じじぃの「アンボイナガイ・貝に食われるなんてそんな!へんないきもの」

Cone snail - net hunter hunting for fish

動画 YouTube
https://www.youtube.com/watch?v=UHiGuquJmpE&feature=emb_title

Cone Snails Use Insulin as a Weapon

インスリンを毒に使う貝を発見

2015.01.22 ナショナルジオグラフィック日本版サイト
獲物を捕まえられなければ食事にありつけない。しかし足に自信はない。ならば、裏ワザを使うしかない。動きの遅いアンボイナガイ(学名:Conus geographus)の場合、その裏ワザとは、魚に薬をもることだ。
「Proceedings of the National Academy of Sciences」誌に今週発表された論文によると、イモガイの仲間で熱帯に生息するアンボイナガイは、インスリンを含んだ毒を発散して魚を襲うという。血糖値が急激に下がった魚は、昏睡状態に陥ってしまう。
https://natgeo.nikkeibp.co.jp/nng/article/20150121/432567/

『またまた へんないきもの

早川いくを/著、寺西晃/イラスト バジリコ 2005年発行

刺されたら死んだと思え アンボイナ より

精密誘導弾なる兵器はハイテクの代名詞のように思われているが、よその国に落ちる、精密着弾したのに付近一帯まるごと吹っ飛ばすといった間抜けな挙動については、何故かあまり報道されない。
真の精密兵器とはアンボイナのことだ。「イモガイ」という野暮ったい名称ながら、俊敏な魚を精密狙撃して捕らえる手練れの巻き貝だ。検臭器という科学センサーで索敵、位置を把握すると口吻(こうふん)を蝕手のように長く伸ばし、獲物の魚に接近。口吻の先端には、厚い潜水服や硬い鰓(えら)ぶたもぶち抜く、猛毒針が装填されており、忍び寄り獲物を狙撃、麻痺させて魚は丸呑みにする。のろまな貝ごときの餌となる無念はいかばかりかと思われるが、人間をも麻痺させ、呼吸困難・心停止をひき起こすこの高致死率の猛毒には抗う術もない。
ペプチド性神経毒の複雑な混合による「コノトキシン」と呼ばれるこの猛毒には、抗毒血清も存在せず、イモガイ刺症事故の被害者の半分は重症に陥り、その過半数は死亡。美しい模様のこの巻き貝を見つけたとしても絶対に拾ってはならない。