じじぃの「科学・芸術_896_米国の企業・レイセオン(軍事メーカー)」

Raytheon's High-Energy Laser Weapon System Counters UAS Threats

動画 YouTube
https://www.youtube.com/watch?v=9j-E2bCOrg8

Raytheon drones

『世界の覇権企業 最新地図』

現代ビジネス研究班/編 KAWADE夢文庫 2019年発行

レイセオン(Raytheon) ミサイルメーカーにして、電子レンジの発明メーカー より

アメリカのレイセオンは、世界第3位の軍事メーカーであり、異色の軍事メーカーでもある。レイセオンは、ミサイルの開発・製造にかなり特化した、世界最大のミサイル・メーカーなのだ。
ミサイルは消耗品である。世界各地で戦争や紛争が起こり、アメリカ軍が介入するとき、アメリカ軍はたいていミサイルを大量消費する。アメリカ軍の活動が活性化するほど、レイセオンの売り上げもアップする構造がある。同社の商品のほとんどは、アメリカ政府向けとなっている。
ただ、レイセオンはミサイル・メーカーろいいながらも、ミサイル以外の開発もおこなっている。第二次世界大戦にあっては、同社はマグネトロン技術をもとにマイクロ波レーダーの共同開発に着手し、レーダーの生産に貢献している。
このレーダー開発が、じつは電子レンジの発明にも結びついている。同社のレーダー設置担当技師がレーダーを操作中、ポケットのなかに入れたチョコレートが溶けてしまっていたことに気づいた。そこから、マイクロ波を加熱に利用する電子レンジのアイデアが生まれたのだ。
レーダーに関しては、レイセオンは近年、小型ドローンも監視できるレーダーの開発を構想している。将来、街に無数のドローンが飛ぶ日がくると、ドローンの見分けも必要になる。現状のレーダーでは低空を飛ぶ小型のドローンの探知はむずかしいが、レイセオンは低出力のレーダーを多数設置することで、それが可能になるとしている。