じじぃの「行動の10年・持続可能な開発目標(SDGs)の不都合な真実?ニューズウィーク日本版」

【15分で解説】2030年の世界地図帳 あたらしい経済とSDGs、未来への展望 (落合陽一 / 著)

動画 YouTube
https://www.youtube.com/watch?v=X4c1oTojWzs

ズームバックXオチアイ 「落合陽一、オードリー・タンに会う」 (2020.10.3)

The 2020 SDG Index scores

世界のSDGs達成度ランキング、日本は17位 格差是正の取り組み後退

2020.07.01 SUSTAINABLE BRANDS JAPAN
持続可能な開発ソリューション・ネットワーク(SDSN)などは世界のSDGs達成度ランキングを発表した。
166カ国中1―5位を占めたのはスウェーデンデンマークフィンランド、フランス、ドイツ。日本は17位だった。昨年は15位で、2017年の11位から下降傾向にある。日本の最大の課題として挙げられたのは、ジェンダー平等や気候変動、海洋・陸上の持続可能性、パートナーシップ。また経済格差や高齢者の貧困など格差是正への取り組みが後退していると指摘されている。報告書は、新型コロナウイルス危機から持続可能な復興を果たすために、SDGsをどう再考すべきか指針を示している。
https://www.sustainablebrands.jp/news/os/detail/1197191_1531.html

ズームバックXオチアイ 特別編「落合陽一、オードリー・タンに会う」

2020年10月3日 NHK Eテレ
【出演】落合陽一(筑波大学准教授)、オードリー・タン(台湾IT担当閣僚)
ズームバック×オチアイ特別編!番組編集長・落合陽一がコロナ対策を成功に導いた台湾の「天才」IT担当閣僚オードリー・タンと3時間緊急対談!
▽2人が選ぶ「2020年・今年の1字」 ▽ココシャネル、ケインズ…偉人から学ぶ未来へのヒント ▽混迷の経済、でも“10年後GDPは不要”に? ▽最新データが示すデジタル空間の無限の可能性 ▽1人1票じゃない?新しい民主主義…コロナ禍の世界の「半歩先」を未来予想!
●2人が選ぶ「2020年・今年の1字」
オードリー・タン・・・「0(ゼロ)」。
 ゼロは回転しても同じ、地球の皆が同じ原点を共有したということで「0」を選んだ。アラビア語でも日本語でも英語でも同じ文字を書くこの1文字にした。
落合陽一・・・「境」。
 バイナリ―(2進法。全情報を0と1で表すデジタルのデータ形式)では0と1の間は境だ。
●ココシャネル、ケインズ…偉人から学ぶ未来へのヒント
ココ・シャネル(ファッション)がなぜああいう服を作ってきたのか。
シャネルは「慎ましさこそ真のエレガンス」だと言っている。
ケインズ(経済学者)の90年前の論文にある意味深な予言めいた言葉。
100年後には、物理的な距離が意味を成さなくなっている、人は労働から解放されている。
●混迷の経済、でも“10年後GDPは不要”に?
人類は歴史上初めて、地球規模のコンヴィヴィアリティ(共生)を手にした。
持続可能性は生産性指標では評価できない。
2030年は「孫たちの経済的可能性」で書かれた100年後の年。

2030年はSDGs(持続可能な開発目標)の達成目標の年。

「金儲け」と「価値ある仕事」は違う。
予言通り、お金のためだけに働く必要はなくなる。
今は苦しいこともあるが10年後、GDPは意味を失っているだろう。
だからこそお金よりももっと大事な価値=「生きていくこと」に必要なものは等しく世界中のみんなに行き渡るようにしなければならない。
●最新データが示すデジタル空間の無限の可能性
人間がデジタルに移行すると、形や大きさ、時間から離脱できる。
デジタル空間では複数の人生を歩めることができる。これはSFの世界の話ではない。
デジタル空間は経済の仕組みを変える可能性がある。
●1人1票じゃない?新しい民主主義…コロナ禍の世界の「半歩先」を未来予想!
投票のレベルを変え投票の「回数」を増やす。
投票の項目を細分化し、数秒でも時間があれば投票できるようにするのが鍵。
●新しい民主主義…コロナ禍の世界の「半歩先」
民主主義は完成された「化石」ではなく「人の生活を便利にする生きたテクノロジー」。
生きた民主主義を進化させるカギになるのが「多様性」。
ある程度「ほどほど」で成り立つようになると人の働き方や生き方が多様になる。
変わらないもの・・・人は賢人(サピエンス)なので知恵。
https://www.nhk-ondemand.jp/goods/G2020110255SA000/?spg=P202000207200000

