じじぃの「生物学上の謎・なぜ車輪のついた生物はいないのか?極悪鳥になる夢を見る」

なぜナマケモノは動きが遅いのか?―ケニー・クーガン

動画 YouTube
https://www.youtube.com/watch?v=-64U7WoBrqM&feature=emb_title

ナマケモノはなぜあんなにも動きが遅いのか?

2017年04月27日 GIGAZINE
樹からぶら下がって日がな一日「食べる」「休む」「寝る」しかしていないように見えるナマケモノ
実際、ほぼその3つしかしてないのですが、なぜ彼らはあのような生き方をすることになったのか、動物保護をしているケニー・クーガンさんがナマケモノの歴史を紐解いています。
https://gigazine.net/news/20170427-slow-sloth/

『極悪鳥になる夢を見る』

貴志祐介/著 文春文庫 2017年発行

なぜ緑色の哺乳類はいないのか より

生物が好きなので、昔から生物学上の謎というものに惹かれる。
たとえば、人類の最大の発明である車輪は、なぜ生物界では発明されなかったのか。つまり、どうして車輪のついた生物がいないのかという疑問である。
古くからある設定だが、生物学者に訊けば、結論は出ているのかもしれない。しかし、これについては、まず、直感であり得ないという気がする。
いろいろと理由を考えてみたのだが、以下の3点が有力だろう。
第1に、車輪を駆使して走り回れるほど平坦な地形は、自然界には稀だということ。石原藤夫の『ハイウェイ惑星』というSFでは、知的種族が滅びた後、自己修復機能を持つハイウェイのある惑星に、とうとう車輪生物が誕生したという設定だが、現実には、大氷原でもなければそういう地形はまず存在しないし、しかも地面が氷であれば、車輪は滑ってしまうため、不向きである。
第2に、微生物を除けば、生物の筋肉の動きは基本的に直線的な収縮運動で、それをモーターのような回転運動に変換するのは大変だということ。
第3に、車輪を回して移動するためには、回転する部分を本体から分離する必要がある(さもないと、車輪が回るにつれ、どんどん捻れていってしまう)。
だとすれば、この部分は、髪の毛や爪のように死んで硬化した組織で作らざるをえないが、そうすると、車輪に動力を伝えるのが、きわめて困難になること。
ところが、最近、これよりも、さらに説明が難しい疑問が浮かんだ。そのため夜も眠れないでいる……というのは、もちろん嘘だが。
それは、自然界には、なぜ迷彩色の動物がいないのかという疑問である。
    ・
たしかに、緑色の草葉が生い茂っている雨期のアマゾンなどでは、全身が緑色や迷彩色の動物は、捕食を免れやすいかもしれない。だが、いつもいつも、そういう時期ばかり続くわけではない。
植物が枯死したり、新たな餌場を求めて緑のない場所を横断したりするときには、緑色の猿や迷彩色の鹿は、かえって死ぬほど目立つのかもしれない。
かりに、緑が繁茂している一時期だけメリットを享受できたとしても、その後、致命的な不利益を蒙(こうむ)るとしたら、そんな体色の生き物は子孫を残すことはできないだろう。
哺乳類は、昆虫より寿命が長いため、不都合な環境に出会う可能性も高いし、蛸(タコ)やカメレオンと違って、簡単には身体の色を変えられないのだから、ライオンから雲古まで、アースカラーというのは、最も手堅く汎用性のある色なのかもしれない。
その意味では、他力本願ではあるが、雨期にだけ苔が生えて緑色に変るナマケモノこそが、たぶん最も賢い戦略を採用しているのだろう。

                  • -

どうでもいい、じじぃの日記。
「生物が好きなので、昔から生物学上の謎というものに惹かれる」

生物学上の謎か?

・トリガープランツ
 「トリガープランツ」は、花の横にオチンチンのように垂れ下がった柱をもっている。ハチが花に止まると、この柱はシャキンと立ってその先端でハチの頭にたたきつける。
デメニギス
 何と頭だけが透明な魚。その名は「デメニギス」という。
・カモノハシ
 「カモノハシ」の遺伝子を調べたところ、哺乳類、爬虫類、鳥類の「パッチワーク」のようになっていることがわかった。
そういえば、「ウイルス」は生物か、無生物か、はっきりしていないのだとか。
「人類の最大の発明である車輪は、なぜ生物界では発明されなかったのか」
世の中には不思議な生き物がたくさんいる。「車輪」付きの生き物がいてもいいんじゃないか。 → タコの足は変幻自在だ。
ナマケモノはなぜ「怠け者」なのか?
ナマケモノ」の先祖は「グランドスロース」という大型哺乳類だが、動きが鈍いので人間に食べられてしまった。生き残ったのは樹上に移り住んだ小さなナマケモノなのだそうだ。