じじぃの「エリザベス・テイラー!死ぬまでに観ておきたい世界の写真」

ヴィック・ムニーズ: 針金、砂糖、チョコ、糸で作るアート

動画 YouTube
https://www.youtube.com/watch?v=ik9x-eu49_c

Contemporary Art day auction at Phillips de Pury May 13, 2011

May 15, 2011 Art/Auctions
Lot 143, "Elizabeth Taylor (Pictures of Diamonds)," by Vik Muniz, 2004, Cibachrome, 40 by 30 inches
https://www.thecityreview.com/s11pdpcont2.html

『死ぬまでに観ておきたい 世界の写真 1001』

ポール・ロウ/著、小川浩一、竹村奈央、風早仁美/訳 実業之日本社 2019年発行

エリザベス・テイラー より

ヴィック・ムニーズ
撮影年:2004年
撮影地:不明
フォーマット:発色現像方式印画、アルミ板
ブラジル人アーティストのヴィック・ムニーズ(1961~)は、撮影前に、キャビア、土、子供のおもちゃといった予想外の素材を用いて精巧な絵を作ることで有名である。
『Diamond Divas』(ダイヤモンド・ディーヴァ)シリーズでは、500カラットものダイヤモンドふが使用された。描かれた「ディーヴァ」とは、20世紀映画を代表する大女優たちだ。だが、並み居るスターの中でも、エリザベス・テイラーほど、この光り輝く宝石の中でも永遠に生き続けるのにふさわしい女優はいないだろう。
ムニーズは、1964年にアンディ・ウォーホルが制作した有名なシルクスクリーンをもとにテイラーを描いた。ここで彼女のイメージがあまりにも忠実に再現され、またその眼差しがあまりに魅力的なために、作品制作における芸術面がつい見落とされがちになる。その部分にダイヤを置かない、ただそれだけでヴァイオレット色の瞳の繊細なラインや柔らかな髪が見事に表現されているのだ。
評論家のルイス・フィックナー=ラトゥスは、この単色の色調について「過ぎ去った映画時代の銀幕を連想させる」と指摘する。同時にダイヤの輝きは、このスターの浮世離れした特性を思い出させる。