じじぃの「ベッドから落ちて骨折・どうしたら寝たきりを防げるのか?夕刊フジ」

Your body language in bed

2019年8月30日発行 夕刊フジ

続・長生きは本当に幸せか? 「寝たきり」を防ぐ方法は1つだけ より

日本が世界に類を見ない「寝たきり」の老人大国であることは、いまや広く知られています。正確な統計はありませんが、寝たきり老人の数は1993年の90万人から2010年に170万人に達し、25年に230万人に達すると予想されています。大きな原因は、過剰な終末期医療(延命)にありますが、それだけとは言えません。
一般的に、がんの末期や認知症の進行などで、最終的に寝たきりになると思われがちですが、加齢の進行で身体機能が衰えれば寝たきりになるケースもあるのです。
内閣府の「高齢社会白書」によると、高齢者が「要介護」となる主な原因は、①脳血管疾患、②認知症、③高齢による衰弱、④骨折・転倒となっています。つまり、高齢化(老化)はいずれ寝たきりを招くわけです。
どうしたら寝たきりを防げるのか? 人生の終わりまで自分のことは自分でできる生活ができるか?

答えは1つ。脳と体を使い続けることです。

たとえば、心臓疾患、脳卒中などの重篤な症状で入院し、治療を受けた患者さんで、寝たきりにならない患者さんは、リハビリを早く始め、それに取り組んだどうかで決まります。

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『わたくしが旅から学んだこと』

兼高かおる/著 小学館 2010年発行

突然の骨折で万事休す! より

ひとりでいる時間、空間は確保したい。高齢者ばかりで暮らすのは嫌……。
いろいろと自分なりの要望はありますが、危機管理が大切なことを切実に感じる事態が起こりました。
2010年(平成22年)1月1日。朝、起きようとしたら脚に激痛が走り、動けないのです。転んでもいないのにどうしたというのでしょう。つい先日まで、国内旅行で飛び回っていたのです。
しばらくしたら痛みがおさまるかと思いましたが、その気配もありません。
ひとり暮らしなので、何かあったときのために携帯電話を購入し、ベッドサイドに置くようにはしていたのですが、その携帯電話にあと20センチくらい手が届かない。万事休す……。
なぜ? どうしよう、慌てるな、と天井を見ているとき、義姉が訪ねてきました。「お雑煮にどうしますか?」と。
普段は家に訪ねてくることはないのですが、たまたま元旦だったので来てくれて、返事がないので、預けていた鍵で開けて入ってきてくれたのです。
運命ですね。神さまが、助けを寄こしてくれたのだと思いました。
ベッドに寝ていたままの着のみ着のままで救急車に乗せられ、病院へ運ばれました。
検査の結果は、大腿骨(だいたいこつ)の骨折です。その10日ほど前にベッドから落ちて顔に大あざをつくったのですが、そのときに大腿骨にも異変をきたしたのか、それともほかの原因なのかはわかりません。治療の結果、大腿骨にはボルトを3本入れられて、わたくしは「筋金入り」になってしまいました。
以後1ヵ月余、入院。その間は、何十年分かの疲れを取るかのごとく、よく寝ました。食事の心配もすることがないので安心して眠って、眠って。

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どうでもいい、じじぃの日記。
あなたはどんな「死」を希望しますか?
ベッドから落ちて骨折 → 寝たきり?
まさか、と思いますよね。