募る寂しさ コロナ終息願い、難病ALS患者が描いた桜
農ラジ!第85回:スマート農業の推進、農業におけるIT活用の取り組み
榊浩行さんによって描かれた絵
Nスタ
【キャスター】井上貴博、ホラン千秋
2020年5月26日 TBS
コロナ終息願い、難病ALS患者が描いた絵
新型コロナウイルスの影響で、家族と会えない日々に寂しさを募らせている難病の患者がいます。感染の終息を願って描いたものとは・・・..
榊浩行さんが描いた桜の絵
https://www.facebook.com/tbsnews/videos/734552690416401
視線入力で描いたALS患者による名画 Windowsの「ペイント」で描かれる
2017年10月11日 ねとらぼ
カラダを動かせなくなったALS患者の榊浩行さんが、PCへの視線入力を使って描いた絵画が「あまりに美しい」と深い感動を与えています。
実はこれ、Windowsの標準ソフト「ペイント」で描かれたもの。健常者と変わらない速度でポインターを動かし、「拡大鏡」「ブラシ」「色の編集」などのコマンドをあざやかに使いこなします。
絵の舞台は、かつて走ることが好きだった榊さんが「素晴らしいランニングコース」と表現する手賀沼の手賀大橋付近。もともと絵が得意であった素養を生かし、見事に描き上げました。
榊さんは2014年の10月下旬、絵の舞台となった手賀大橋を2回渡る手賀沼エコマラソンを走り終えた直後に猛烈なけいれんが起こり、病のはじまりを実感したとか。「思えば、あの日が人生の折り返しだったのかもしれません」と語る榊さんは、この絵画に「折り返し」という題名を付けました。
https://nlab.itmedia.co.jp/nl/articles/1710/11/news067.html
『もうひとつの脳』
R・ダグラス・フィールズ/著, 小西史朗, 小松佳代子/訳 ブルーバックス 2018年発行
神経変形疾患 筋萎縮性側索硬化症(ALSまたはルー・ゲーリック病) より
「歩けない者が飛ぶ」という聖書の奇跡のように、世界的に知られた天体物理学者のスティーヴン・ホーキングは2007年4月26日、大西洋に向かって自由落下するボーイング727型機の機内を、無重力状態で浮遊した。麻痺で歪んだ彼のトレードマークの笑顔は、晴れやかな高揚感に輝いていた。ホーキングは、20代前半から進行性の運動ニューロン疾患のため車椅子生活を送っているが、卓越した科学者として、そして『ホーキング、宇宙を語る――ビッグバンからブラックホールまで』(林一訳、早川書房、1989年)の著者として尊敬を集めている。
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ホーキングを襲った筋萎縮性側索硬化症(ALS)という病気は、ルー・ゲーリック病という名でも知られている。その疾患は、健康も身体能力も万全な状態にあった、あのメジャーリーグのスター選手を、転落させることになったからだ。ゲーリックは、やがて生命を含めたすべてを彼から奪い去ることになる運命を、潔く受け入れたその態度によって、絶大な親愛を込めて記憶されている。
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引退スピーチから2年も断たないうちに、ゲーリックは亡くなった。ALSは、運動ニューロンを殺すことによって、麻痺を引き起こす。運動ニューロンは脊髄の中にあり、筋肉に指令を出している神経細胞だ。ALSは、何の前触れもなく襲ってきて、通常は成人になって突然発症する。攻撃によって麻痺が惹き起こされると、科学者たちにもその惨状がはっきりと見て取れるようになる。ALSを発病した患者のニューロンは、死滅するのだ。今のところ、ALSには治療法がない。
奇妙なことにALSでは、目を見張るような正確さで運動ニューロンだけが狙い撃ちされる。脊髄や脳にあるほかの多様なニューロンはどれも、まったく無傷のままだ。この病気が特定のニューロンだけを標的にして、これほど的確なピンポイント攻撃を達成できる仕組みは、いまだ謎である。