じじぃの「科学夜話・初の火星ミッション・ゲートウェイ(Gateway)!人類宇宙に住む」

Boeing: Path to Mars (Deep Space Gateway)

動画 YouTube
https://www.youtube.com/watch?v=VpY9gGWRD0s

How We Are Going to the Moon - 4K

動画 YouTube
https://www.youtube.com/watch?v=_T8cn2J13-4&feature=emb_title

The demands of going to Mars are immense.

NASA、史上最強の大型打ち上げロケット「SLS」を一般公開

2019-12-31 fabcross for エンジニア
NASAは、2019年12月9日、アルテミス計画の一環で2024年に宇宙飛行士を月へ運ぶことを目的とする大型打ち上げロケット「Space Launch System(SLS)」を、ニューオーリンズのミシュー組立工場において一般に公開した。
このロケットは「人類史上で最も強力なロケット」だという。
https://engineer.fabcross.jp/archeive/191224_sls.html

『人類、宇宙に住む 実現への3つのステップ』

ミチオ・カク/著、斉藤隆央/訳 NHK出版 2019年発行

初の火星旅行 より

最初の火星ミッションについてはもっと具体的な内容が明かされつつあるので、いまや赤い惑星への到達に必要なステップを考えることがでkる。今後数十年にわたり、NASAのプランがどのように展開されそうなのかを、順にたどってみよう。
歴史に残るミッションを遂行する最初の人々は、きっと今すでに生きているにちがいなく、ひょっとしたら高校で天文学を教わっているかもしれない。彼らは、地球以外の惑星へ向かう最初の初のミッションに志願する数百人のなかに入るだろう。激しい訓練を経て、4人の候補が技能と経験によって慎重に選ばれるかもしれない。おそらく熟練したパイロットと技術者、科学者、医師が含まれるはずだ。
2033年ごろ、メディアから緊張するインタビューをいくつも受けて、彼らはついにオリオン宇宙カプセルに乗り込む。オリオンは昔のアポロのカプセルより50パーセント以上も広いが、それでもなかは窮屈だろう。しかし問題ない。月までの旅はわずか3日なのだ。とうとう宇宙船が飛び立つと、彼らは、SLSロケットで燃料が激しく燃焼して生じる振動を体感する。月周回軌道に達するまでの距離は、見かけも体験もアポロミッションとそう違わない。
だが似ているのはそこまでだ。そこから先、NASAは過去からの完全な脱却を構想している。月周回軌道に乗ると、ディープ・スペース・ゲートウェイが見えてくる。世界初の、月を周回する宇宙ステーションだ。宇宙飛行士たちはこれにドッキングし、しばし休息をとる。
やがて彼らは、これまでのどの宇宙機とも似ていないディープ・スペース・トランスポートに乗り換える。この宇宙船は、鉛筆の先端に消しゴム(宇宙飛行士が暮らして働くカプセルを収められている)が付いたような形をしている。鉛筆の両側に、とても長いソーラーパネルがたくさん列をなしているので、遠く離れるとヨットのように見えてくる。オリオンカプセルは25トンだが、ディープ・スペース・トランスポートは41トンもある。
それから2年間、ディープ・スペース・トランスポートは宇宙飛行士の住みかになる。そのカプセルはオリオンよりずっと大きく、手足を伸ばすだけの余地がある。これは大事なことで、宇宙飛行士は毎日運動しないと筋肉量や骨量の減少を防げず、火星に着いたときに動けなくなってしまうからだ。
ディープ・スペース・トランスポートに乗り込んだら、ロケットのエンジンを始動する。しかし、強い推力で揺さぶられ、ロケットの後尾から巨大な姿が噴き出るのを目にするのでなく、イオンエンジンが滑らかな加速をし、次第に速度を増していく。窓の外に目を凝らしても、熱いイオンのほのかな光が船のエンジンから絶えず出ていくろが見えるだけだ。
ディープ・スペース・トランスポートは、宇宙飛行士を送り届けるのに、太陽電氣推進という新しいタイプの推進システムを使用する。まず巨大なソーラーパネルが太陽光をとらえて電気に変換する。この電気を使ってガス(キセノンなど)から電子を剥ぎ取り、イオンを作り出す。それから電場が、荷電したイオンをエンジンの片端から撃ち出し、推力を生み出すのだ。数分しか燃やせない化学燃料のエンジンと違って、イオンエンジンは、何ヵ月、あるいは何年も、ゆっくり加速できる
そして火星への長く退屈な旅が始まり、旅はこの先およそ9ヵ月かかる。宇宙飛行士が直面する大きな問題は、退屈さだ。

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どうでもいい、じじぃの日記。
史上初めて人類を月に着陸させることに成功したアポロ11号からもう50年以上が経っている。
そして、NASAは2019年5月に新たな月探査ミッションの「アルテミス計画」を発表した。
このミッションではただ月面に人を送るというだけでなく、月とその周囲に長期にわたり人間を滞在させられるようにすることで、火星の探査ミッションへの準備を行うための任務でもあるのだそうだ。
火星へのロケットは「イオンエンジン」が採用されるとのこと。
小惑星探査機「はやぶさ」もイオンエンジンだった。
火星もこの頃、かなり身近に感じられるようになりました。
とか。