じじぃの「砂漠に埋める・死体なき殺人は有罪にできるのか?完全犯罪を狙った奴ら」

Bodies Discovered in Nevada Desert

動画 YouTube
https://www.youtube.com/watch?v=FYoI1uO1Zw4

Mojave Desert

10 Popular Places Murderers Dump Dead Bodies In The US

●Mojave Desert
The Mojave Desert is over 65,000 square kilometers of land in California, Arizona, Utah, and Nevada. Temperatures can reach up to 57 degrees Celsius (134 °F) in this desolate area, making for some interesting finds in the dead body department.
https://listverse.com/2015/10/28/10-popular-places-murderers-dump-dead-bodies-in-the-us/

『完全犯罪を狙った奴ら』

M・ウルフ&K・マダー/著、秋岡史/訳 扶桑社 1997年発行

死体なき殺人 より

もしも捜査当局が、殺されたという被害者の”死亡”を証明できない場合、容疑者を有罪にできるのだろうか? あるいは、警察は”死体”を発見できないが、被害者の死が確実だという証拠があれば、裁判所はそれだけで、被害者を殺人罪にできるのだろうか? さらに、死体も見つからないうえ、目撃者もなく、被害者が殺されたと証言する者が誰もいない場合、どうすれば実際に殺人があったことを証明できるのだろうか?

1955年当時のカリフォルニアの裁判所では、少なくとも死体か、目撃者か、または犯行の自白がないかぎり、殺人事件として通材判決が下されることはなかった。
そのことを聞き知った、L・ユーウィン・スコットという男がいた。彼は、もし妻を殺しても、目撃者がなく、死体は跡形もなく処分し、そして自分が沈黙を守りさえすれば、起訴はおろか有罪判決を受けることもないはずだと考えた。この、狡賢くて抜け目のない男は、完全犯罪を実行に移したのである。
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数週間経って、友人たちが、エブリンからの連絡が途絶えたのを心配しはじめた。スコットは、エブリン宛の手紙やメモなどは無視し、電話に出たときは、彼女はひどいノイローゼに罹って東部の診療所に入院していると答えていた。さらに、親しい友人の何人かには、じつはエブリンは癌で、頭部の病院で治療中なのだとも言っていた。
さらに時が経つとともに、スコットは、エブリンは手のつけられないアルコール中毒で、自分を毒殺しようとしたとか、行き先を告げずに何日もいなくなることがしょっちゅうあると言うようになった。
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1984年8月6日の午後、スコットがワグナーに話があると言って電話をかけてきた。彼女が知りたがっていることを教えてやろうというのだ。
その後彼のアパートで、スコットは、どうやってエブリンを殺したかを告白したのである。彼は、硬質ゴム製のハンマーで、エブリンの頭を一撃した。何の前置きも、会話も交わさず、不意を襲った。エブリンの最期の言葉は「私が何をしたというの」だったという。
スコットは彼女の服を脱がせ、裸の死体を園芸用の防水シートに包んで、自分の1940年型フォードのトランクに積み込んだ。それから、ラスベガス付近のサンズホテルの東6マイルほどの砂漠に運び、夜通しかかって柔らかい砂地に深い墓穴を掘ったのである。一貫して無罪を主張し続けたスコットだったが、彼は妻を殺していた。しかし、そのことをまったく後悔していないのだとも言った。

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どうでもいい、じじぃの日記。
短編小説『完全犯罪を狙った奴ら』に「死体なき殺人」というのがあった。
よく犯罪ドラマを見ていると「墓場まで持っていく」というセリフが出てくる。
この言葉からすぐ思い浮かぶのは「車でのひき逃げ」だ。
行方不明者の数パーセントは交通事故に巻き込まれ、どこかに遺体が放むられているのではないだろうか。
広いアメリカでは特にこういった事件は多いような気がする。
「スコットがもし、エブリンの死体を始末したように、義歯と読書用メガネも跡形もなく処分していたなら、陪審員はそう簡単に、彼が犯人だという確信を持てなかったはずである」
とか。