じじぃの「謎の民族ヒクソス・タニス・古代遺跡は人工衛星で探し出せ!宇宙考古学の冒険」

The history buried under our feet | Sarah Parcak

動画 YouTube
https://www.youtube.com/watch?v=TsU4XVfCWdw

What did the lost city of Tanis look like?

Gallery: Archaeological mysteries hidden in satellite images

Feb 17, 2016 / Kate Torgovnick May
●The mystery: What did the lost city of Tanis look like?
Archaeologists have explored the tombs and temples of Tanis since the mid-1800s. In 1939, Pierre Montet discovered the intact tomb of Pharaoh Psusennes I, the “Silver Pharaoh,” as well as the tombs of many of his descendants. Even if the Silver Pharaoh isn’t as famous as King Tut, he has long fascinated Parcak. “Gold was a lot more common than people think in ancient Egypt,” she says, “but silver was incredibly rare. The pharaohs of Tanis had coffins of silver, which shows you how wealthy they really were.” Parcak wanted to pinpoint and map the city these pharaohs built.
So, in 2011, her team turned to satellite imagery of the area where they suspected the city had to be. “We used multi-spectral imagery analysis and merged it with high-resolution imagery, then used enhancement techniques to get the buildings to really pop out,” says Parcak. In the image above, the ancient city begins to be visible, the black ancient buildings standing out against the lighter earth covering it. With further analysis, her team could see the shape and size of the city, as well as the types of buildings in it, and could make educated guesses about the class system of the city’s people. They will publish their map and findings soon. Image courtesy of DigitalGlobe.
https://ideas.ted.com/gallery-archaeological-mysteries-hidden-in-satellite-images/

『宇宙考古学の冒険 古代遺跡は人工衛星で探し出せ』

サラ・パーカック/著、熊谷玲美/訳 光文社 2020年発行

間違った場所を掘っている より

ある遺跡が頭から離れなくなることがある。同じ音楽が頭の中で流れ続けるようなものだが、それよりも心の奥深くに入り込んでしまって、動かすことができない存在になる。私がナショナルジオグラフィック誌と図書館の本以外で、実際の考古学を初めて「見た」のはテレビだった。公共テレビがときどき放送するドキュメンタリー番組から、映画『レイダース/失われたアーク《聖櫃》』までいろいろだ。私の心をとられたのはエジプトだった。7年生[訳注/日本の中学1年生にあたる]の自主研究で、私は冷蔵庫の梱包用段ボールを使って、装飾をほどこした石棺を作り、トイレットペーパーを体に巻き付けた。箱から出てくると、その格好のままでクラスメートに向けて、ミイラ処理した自分の臓器のことを説明した。怖がっている子が半分、面白がっている子が半分だった。最近は自主研究のために専門家の助けを借りるなんて話があるが、私はむしろ、自分が専門家になることを選んだ。それだけのことだ。
子ども時代に『レイダース』を観ていて、1番好きだったのはタニスの遺跡のシーンだ。地図の間、幻の都市の配置図、失われた聖櫃(契約の箱)が隠された秘密の遺跡などが出てくる。そして邪悪なたくらみを抱いたナチスが手当たり次第に発掘をするのだが、インディの友人サラ―はひと言であっさりと、ナチスの考古学は失敗だと言い切ってしまう。
「やつらは間違った場所を掘っている」
それからしばらく、私はタニスのことを考え続けていたといってもいい。心の中にある、子ども時代の夢がつまった場所で、タニスへの思いをことことと煮詰めていたのだ。

タニスの物語

とはいえ、ハリウッドがタニスについてきちんと理解していたとはいえない。旧約聖書ではゾアンと呼ばれるタニスは、エジプトのナイル川デルタ地帯の東部に位置する。カイロから北に車で3時間ほどの距離だ。ナイル川のメンデス分流(テル・テビッラが面している分流)より南にある。タニス分流沿いに発展したかつてのエジプトの首都である。文書記録から、近隣の都市ピラメセス(現在のカンティール)がタニスの前の首都だったのが、第19王朝(前1296~前1186年頃)以降だということはわかっているが、タニスについては、第21王朝(前1070~前945年)以前の考古学的な記録が事実上ない状況だ。
古代タニスの一部と重なっている、現代の町サン・エル=ハガルの大通りや路地を、車で右に左に曲がりながら進んでいると、はるか昔に放棄された大都市の上に自分がいるかもしれないとはとても思えない。

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どうでもいい、じじぃの日記。
ナスカの地上絵は上空からでないと分からない。
飛行機や宇宙からの衛星から地上を見た場合、自然にはありえない人工物のような形状の景色が現れてくる。これが宇宙考古学だ。
吉成薫著 『ファラオのエジプト』という本に、「ヒクソスの王たち 異民族による最初の支配」というのがあった。
「ある時に突如、東方から軍事集団がエジプトに侵入し、武力で圧倒し、王となって君臨した」
昔、チャールトン・へストン主演の映画『十戒』を観た。へストンが演じるモーセがエジプト王の圧政から逃れ数万人のユダヤ人を連れて、約束の地「カナン」に向かう途中のシナイ山で神から十戒を授かるというストーリーだ。
そういえば、なぜエジプトにユダヤ人がいたのだろう。なぜエジプトを離れなければならなくなったのだろう。
「ヒクソスの王たち」はどこから、エジプトに移ってきたのか。ヒクソスとは何者なのか。
ヒクソスはエジプト第2中間期(紀元前1650年頃)と呼ばれる時代に古代エジプトに登場した人々だ。彼らは一般にシリア・パレスチナ地方に起源を持つ雑多な人々の集団であった。
ヒクソスと言う呼称は「異国の支配者」を意味する古代エジプト語である。
サラ・パーカック著『宇宙考古学の冒険 古代遺跡は人工衛星で探し出せ』という本に古代エジプトの首都である「タニス」のことが書かれている。
タニスは現在のエジプトの首都「カイロ」から北のナイル川デルタ地帯に位置する。
タニスは今は荒涼とした砂漠にしか見えないが、人工衛星からの画像を見ると規則的に地面が隆起している。
この砂漠の地面下には古代都市が埋もれていることがわかった。
もしかしたら、タニスは謎の民族ヒクソスの首都だったのかもしれない。