じじぃの「2019年を読み解く・米中30年戦争・平成からの旅立ち!解説スタジアム」

Is war between China and the US inevitable? | Graham Allison 動画 Youtube
https://www.youtube.com/watch?v=XewnyUJgyA4
解説スタジアム

トランプから国際秩序を守るには―― リベラルな国際主義と日独の役割 2017年5月号掲載論文 FOREIGN AFFAIRS JAPAN
ジョン・アイケンベリー (G. John Ikenberry、1954年10月5日 - )は、アメリカ合衆国国際政治学者。現在プリンストン大学ウッドロー・ウィルソン公共政策大学院教授。
古代より近代まで、大国が作り上げた秩序が生まれては消えていった。秩序は外部勢力に粉砕されることでその役目を終えるものだ。自死を選ぶことはない。
だが、ドナルド・トランプのあらゆる直感は、戦後の国際システムを支えてきた理念と相反するようだ。国内でもトランプはメディアを攻撃し、憲法と法の支配さえほとんど気に懸けていない。欧米の大衆も、リベラルな国際秩序のことを、豊かでパワフルな特権層のグローバルな活動の場と次第にみなすようになった。すでに権力ポストにある以上、トランプがそのアジェンダに取り組んでいくにつれて、リベラルな民主主義はさらに衰退していく。リベラルな国際秩序を存続させるには、この秩序をいまも支持する世界の指導者と有権者たちが、その試みを強化する必要があり、その多くは、日本の安倍晋三とドイツのアンゲラ・メルケルという、リベラルな戦後秩序を支持する2人の指導者の肩にかかっている。
https://www.foreignaffairsj.co.jp/theme/201705_ikenberry/
解説スタジアム 「平成からの旅立ち 〜2019年を読み解く〜」 2019年1月3日 NHK
【司会】西川吉郎(解説委員長)、岩渕梢 【解説者】飯野奈津子、石川一洋、出石直、今井純子、岩田明子、合瀬宏毅、太田真嗣、加藤青延、清永聡、櫻井玲子、高橋祐介、竹内哲哉、竹田忠、土屋敏之、西川龍一、二村伸、堀家春野、増田剛、松本浩司、神子田章博、水野倫之
元号となる2019年はどんな一年になるのでしょうか。
今、世界は新たな冷戦の時代に向かっています。米国・トランプ政権と中国・習近平政権は、激しい覇権争いを繰り広げています。英国がEUを離脱するまでに混乱する欧州諸国は、社会の分断や格差拡大の壁にぶち当たっています。
●日米中ロ朝など世界は
世界経済について。
加藤青延、「中国が経済と自分たちの影響力をものすごく拡大している。特に去年の1月からものすごい勢いで拡大している。一帯一路を今まで西側ばかりやっていたが、去年の1月からカリブ海中南米、そして北極海にも延ばしてきた。北極海は米国の真上です。カリブ海中南米は米国の南側。そこには中国の商船だけじゃなく潜水艦も行く。海のシルクロードが米国を覆い始めている。それから米国と中国の対立は米中の貿易摩擦だけではない。中国が仕掛けたものに米国のものすごい反発がみえてくる」
岩田明子、「結構 長引きそうだ」
加藤青延、「中国が仕掛けてきたのです。衛星から撮ったデジタル部分でもおととしから中国は一帯一路の範囲を広げています。だから一帯一路はユーラシアだけではなく。米国を覆い隠すネットワークになってきた。これに気づいたのが去年11月のペンスさんの演説です」
神子田章博、「米国経済は弱気とやせ我慢の悪循環か。実体経済は悪くないが米中摩擦がマーケットを弱気にさせ実体経済にも響いてくる。米中の争いは30年続く」
高橋祐介、「貿易問題と安全保障上の対立は分けて考えるべき。次の大統領選挙はトランプ大統領にとって厳しいものになる。18〜45歳の若い世代が40%、アジア系などのマイノリティの有権者が30%を占める」
●平成の始まり 1989年は
1989年から30年の国際協調体制について。
加藤青延、「第一次世界大戦後、米国は国際連盟を作ろうと呼びかけていながらそこにいなかった。それと同じようなことが起きているかもしれない」
岩田明子、「日本は各国と対話できる関係にある。橋渡し外交や価値観を掲げる国としての役割が増していく」
高橋祐介、「冷戦と新冷戦の米中関係は決定的な違いがある。中国経済が米国を超えるかもしれない」
神子田章博、「米国はWTOを抜ける勢いだが日本は対策すること。中国がルールを守るように説得する。TPP、RCEPなど自由貿易連合を日本のイニシアチブで築き米国に自由貿易の方がいいと思わせること」
出石直、「米国のアイケンベリーというプリンストン大学教授は日本は国際協調の担い手になりうる、なるべきだと言っている」
視聴者アンケート「今年2019年の見通しについてどう感じるか」の結果を紹介。
2019年は悪くなる・・・70.2%
https://www.nhk.or.jp/kaisetsu/stadium/