体内の水分
水と命はつながっている――水の正体 より
ヒトの体内の水の割合は、若いほど多い。胎児は体内の90パーセントを水が占める。新生児になると80パーセントで、幼児は70パーセント、と徐々に少なくなる。成人男性は60パーセントで、女性は55パーセント、男性より女性が少ないのは、体脂肪の量が男性より多いぶん、比率が下がるためである。
さらに年をとって60歳以上になると、水分は50パーセントくらいになる。老人になればなるほど、水分補給が必要であることが、ここから見てとれる。
どんなに年をとっても、人体の半分以上は水が占めている。そのわりに、われわれの体は「水っぽく」は感じられない。動いても、ポチャポチャと鳴ったりはしない。
それは、体内の水の70パーセントは、細胞内に取り込まれているからである。
約60兆個もの細胞のひとつひとつは膜で区切られており、その中に水が入っている。
それらの水が70パーセントとして、残りの30パーセントはどこにあるのか。それは血液と、細胞外の組織内部の水分である。
意外なことに、骨も3分の1は水でできている。
このように体の中では、いろいろな水が常時めぐっているのだ。
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ではなぜ、人は水を失うと死んでしまうのだろうか。
1番大きいのは、体内の熱のコントロールができなくなること。水分は、「血液」として体をめぐる。血液は栄養素、老廃物、酸素、二酸化炭素、そして熱も運ぶ水である。
そうして熱を運んであたためる一方、「汗」は冷却作用を持つ水分である。発汗して皮膚表面から出る気化熱によって体の熱を奪う。
しかし水分が失われると、体内にたまった熱を放出できない。この状態のまま、体温が上がり、意識障害、多臓器不全を起こすのが、いわゆる熱中症である。
直腸の温度が40℃を超えると、人はショックを起こして死んでしまう。
日本では熱中症が増え、年間20人以上の死者が出ている。しかも、患者が出るのは暑い時期だけではない。季節を問わず、激しい運動によって脱水症状を起こして発症するケースもある。
熱中症の引き金は、「脱水」にある。
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どうでもいい、じじぃの日記。
「成人男性は60パーセントで、女性は55パーセント、男性より女性が少ないのは、体脂肪の量が男性より多いぶん、比率が下がるためである。さらに年をとって60歳以上になると、水分は50パーセントくらいになる。老人になればなるほど、水分補給が必要であることが、ここから見てとれる」
じじぃの顔にはシミができ、首や腕にはシワが目立つようになってきた。
さらに高齢者は、発汗などの機能も衰えて、のどのかわきを感じる力も弱まっている。
「自分が今、水を必要としている」という自覚が薄くなっているのだそうです。
トホホのホ。