを科学する研究所)
▽サーモンの秘密 ▽空気を読む ▽厄年とは?
ゲストは岩田剛典さんとアンミカさん。
みんな大好きサーモンとお寿司の意外な関係が明らかに。空気を読むとは、つまりどういうことか、科学的実験に注目。厄年ってそもそもどんな年?

空気を読む

「空気を読む」は、いかにも日本人的な言い方のワードです。
空気を読むときに人は何をしているかというと、周りにいる人の0.2秒だけ見える本音を見ている。
人は生まれつき備わっている7つの表情というものがあります。
・喜び
・怒り
・悲しみ
・驚き
・嫌悪
・軽蔑
・恐怖
反射があった後に一瞬遅れて理性が働くので、反射と理性のあいだにはどうしても0.2~0.5秒の時間差が生れることに。
このわずかの時間差の間に「本音の表情」が表れてしまうのです。
https://www.nhk.jp/p/chicochan/ts/R12Z9955V3/episode/te/KQQQL67MJ5/

『空気を読む脳』

中野信子/著 講談社+α新書 2020年発行

はじめに より

日本人は、「恩」や「義理」を大切にし、何かを受け取ったならば相応のものを相手に返していこうとする――と、かつてアメリカの文化人類学者、ルース・ベネディクトはその著書『菊と刀』(講談社学術文庫)の中で論じました。
多くの方が、この本のタイトルを目にしたことくらいはあるでしょう。1946年に刊行された書籍です。戦時中に、ベネディクトは敵国であった日本と、日本の人々を対象として研究し、それをまとめあげて、終戦後に出版したのです。
この本を読んだことがなく、タイトルだけしか知らない、という方でもおそらく、欧米が罪の文化、日本が恥の文化、という二項対立がこの書籍の中で展開されていることはよくご存じでしょう。むしろ、「罪」と「恥」の対比のほうが、恩と義理の互酬性(ごしゅうせい)についてよりも有名なくらいかもしれません。
ベネディクトは、恥の概念もまた、恩と義理の文脈の中でとらえられると分析しています。恥を知る人間は、恩や義理を受けたことを生涯にわたって忘れず、どこかでそれに報いたいと行動するものである――だからこそ、恩や義理を受けたと感じた日本人は、なんとかしてそのお返しをしようと試みるのだ、というのです。恥知らず、と呼ばれることが、日本人にとっては最大の屈辱であり恐怖だからだ、というわけです。
この議論の中には、同調圧力に従いやすく、不安が高く、社会的排除を起こしやすい日本人の特質が端的に現れています。各性質については本文で詳しく見ていきます。
    ・
本書では、日本人の心性について、脳科学を中心とした科学的なエビデンスをもとに論じていきます。
日本人は大変面白い、特色豊かな国であります。ただ、異なる文化のどちらが新しいか、進んでいるのか、あるいは優れているのか、そんなことを議論するのにはあまり意味がありません。少なくとも現実社会に生きているわれわれにとって重要なのは、違いを知ることによって自分の良きところを理解し、またそれを活かし、他者の良きところを学び、それを未来に資することではないでしょうか。