The Auschwitz Album- Visual Evidence of the Process Leading to the Mass Murder at Auschwitz-Birkenau
『銃・病原菌・鉄 (上) 』
ジャレド・ダイアモンド/著、倉骨彰/訳 草思社 2000年発行
大地の広がる方向と住民の運命 より
西南アジア(肥沃三日月地帯)を起源とする食料生産がどのように広がっていったかを考察してみよう。食料生産は肥沃三日月地帯から東西の周辺地域にむかって波状的に急速に広がっていき、それからまもない紀元前8000年になるかならない頃に、早くも西ユーラシアの遠方や北アフリカで見られるようになっている。図は、食料生産がどのように拡大していったかを示すために遺伝学者のダニエル・ゾーハリーと植物学者のマリア・ホフがまとめた地図をもとに作成したものだが、この図を見ると、食料生産が肥沃三日月地帯から波状的に広がっていったのがわかる。食料生産は紀元前6500年頃にギリシャ、キプロス、そしてインド亜大陸にまで広がっている。そして、その直後の紀元前6000年頃にはエジプトに、紀元前5400年頃には中央ヨーロッパに、紀元前5200年頃には南スペインに、そして紀元前3500年頃には英国にまで到達している。
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肥沃三日月地帯の作物は、どうしてそんなに速い速度で伝播していったのだろうか。これには、この章のはじめの部分で指摘した、ユーラシア大陸が東西の方向に横長であることが影響している。東西方向に経度が異なっても緯度を同じくするような場所では、日の長さ(日照時間)の変化や、季節の移り変わりのタイミングに大差がない。風土病や、気温や降雨量の変化、そして分布植物の種類や生態系も、日照時間や季節の移り変わりほどではないにしても、よく似たパターンを示す傾向にある。たとえば、ポルトガル、イラン北部、そして日本は、東西にそれぞれ4000マイル(約6400キロ)離れているが、ほぼ同緯度に位置しているので、南北に1000マイル(約1600キロ)離れた場所同士よりも気候的に似たところが多い。生態系のひとつである熱帯雨林は、どの大陸でも緯度が南北10度以内の範囲にしか存在しない。カリフォルニアのチャバラルやヨーロッパのマッキーのような地中海性の灌木林も、緯度が南北30~40度のあいだのところしか分布していない。
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どうでもいい、じじぃの日記。
現人間ホモ・サピエンスがいつ頃から利巧になったのだろうか。
人種間でIQに差があるのだろうか。
約7万年前、インドネシアのトバ火山が大噴火した。この噴火の気候変動によって総人口が1000人程度まで激減した。
アフリカに孤立した人類は「針」を発明した。針と衣服が人類を危機から救った。
生き残った人類は約6万年前にアフリカ大陸を離れたといわれる。
ジャレド・ダイアモンドの世界的ベストセラー『銃・病原菌・鉄』で、「横に長いユーラシア大陸と、縦に長いアフリカ大陸、南北アメリカ大陸の地理的な違い」という人類進化の説が提示された。
イノベーションは同程度の緯度の地域にしか広まらない。アフリカのサハラ砂漠や亜熱帯地域を越えることはできなかった。
ある国別調査で、「北に行くほど知能が高くなる」という。
ユダヤ人の知能は国別調査からは分からない。
しかし、ユダヤ人を調べるとアシュケナージ系(ドイツ語圏や東欧諸国などに定住したユダヤ人)が知能が高いことが分かった。彼らの多くがジェノサイド(大量殺害)を受けた。
今年もノーベル賞受賞者にユダヤ人が含まれるのだろうか。