尿から作った水を飲む宇宙飛行士の若田光一さん
シンガポール、水値上げに苦慮 マレーシアが要求 首脳会談でも平行線
2019/4/9 日本経済新聞
両国は1962年、マレーシアが1000ガロンあたり1円未満の価格で、シンガポールに水を99年間供給する契約を結んだ。18年5月に首相に復帰したマハティール氏は「裕福な国であるシンガポールが理屈に合わない安い価格で水を買っている」と、シンガポールに価格の引き上げを求めていた。
シンガポールにとって水の確保は安全保障上の重要課題だ。下水を飲み水に再生する技術を取り入れるなどして自給率を高めてきたものの、マレーシアからの輸入に頼る状況はなお変わらない。
下水の再生とともに、輸入依存を減らす有望技術と位置づける海水の淡水化も試行錯誤が続く。大型の海水淡水化施設の運営を担ってきたシンガポールの水処理企業、ハイフラックスは裁判所から債務返済の猶予を受けるなど、経営悪化が続いている。水の品質を維持するための設備更新が滞っているとされ、政府は4月末までに淡水化施設を接収するかどうかを決める方針だ。
https://www.nikkei.com/article/DGXMZO43530810Z00C19A4FF1000/
水は国の文化である――水の文化論 シンガポールとマレーシア より
1965年に、マレーシアから分離独立したシンガポールはその後めざましい発展をとげ、アジアの経済先進国へと躍り出た。
しかし、水の供給はマレーシアに頼っている。シンガポールは人口すべてに供給できるだけの水源を、国内に持っていない。降水量はふんだんにあるが、国土が平坦で貯水機能が乏しく、自給には程遠い状態にある。
そこで、シンガポールとマレーシアの間には全長1キロメートルの橋が築かれ、そこに敷設されたパイプラインから水が送り込まれている。
現在、1965年の独立時に2国間で結んだ協定に基づいたレートで水の売買は成されているが、その有効期限が過ぎると、マレーシアは現行の100倍に水を値上げする意向を示し、両国間には火花が散っている。
シンガポールは当然、水の完全自給を必死で目指している。その手立てのひとつが、なんと「下水を濾過(ろか)して上水としてリサイクル」という方法の開発である。
この「ニューウォーター」は、念入りに浄化したものである。という宣伝がしきりになされ、人々が「もと下水」という悪いイメージを持たないように、さまざまな努力がなされているが、さすがに難しい。
シンガポールの水資源は、ほかにも海水の淡水化などの技術も試されている。観光地としても発展している国だけに、安全できれいな水の確保は、国内にむけてはもちろん、外からやってくる観光客に対するイメージ戦略上も欠かせないことである。
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どうでもいい、じじぃの日記。
「両国は1962年、マレーシアが1000ガロンあたり1円未満の価格で、シンガポールに水を99年間供給する契約を結んだ」
日本の水道料金が高いのか低いのかよくわかりませんが、シンガポールはマレーシアから1000ガロンあたり1円ぐらいで水を買っているのだそうだ。
それでも、下水を飲み水に再生する技術を取り入れるなどして自給率を高めてきたという。
下水を飲み水に再生利用する!
日本人宇宙飛行士の若田さんも、「僕らもおしっこを飲み水に利用しているお友だち」とか言っていました。
なんとなく、糖尿病のおしっこを濾過して飲料水にしても甘そうな感じがします。