じじぃの「科学・芸術_96_切り裂きジャックは誰なのか」

The Lodger: A Story Of The London Fog (1927) Alfred Hitchcock 動画 YouTube
https://www.youtube.com/watch?v=BBRDLVXcJDE
Johnny Depp - From Hell trailer 動画 YouTube
https://www.youtube.com/watch?v=yw8US3gS37w
切り裂きジャック

解説・あらすじ - 下宿人 (1926) Yahoo!映画
サスペンスの魔術師と呼ばれた巨匠アルフレッド・ヒッチコックが英国時代に監督した、記念すべき第一作。
19世紀末のロンドンで連続する恐怖の連続殺人事件が巷を震撼させる。そんな折、一人の男が下宿屋にやってくる。彼が犯人ではないかと疑う探偵の出現により、周囲の人々も彼が殺人犯ではないかと疑いはじめるが……。モデルになったのは、有名な『切り裂きジャック』事件。ヒッチコックカメオ出演が既に見られる。
http://movies.yahoo.co.jp/movie/%E4%B8%8B%E5%AE%BF%E4%BA%BA/28991/story/
解説・あらすじ - フロム・ヘル (2001) Yahoo!映画
1888年、ロンドン。赤毛の美女メアリ・ケリーと仲間の5人の娼婦たちはここホワイトチャペルで身を売ってなんとか生きていた。しかしある夜、仲間のひとりが何者かに襲われ喉をかき切られて殺されてしまう。さらに立て続けにもうひとりの犠牲者が出る。それは世に怖れられた切り裂きジャックのゲームの始まりだった。
事件の捜査に当たったのはアバーライン警部。2年前に妻子を亡くして以来心を閉ざし、アヘンの幻覚に救いを求めて生きていた。だが、そんな彼もメアリの美しさに次第に心惹かれていくのだった。しかし、肝心の捜査は思わぬ妨害もあり遅々として進まない……。
http://movies.yahoo.co.jp/movie/%E3%83%95%E3%83%AD%E3%83%A0%E3%83%BB%E3%83%98%E3%83%AB/236576/story/
『映画になった戦慄の実話―真相はそうだったのか!』 鉄人ノンフィクション編集部/編 鉄人社 2011年発行
世界一有名な殺人鬼、切り裂きジャックは画家だった? 映画「下宿人」「フロム・ヘル」のモデル (一部抜粋しています)
切り裂きジャックは、世界で最も有名なシリアルキラーだ。19世紀のイギリスで5人の娼婦を切り刻んだ猟奇殺人鬼で、新聞社へ挑発的なメッセージを送りつける手口は劇場犯罪の走りとも言われ、「下宿人」「フロム・ヘル」など、様々な映画のモチーフになった。
その正体は、事件から1世紀以上が過ぎても不明のままで、今も真犯人を探そうとする者が多い。
切り裂きジャックが初めて現れたのは、1888年のイギリスだ。最初の殺人は、8月31日の深夜3時、ロンドン外れのホワイトチャペルで起きた。被害者は、ベテラン娼婦のメアリ・アン・ニコルズ(42才)。路地裏で見つかった遺体は、顔面と陰部がバッサリ切られ大量の腸がはみ出ていた。
続く9月8日の早朝。今度はアーニー・チャップマンという47才の娼婦が、腹から臓器を引きずり出されたうえ、子宮と膀胱を持ち逃げされた状態で見つかった。
第3の犠牲者は、スウェーデン人娼婦のエリザベス・ストライド(44才)だ。深夜1時、犯人は被害者へ襲いかかりノドと右耳を切り裂いたが、その瞬間、背後に馬車が近づいたため途中で作業を打ち切った。
慌てて現場から逃走した犯人は、その夜のうちに別の娼婦へ凶刃を振るう。運悪くターゲットに選ばれたアンヌ・ケリー(43才)は、内臓をえぐり出されたうえに、左の腎臓と子宮を持ち去られた。
そして10月1日、犯人はロンドンのセントラル新聞へ犯行声明を送る。自らを「切り裂きジャック」と名乗り、「捕まえてみろ」と警察を煽った。
2週間後、今度は町の自警委員会への小包が届く。中には人の腎臓の一部が同封され、手紙には「女から切り取った腎臓を半分わけてやる。残りの半分はフライにして食べてしまったが」とあった。
最後の殺人は11月9日の早朝、ロンドン南部のドヤ街に住むメアリ・ケリー(25才)の遺体が、本人のアパートで見つかった。現場の状況はこれまでで最もひどく、テーブルの上には心臓や太もも、性器の一部などがズラリ、頭部は首の皮1枚まで深く切られ、壁の額絵からは大腸がぶら下がっていた。
ロンドン警察は、200名を超す容疑者を調べたが、何の証拠も見つからず事件は迷宮入りに、犯人探しは、後世の人間の手にゆだねられた。
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この「ウォルター・シッカート(印象派の画家)犯人説」を徹底的に調べ上げたのが「検視官」シリーズで有名なミステリ作家のパトリシア・コーンウェルだ。02年に出版された「真相”切り裂きジャック”は誰なのか?」の中で、コーンウェルは、シッカートの絵画や切り裂きジャックの手紙を買いあさり、切手などに付着した唾液からそれぞれのDNAサンプルを入手。7億円もの私財を投じて遺伝子鑑定を行った結果、いくつかの塩基配列が一致したという。
もっとも、一部のマニアからは反論の声も少なくない。鑑定に使われたジャックの手紙が、そもそも本物である確証がないというのだ。