じじぃの「欧米型資本主義VS中国国家資本主義・資本主義は死んだ?報道1930」

What is democracy in China?

動画 YouTube
https://www.youtube.com/watch?v=ArvnEpIKmAs

China Democracy ?

データ資本主義 21世紀ゴールドラッシュの勝者は誰か 2019/9 Amazon

野口 悠紀雄 (著)
データを制する者が世界を制するのか?ビッグデータを使う能力次第で価値が決まる。GAFAも決して安泰ではない――。まったく新たな科学的方法論に基づくビッグデータ主導の経済・社会の構図、問題点を明らかにします。
著者はビッグデータ・ビジネスの本質を深く掘り下げます。ビッグデータの中でも最も注目されるのがプロファイリングとその技術にかかわるものであることを浮き彫りにします。この点でGAFAの中でもビッグデータを本当に収益源としているのはグーグル、フェイスブックの2社だけであり、今後、GAFA、BATといわれる巨大プラットフォーム企業の命運は分かれる可能性がある、巨大IT企業を従来の独禁法の概念でしばることはできない、情報銀行などで本当に意味のあるビッグデータを集められるのか、などと問題提起します。そして、プロファイリングをもとにした監視社会の出現という点で中国について最も警戒すべきだが、その可能性は中国に限らないことなど、注目に値する論点を明らかにします。

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報道1930

2020年1月24日 BS-TBS
【キャスター】出水麻衣、松原耕二 【コメンテーター】堤伸輔(雑誌編集者)、パトリック・ハーラン(タレント) 【ゲスト】野口悠紀雄早稲田大学ビジネス・ファイナンス研究センター顧問)、森永卓郎獨協大学教授)、山下茂行(日本経済新聞編集局証券部次長)

資本主義の終焉か。デジタルが加速する中国・国家資本主義の脅威。資本主義が生んだ格差と環境破壊。“見えざる手”に挑む中国の“見える手”。データ資本主義が経済の常識を覆す。

●「資本主義は死んだ」 世界は危機に
世界経済フォーラムダボス会議)で世界の経営者やリーダーを前に米国の景気の良さを強調したトランプ大統領
世界の最も偉大なリーダー25人にも選ばれたIT起業家・セールスフォースドットコム・マーク・ベニオフCEOは「我々の知っている資本主義は死んだ」と声を挙げ、さらに「企業は不平等と地球環境の緊急事態を招いた」と発言した。
アダム・スミスが著書「国富論」で資本主義を「見えざる手(市場に任せておけば社会全体の利益になる)」と書いた。
●「見えざる手」が機能を喪失か
グーグルやアップルなど世界レベルのIT企業を生み出した米国カリフォルニア州シリコンバレー
ここ数年IT企業の周辺にはキャンピングカーなど路上駐車の列が目立ち、その長さは約500メートル。
高収入のIT人材が急増し住居費や生活費が高騰したことで、他業種労働者(工場、飲食店労働者)らが高騰する家賃を払うことができず車上生活を余儀なくされている。
シリコンバレーで育ったマーク・ボナーが発言した。
アダム・スミスが表現した資本主義「見えざる手(市場に任せておけば社会全体の利益になる)」について議論。
●“株主至上主義”が招く地球規模の危機
野口悠紀雄、「法人税率を上げて利益を増やすのが一番簡単な利益準備金を減らす方法。これは政治がやること」
森永卓郎、「役員は給料として得るよりもストックオプションで一番の儲けになっている。ストックオプション禁止するのと、株式の譲渡益に思い切った累進課税を導入する、おかしい、普通のサラリーマンだって所得税住民税で最高55%取られるのに、なんで株で何もしないで丸儲けした人が20%でいいのか、(できないのは)お金を持っている人たちが政治をきっちり結びついてるからだと思う」
パックン、「資本主義というより民主主義が壊れはじめている」
●中国 国家資本主義は“新たな選択肢”か
2017年共産党大会で、習近平国家主席は、「中国の発展モデルは繁栄している、他の発展途上国に新たな選択肢を提供した、人類に大きな貢献をする時がきた」と発言した。
中国が世界シェアトップの分野:監視カメラ(ハイクビジョン)、顔認証技術(センスタイム)、5G技術(ファーウェイ、ZTEなど)。
中国は今、様々なハイテクで顔認証・虹彩・指紋・DNA・声紋・歩容解析など一挙手一投足を監視される「完全監視社会」の実験場となっている。
野口悠紀雄、「いま中国で、ジャック・マーがAIが発達すると計画経済が可能になるだろうと言っているが私はあの考えは間違いだと思う。計画経済はいかにAIが発達したところでできない。顔認証の能力が発達してそれがますます経済を発達させて、かつそれが政治にも使われるかもしれない。これこそがいま現代の世界の最大の問題」
●「見えざる手」対「見える手」
「見えざる手」(アダム・スミスの欧米型資本主義)VS「見える手」(習近平国家主席の国家資本主義)。
アリババ創業者・ジャック・マーは、「ビッグデータとAIの時代においては、かつて失敗に終わった。国が資源配分を差配する計画経済が成功する」と語った。
●日本企業“屈辱の日”が来るのか
米国・TOP5社(グーグル、アップル、フェイスブック、アマゾン、マイクロソフト)の時価総額は約510兆円。
日本の東証一部上場企業約2200社の時価総額は約660兆円。
今年中にも米国・TP5社の時価総額が日本の東証一部上場企業約2200社の時価総額を超えると言われている。
野口悠紀雄、「ビッグデータを使う能力次第で価値が決まる。GAFAも決して安泰ではない。ビッグデータの価値をマーケットが評価したから大きくなっている。逆に日本はそういう風な産業構造の転換をしていない。この価値というのはデータとか知識とかそういうものではなくて、これまでのように機械であり不動産であり建物である。これは非常に大きな経済活動の転換の結果」
●欧米型資本主義 VS 中国国家資本主義
野口悠紀雄、「今まで米国で勉強して米国で仕事を得て成功したというサクセスストーリーはたくさんある、中国で同じことが起きるか。そういうことがあろうとは思えない。中国がそれを認めないから。米国は外から来た人を受け入れて成功させる。中国はそれをやらない、その違いは非常に大きな違い」
森永卓郎、「ガンジーが言ったように、近所の人が作った農産物を食べ、近所の人が作った服を着て、近所の人が建てた家に住む。そうすればその地域に雇用が生まれ、経済が回り出す」
https://www.bs-tbs.co.jp/houdou1930/