じじぃの「北里研究所・細菌学の黎明期に活躍した日本人研究者たち!日本が世界一のランキング事典」

ノーベル賞大村氏ら開発“抗寄生虫薬”が治療薬に?(20/05/02)

動画 YouTube
https://www.youtube.com/watch?v=QNndIpLL-jk

新千円札 「北里柴三郎の肖像」

新千円札の肖像について

2019年4月9日 学校法人北里研究所
本日 2019年4月9日の麻生財務大臣のご発表の通り、新千円札の図柄に、学祖北里柴三郎の肖像が採用されました。
北里柴三郎は1853年1月29日、現在の熊本県阿蘇郡小国町に生まれ、1871年熊本医学校に入学、1874年に東京医学校(1877年に東京大学医学部に改称)に入学し、卒業後、1886年にドイツに留学しました。ドイツでは、細菌学の第一人者であるベルリンのローベルト・コッホに師事し、1889年に、破傷風菌の純粋培養に成功、さらに1890年には破傷風菌毒素に対する血清療法を確立しました。
帰国後の1892年、福澤諭吉先生のご援助で私立伝染病研究所を設立、1893年に我が国初の結核療養所(土筆ヶ岡養生園)を開設しました。1894年には香港で流行していたペストの原因菌であるペスト菌を発見しました。
1899年に私立伝染病研究所を国に寄付し所長に就任、1914年に国立伝染病研究所を辞し、同年11月5日に私立北里研究所を創立しました。北里柴三郎の門下生にはハブ毒の血清療法を研究した北島多一、赤痢菌を発見した志賀潔マラリアやツツガムシ病を研究した宮島幹之助、梅毒の特効薬サルバルサンの創製に成功した秦佐八郎、黄熱病や梅毒の研究で知られている野口英世などがおり、世界レベルの研究者を育てています。
大村智 北里大学特別栄誉教授が2015年ノーベル生理学・医学賞を受賞したのは、学祖北里柴三郎の学問の伝統が花開いたものと思います。
https://www.kitasato.ac.jp/jp/news/20190409-05.html

『日本が世界一のランキング事典』

伊藤賀一/著 宝島社新書 2020年発行

世界を牽引した日本の細菌学 より

細菌学の黎明期に活躍した日本の偉大な研究者たち

世界における細菌学の発展に目を向けたとき、黎明期から同分野の研究に従事。貢献した日本人たちの活躍には、目を見張るものがあります。
近代細菌学の開祖のひとりとされるドイツのコッホに師事した北里柴三郎は、破傷風菌の純粋培養に成功し、血清療法なども発見しました。
また、北里に師事し、ドイツに留学した志賀潔と秦佐八郎は、それぞれ赤痢菌とサルバルサン(梅毒の特効薬)の発見者です。黄熱病の研究で有名な野口英世の日本の細菌学者で、彼らの功績は世界に大きな影響を与えました。