Coronavirus threat hits Washington. Is Trump exposed?
Coronavirus Disease 2019
プライムニュース 「円高株安で日本経済は 株・原油暴落と米経済 中韓経済減速の影響は」
2020年3月11日 BSフジ
【キャスター】竹内友佳、反町理 【ゲスト】鈴木馨祐(外務副大臣)、真田幸光(愛知淑徳大学教授)、鈴置高史(元日本経済新聞編集委員)
9日の日経平均株価が2万円を切った。また、東京外国為替市場では、約3年4ヵ月ぶりの円高水準となった。
安倍政権は10日に緊急対策第2弾を発表するが、中国や韓国はもちろん、世界的な経済への懸念が高まる中、その有効性は。
一方、日本の中国と韓国からの入国制限強化に対し韓国が対抗措置をとった。“コロナ”対応で協力が求められる日韓関係の行方は。
“コロナ”が経済と外交に与える影響から、日本の対応策を議論する。
●“新型コロナ”で揺れる市場 日本と世界経済の現状と行方
鈴木馨祐、「ここ数日、マーケットが大きく動いている。コロナウイルスの話もあり、全体の今の失速ということもある。それに端を発して原油市場の大きな動きも影響している。グローバルで見ると、金融政策の効きが悪くなっている。そういった構造的な問題をコロナが隠しているところもある」
真田幸光、「我々の人間社会は信用から成り立っている。米国ドルはただの紙切れだが、なぜ信用力を持つかというと米国という国力が担保になっている。今の世の中を見ていると何も信用できない。今回の1つの大きな問題はWHO。本来、国際的で中立的で客観的で科学的な発信をしなくてはいけないWHOに対して疑義が起きた」
●春闘 新型コロナなどで厳しい回答相次ぐ
自動車や電気など製造業の労働組合からなる金属労協では回答状況の報告が相次いだが、感染拡大防止のため報道各社の代表による撮影になったほか、インターネットでの配信が行われた。
トヨタ自動車はベースアップや定期昇給などを含めた全体の引き上げ額として、月額1万100円の要求に対し8600円の回答でベアはゼロとなった。ベア見送りは7年ぶり。
マツダも経営側が7年ぶりにベアゼロの回答を示した。
●“新型コロナ”で円高 株安 どうなる?日本経済
きょうの日本株は売り優勢、安値圏で終了。
新型コロナウイルスの感染拡大が進んだ先月中旬ごろから株価が大きく下落し、円高も急速に進んだ。
日経平均株価は一時、節目の2万円を割り込み、ドル円も月曜日には一時101円台をつけた。
資料「日経平均株価、円相場」。
真田幸光、「金融市場は実体経済をベースにしているが、上積みの余剰資金がかなり入り込んでいる。マーケットの知覚、感覚で動きが左右される。今回は悪い方の情報しか入ってこないのでトレンドが下げトレンドに入るのは必然。ドル円で100~110円台で推移するのは想定内」
鈴置高史、「日本の円高を見るのではなく、他の国の通貨安も考えないといけない。日本円と韓国ウォン、日本円と人民元のレートも見ないといけない。日本は米国のように相殺関税をかけられる仕組みがない」
●“新型コロナ”で揺れる市場 米国経済の憂鬱
ダウ平均株価グラフ(ブルームバーグより)。
真田幸光「米国で感染者が出たところから全部やられてしまった、心理的に大きな影響を与えた。トランプ大統領は金融市場が安定していることによって人気を支えてきたので政治的反対派からはここを使ってトランプ大統領を叩きに行きやすい」
トランプ大統領のツイート(9日)「去年3万7000人の米国人がインフルエンザで亡くなっている。新型コロナウイルスでの死者は22人だ。何も閉鎖されていないし生活や経済も変わらない。よく考えろ!」
真田幸光、「トランプ大統領としてはきちんとコロナ対策をしているということをマーケットを強く意識しながらメッセージを出してきている、マーケットはまだそれを信じ切っていないのでこれからも乱高下を繰り返すと思う」
鈴木馨祐、「ツイートの大半はある意味ファクト。マーケットは実体経済に基づいているが、短期でいうと全く基づかなくなることがある。実体経済とかけ離れたものがここまでボリュームが大きいと実体経済にも当然影響が出てくる。そのラグを一刻も早くなくすのが大事。米国経済は強い、その根っこにあるのは人口が増え続けている。新しい人が入ってきてスタートアップを始める」
●“新型コロナ”と韓国経済 対応が問われる文在寅大統領
鈴置高史、「韓国が日本の対応のマズさをあざ笑っていたが韓国内の状況も悪くなりもはや笑えない。MERSの場合は拡散力が弱いが性質が悪かった。今回のウイルスは拡散力が強いがそれほど悪くはない。韓国は防疫の方法をMERSのときと同じ方法でやった。馬脚が現れてきた。よくやっていると自分で言っていたがそうではないじゃないかというのが韓国の中で分かってきた。だからこそ日本が韓国からの入国者を規制したときも非常に怒ったのは、韓国の信用度が下がるじゃないか。日本から予告がなかったと言っているのも、日本のせいにして何とか誤魔化そうとしている。今回の新型肺炎がひょっとするとこの政権の足を引っ張って首吊りになると思う。もし4月15日の総選挙で保守野党が3分の2を取ったら必ず文在寅大統領の弾劾に行く」
真田幸光、「米国は今後の対応を間違えるとリーマンショック級の大きなダメージを受ける危険性がある。中国がもし世界に先立ってワクチンを開発して中国が世界を救ったという形で動けるポジションができると中国が息を吹き返す可能性がある。韓国は今の状況だと中国に行かざるを得ない。これから中国、米国、日本の間でし烈なワクチン開発競争がはじまるだろう」
反町理、「中国は新型コロナウイルスの発生源であるのにこれを踏み台にして覇権国の道を突き進むのではないかと」
鈴木馨祐、「急速にコロナの話が国際的な情報戦、宣伝戦になっている。特に中国がそうだが権力を維持するためには今回のことを他のせいにしていく。これをてこにしてプラスにしていくのが必須の話。我々日本は国際的な情報戦でいうと誇大広告や嘘を言っている中国、韓国、北朝鮮にやられてきた。ここは正念場。韓国は日本を悪者にしたがっている。日本がちゃんと出来ていないと彼らは言いたがっているが一番客観的な指標は死亡者数。日本は中国や韓国と比べ物にならないくらいきちんとやっている。宣伝戦に負けない形をつくりながらワクチン開発に向けて努力している」
【提言】 「新型コロナを乗り越えるためになすべきこと」
真田幸光 「信義」
信頼を築くベースになる。日本国民みんなが信義を貫いて頑張ろう。
鈴置高史 「右往左往スルナ」
台湾のようにやるべきことをきちんとやる。
鈴木馨祐 「大胆な対応 正確な発信」
大胆な対応は国民のみなさんに安心を作る。正確な発信は日本がとっている予防を海外に正確に伝える。
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