じじぃの「追悼・小さな巨人・2人の日本人が貫いた志!池上彰のニュース検定」

'The Idea of Service' -- Sadako Ogata Looks Back

動画 YouTube
https://www.youtube.com/watch?v=NSTTcMeXRKQ

現場主義の「小さな巨人」=難民支援、国際協力に尽力-緒方貞子

2019年10月30日 時事ドットコム
女性初の国連難民高等弁務官を10年間務めた緒方貞子さん(92)は、小柄な体で常に難民の安全を考えて行動する姿から「小さな巨人」と呼ばれた。
1989年の冷戦終結後に相次いだ民族・宗教対立による紛争と暴力への対応で現場主義を貫き、時に国連安保理へ出向いて大国に行動を強く促した。
https://www.jiji.com/jc/article?k=2019102901085&g=int

池上彰のニュース検定

2019年12月16日 テレビ朝日 【グッド!モーニング】
きょうのキーワード「緒方貞子」。

問題 「国連難民高等弁務官に就任直後起きたのは?」

湾岸戦争
・アフガン戦争
イラク戦争
正解 「湾岸戦争
 緒方貞子さんが国連難民高等弁務官に就任したのは1991年1月1日のことでした。その直後の17日湾岸戦争が勃発しました。緒方さんは徹底した現場主義を貫きました。国際社会からは”小さな巨人”と呼ばれました。重さ15kgの防弾チョッキを身につけ紛争地に足を運び続けたからです。緒方さんが最も輝いていたのは国連難民高等弁務官時代です。冷戦が終わった1991年に就任しその直後、湾岸戦争が勃発しイラクではクルド人が迫害を受けました。クルド人は迫害を受け国外に脱出しようとしましたが、隣国のトルコは入国を阻みクルド人は国境に足止めされました。難民条約は「難民=国外に逃れた人」。イラク国内にいるクルド人は対象外だったのです。緒方さんは前例にとらわれず、「人の命を守るのが最優先」という信念からクルド人への支援を決断しました。人の命を守るのが最優先という信念からです。何ができるかを考え行動し続けた人生だったのです。

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じじぃの日記。
12月11日、アフガニスタンで殺害された中村哲医師の告別式が福岡市で営まれ、1300人超の人が参列した。
次の日、テレビ 朝の情報番組でコメンテーターの方がこんなことを言っていた。
「息子さんが自分のことを思うより人のことを思う方と言っていた。医師ということも井戸を掘るということもその延長にあるのかもしれない。私たちは自分さえ良ければ、自分の国さえ良ければ、という考えから拡張できない。中村さんは国を超えて拡張できる人なのですごく尊敬できる。もしかしたら、自分のことより人のことというのは上皇陛下と相通じるものがあったのかもしれない」
中村哲医師も緒方貞子さんも、クリスチャンだったらしい。
お2人のご冥福をお祈りします。