ニューズウィーク日本版』2020年10月13日号

SDGs優等生の不都合な真実 より

解説 国連が目指す持続可能な開発の指摘で各国の達成度の評価が実情と違い過ぎる

【執筆者】ジェーソン・ヒッケル(人類学者)
地球と人の未来を守るため、2030年までに達成すべき17の目標を掲げた持続可能な開発目標(SDGs)が国連で採択されてから5年。その実現に向けた「行動の10年」が始まっている。動植物を含めた「生き物の世界」と人間主導のグローバル経済の共存共栄に向けた具体的努力が問われるのだが、そもそも各国は今、どんな位置に着けているのか。
それを知る指標として、よく用いられるのがSDGインデックスだ。米コロンビア大学の経済学者ジェフリー・サックスが考案したもので、SDGsの達成度を国ごとに評価する標準的なツールとして重宝されている。

そのランキングを見ると、上位に並ぶのはスウェーデンデンマークフィンランド、フランス、ドイツなどの豊かな欧州諸国。だが、本当にこれらの国はSDGs優等生なのだろうか。

実を言うと、このインデックスは開発の持続可能性を測るものではない。このインデックスで上位に入っている国々の一部は、地域環境への負荷という点から見れば、むしろ最も持続不可能な状況にある。
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いい例がスウェーデンだ。SDGインデックスでスウェーデンの評価は84.7点と第1位。しかし世界中の生態学者が以前から指摘しているように、この国の1年間のマテリアルフットプリント(消費する天然資源の総量)はアメリカと同程度で、国民1人当たりの約32トンに上る。これは世界でもかなり悪い水準だ。世界平均は現状で1人当たり約12トン。ちなみに持続可能なレベルは1人当たり約7トンとされる。
スウェーデンの現状の現状は持続可能なレベルを5倍近く超えており、もしも地球上の誰でもスウェーデン並みの消費をするようになれば、世界中の資源消費量は年間ざっと2300億トンになる。これは現時点で全人類が消費している資源「言い換えれば地球の生態系や環境に与えている負荷)のおよそ3倍に相当する。

実態は開発優先、環境軽視

まずは評価項目の比重の問題だ。どの目標も3つの観点から評価されるが、観点ごとに評価項目の数が異なる。具体的にはエコロジカルな負荷(森林破壊や生物多様性の喪失など)、社会的な開発度(教育の充実や飢餓の解消など)、そしてインフラの開発度(交通機関や送電網の整備など)という3つの観点があり、ほとんどの目標はこの3つの組み合わせで評価される。だが事実には、必ずと言っていいほど開発関連の評価項目数がエコロジカルな負荷の評価項目数を上回っている。
例えば目標11(住み続けられるまちづくりを)には4つの評価項目があるが、3つは開発関連で、生態系への影響に関する項目は1つだけだ。つまり開発関連で高い評価を得れば、生態系への負荷が大きくても(つまり持続可能性が低くても)結果として点数は高くなる。
しかも17ある目標のうち、生態系の持続可能性を主眼とするものは4つ(目標12~15)だけで、あとの13目標は開発に重点を置いている。

たとえ持続可能性の点数が低くても開発関連で点数を稼げば総合点は上がる。だから生態系への負荷という点では劣等性のスウェーデンやドイツ、フィンランドのような国がSDGインデックスでは上位に来てしまう。