じじぃの「科学・芸術_907_尊厳死・安楽死」

NHKスペシャル 彼女は安楽死を選んだ

NHK安楽死「彼女は安楽死を選んだ」の動画と感想は?話題になった理由

2019.06.14 monamona
NHKスペシャルで放送されて話題となった「彼女は安楽死を選んだ」。
海外で安楽死をすることを選んだ多系統萎縮症の小島ミナさんの密着取材を放映しています。
驚くことは「小島ミナさんが亡くなる瞬間」まで放送されていることです。
https://monamona2525.com/archives/2850

安楽死を遂げた日本人」に密着 私たちに問いかけたこと

2019.06.11 週刊ポスト
「映像が目に焼きついて眠れなかった」……NHKには放送翌日までに約300件もの感想が視聴者から寄せられたという。
NHKスペシャル『彼女は安楽死を選んだ』(6月2日放送)は、スイスで安楽死を遂げた初の日本人女性に密着し、最期の瞬間まで映した衝撃の内容だった。その女性に寄り添い、番組に協力したジャーナリストで『安楽死を遂げた日本人』著者の宮下洋一氏がレポートする。
https://www.news-postseven.com/archives/20190611_1388659.html

安楽死で死なせて下さい』

橋田壽賀子/著 文春新書 2017年発行

尊厳死との違い より

安楽死尊厳死は、別ものです。いわゆる安楽死とは、あえて致死薬を処方してもらう「積極的な安楽死」。それに対して尊厳死とは、延命治療を拒否することで死期を早める、いわば「消極的な安楽死」です。
日本では安楽死は認められていませんが、尊厳死は認められています。
日本尊厳死協会という団体も、1976年からあります。小泉純一郎元総理が入会したことでも話題になり、最近は漫画家の蛭子能収さんが会員になったそうです。80%が65歳以上だそうですが、会員は11万人を超えているとか。男女比を見ると、女性が男性の2倍というところが面白い。平均寿命が関係しているのかもしれませんが、男性は往生際が悪く、女性の方が潔いのかしら。
日本尊厳死協会は、「リビング・ウイル――終末期医療における事前指示書――」に署名しておき、医療機関に提示することを勧めています。その内容は、以下の通りです。
 [この指示書は、私の精神が健全な状態のある時に私自身の考えで書いたものであります。
 したがって、私の精神が健全な状態にある時に私自身が破棄するか、または撤回する旨の文書を作成しない限り有効であります。
 私の傷病が、現代の医学では不治の状態であり、すでに死が迫っていると診断された場合には、ただ単に死期を引き延ばすためだけの延命措置はお断りいたします。
 ただしこの場合、私の苦痛を和らげるためには、麻薬などの適切な使用により十分な緩和医療を行ってください。
 私が回復不能遷延性意識障害(持続的植物状態)に陥った時は生命維持装置を取りやめてください。
 以上、私の希望を忠実に果たしてくださった方々に深く感謝申し上げるとともに、その方々が私の要望に従ってくださった行為一切の責任は私自身にあることを付記いたします。]
日本尊厳死協会には、私もだいぶ前に入会しました。でもまだまだ死にそうもないので年間2000円の会費が惜しくなり、払わなくなってしまいました。90歳を目前に終活を考えるようになったので、改めて入っておかなければいけないなと思っているところです。

安らかに、楽に、死なせてください より

私が言っているのは、人によっていろいろな考え方があっていい。その人の考え方に応じて、死に方の選択肢があってほしいということです。
自分が世の中の役に立たず、迷惑だけかけるようになったと思ったら、私は生きていたくありません。命を奪うのは可哀想と思わず、安楽死させて下さい。それが私の最後のプライドです。
この人にこれ以上惨めな思いをさせたら、本当に死に切れないに違いない。まだ惨めさの見えないいまのうちに死なせてあげることが、この人の幸せだ。そう思ってくれることが、安楽死だと思います。
安楽死という言葉を使うと、どこか仰々しくなりますね。簡単に言えば私は、”安”らかに”楽”に死にたいのです。