じじぃの「破壊的革新・イーストマン・コダックが破綻したわけ!池上彰のニュース検定」

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動画 YouTube
https://www.youtube.com/watch?time_continue=4&v=jClnJe1jBAo

George Eastman, Founder of the Eastman Kodak Company.

売上の6割を占める主力事業を5年で失った富士フイルムが、破綻しなかった秘訣

2018/11/23 徳力基彦
昨年のワールドマーケティングサミットでの富士フイルムの古森会長による危機に対応するためのイノベーションの講演メモを発掘したので、こちらにも投稿しておきます。
3年前のワールドマーケティングサミットでも、日本企業がなぜイノベーションができないのかという議論で、ウォルコット氏が「何言ってるんだ日本には同じ業態のコダックが破綻した一方で、イノベーションに成功した富士フイルムのような成功事例があるじゃないか」と話題に出ていたのをよく覚えていますが。
今回はその当事者であった古森さんが生々しく裏話を語っていただき大変刺激になりました。
https://note.com/tokuriki/n/n9fd1258138c9

池上彰のニュース検定

2020年4月22日 テレビ朝日 【グッド!モーニング】
きょうのキーワード 「破壊的革新」。

問題 「イーストマン・コダックの主力商品は?」

・一眼レフ
デジタルカメラ
・フィルム
正解 フィルム
池上彰さん解説】
 「イーストマン・コダックは経営が悪化しました。主力商品であったフィルム事業で圧倒的な地位を占めていましたが、デジタルカメラの普及で縮小したためです。2012年に経営破綻します。フィルムカメラからデジタルカメラという時代の変化に対応できなかったのです。このデジタルカメラの普及のような飛躍的技術革新についてハーバード大学大学院・クリステンセン教授は「破壊的革新」と名付けました。電話からインターネットへの変化もその例です。伝統企業は新技術の重要性を見逃しがちです。その典型がイーストマン・コダックであり、日本の企業もガラケーにこだわり、スマホ市場で存在感を失ったのです。クリステンセン教授は歴史ある企業は自らの成功モデルを破壊するような新規事業を育てにくいと指摘しました。得意分野があだになるということです。損失覚悟で新分野へ投資する覚悟が必要だとクリステンセン教授は言います。自動車業界を例に挙げます。カーシェアが普及すれば新車販売に影響が出ます。目先の新車販売を犠牲にしてでもカーシェアに投資する決断が大事だと言います」

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『人間臨終図巻 下巻』

山田風太郎著 徳間書店

イーストマン (1854-1932) 78歳で死亡。

24歳のときコダック写真機を発明し、イーストマン・コダック会社を作って巨富を築いたジョージ・イーストマンは、76歳のとき脊髄下部の硬化症にかかり、歩行困難となり、さらに病気は進行した。
そして78歳の3月14日、自邸の寝室で拳銃自殺をとげた。
テーブルの上の遺書には、「私の仕事は終わった。なぜ待つ必要があろうか?」と、あった。
テーブルに裁縫箱が置いてあり、中には、一生独身であった彼を50過ぎまで世話をして死んだ母親の手袋が大事そうにいれてあった。