じじぃの「歴史・思想_411_日米中アジア開戦・尖閣諸島・自主防衛」

v1052 米・日・豪・印  クワッド(四角形 quadrangle

動画 YouTube
https://www.youtube.com/watch?v=a8Fi9OqYBEw

トランプ、安倍、モディの各首脳 (2019年の大阪G20サミット)

夕刊フジ』2020年10月27日発行

中国衝撃!英空母の「台湾電撃寄港」浮上 EU諸国も対中警戒 「戦争準備」発言連発…習主席“暴走”の危険性 より

中国の習近平国家主席が、「戦争準備」とも受け取れる言動を続けている。演説や訓示などで、米国や台湾を念頭にした過激発言を連発し、軍や人民を鼓舞しているのだ。
「(米国の)脅迫、封鎖、圧迫は通用しない。勝手に行う覇権行動も通用しない」「(朝鮮戦争でわれわれは)米軍の不敗神話を打ち破った」「(米国の運命は)どん詰まりの死路だ!」
習主席は23日、北京の人民大会堂で開かれた中国軍の朝鮮戦争参戦70周年の記念大会での演説で、突然声を荒らげ、米国をこう罵倒し、人民を煽った。
防衛省関係者は「予想外の激しい演説で驚いた。まるで対米戦争前夜だ」「習氏は13日、台湾や沖縄県尖閣諸島侵攻の主力部隊とされる、広東省の海軍陸戦隊(海兵隊)を視察した際も、『全身全霊で戦争に備えよ』と命令した。極めて危険だ」と語った。
https://www.zakzak.co.jp/soc/news/201026/for2010260008-n1.html

『日米中アジア開戦』

陳破空/著、山田智美/訳 文春新書 2014年発行

尖閣諸島、北京の危険な賭け より

尖閣諸島問題については今回は話したくない。石油が出たから問題化した。もし石油が出ていなければ、台湾もアメリカも問題はなかった」
                  ――元中国総理 周恩来

もしアメリカが日本を助けなければ

尖閣諸島の主権問題から防空識別圏問題に至るまで、日米両国の立場は大筋において一致しているが、細かい点では違いが見られる。
アメリカの尖閣諸島に対する立場は次の二言につきる。「尖閣諸島は日本の行政管轄下にあり、日米安保条約尖閣諸島をその適用範囲に含むことを認める」が、「主権を巡る争いについては完治せず、調停人にもならない」。日本の立場は「尖閣諸島は日本固有の領土であり主権を巡る争議は存在しない」というものだ。

東シナ海防空識別圏に関するアメリカの見解は、中国は最初に同防空識別圏の設定を発表した時は承認せず、撤回するよう中国に求めている。だがその後、バイデン副大統領が北京を訪問した際は、承認しないとの立場は従来通りだが、防空識別圏の撤廃をを求めなかった。それに対し、日本の態度は防空識別圏を認めず撤廃を求めるものである。

米軍機はこの空域はこの空域での飛行を続け、中国側への通告を拒んでいる。だが、アメリカ政府は民間航空機には中国に慈善通告するよう勧めている。日本政府の場合は、日本の民間航空機が中国側に通告する必要はないとしている。
日本国内には「対中国で日米間に温度差はない」とする世論と、「日中が戦争をしたら、アメリカは日本を見捨てるのではないか?」と心配する世論とがある。
2013年12月5日、南シナ海を航行する1隻の米軍艦の前方を、1隻の中国軍艦が突然遮った。米軍艦が緊急に方向転換し、あやゆく衝突を免れるという事件が発生した。この事件は日本やほかのアジア諸国に一抹の不安を植えつけた。もしもアメリカが中国に幾分かでも譲る日がやってきたら、アジア諸国は危険に陥るのっではないかと。
どうであれ、日本はアメリカの助けなしでも独自に中国に向き合う遵ボをしなければならない。平和憲法を見直し、集団的自衛権を行使し、自衛隊国防軍へと改編し、軍備を増強させることは、まさに重要課題である。日本はまた、アメリカ以外の他国とも同盟関係を速やかに樹立しなければならない。とくにインド、ベトナム、フィリピンと同盟を結び、共同で軍国主義中国に対抗しなければならない。