じじぃの「神の手・マラドーナ!死ぬまでに観ておきたい世界の写真」

Diego Maradona World Cup 1986 - The Movie (HD)

動画 YouTube
https://www.youtube.com/watch?app=desktop&v=Y_bLejFjBy8

Diego Maradona’s ‘Hand of God’ goal in 1986 World Cup

Watch: Diego Maradona’s ‘Hand of God’ goal in 1986 World Cup quarter-final

The News Minute
https://www.thenewsminute.com/article/watch-diego-maradona-s-hand-god-goal-1986-world-cup-quarter-final-138436

『死ぬまでに観ておきたい 世界の写真 1001』

ポール・ロウ/著、小川浩一、竹村奈央、風早仁美/訳 実業之日本社 2019年発行

「神の手」 より

ダニエル・モッツ
撮影年:1986年
撮影地:メキシコシティ、メキシコ
フォーマット:35mm
1986年6月22日、伝説の遺恨試合となったFIFAワールドカップの準決勝。メキシコのエンスタデォオ・アステカで、アルゼンチン代表とイングランド代表がぶつがり合った。両国間で起こったフォークランド紛争からわずか4年後、このサッカー試合で競技史上最も有名、はたまた、最も悪名高い2つのゴールが決まった。どちらともディエゴ・マラドーナによる得点だった。試合開始55分の二度目のゴールでは、彼は見事なドリブルを見せつけながらイングランドの4人の選手をかわし(恐れ多くもディフェンダーのテリー・プッチャーは2回)、最後はイングランドゴールキーパー、ピーター・シルトンの背後にあるゴールネットにボールを押し込んだ。人々はこれを「世紀のゴール」と呼んだ。
一方、試合開始51分のマラドーナ最初のゴールは、サッカー史上最も物儀を醸した事件となった。マラドーナイングランドのスティーブ・ホッジのパスをカットしたとき、シルトンより高くジャンプした彼は、手を使ってゴールへとボールの向きを変えたのだ。その運命の瞬間が、この写真に写っている。
イングランドチームの抗議にかかわらず、審判はゴールを認め、アルゼンチンが2対1で勝利した。試合後、マラドーナは記者会見を開き、ゴールを決めたときのことを「マラドーナの頭が少し、神の手が少し」と表現した。彼はフォークランド紛争での敗北に対する仕返しだとの意を強調し、こう述べた。「俺たちは復讐したようなもんだ、いや、たぶん復讐じゃない、フォークランドで息子を失った母親たちのためにやったんだ」。後の決勝で、アルゼンチンは西ドイツを下した。マラドーナは、この歴史的一戦での言い訳をよそに、大会最優秀選手としてゴールデン・ボールを受賞した。