じじぃの「肺水腫・ポッコリお腹・飢餓状態でなくともお腹が膨らむのは?理系の話」

肺水腫 動画 YouTube
https://www.youtube.com/watch?v=JnVvt7QFLuI
 肺水腫 (nihon.matsu.net HPより)

『世の中の裏が面白いほど見える理系の話』 話題の達人倶楽部/編 青春出版社 2011年発行
お腹の裏 飢餓状態になるとお腹が膨らむのは? より
アフリカの難民キャンプなど、飢餓に瀕している地域を映した映像には、全身は痩せこけているのに、腹だけがぽっこり膨らんだ子供たちが映されていることがある。
あのぽっこりした腹の正体は「腹水」だ。栄養失調になると、体内の水分バランスが乱れ、血管から水分が流れ出してしまう。その結果、腹水がたまる。
しかしなぜ、飢えると血管から水分が流れてしまうのだろうか?
それには「浸透圧」が関係している。人間の体の6割は水分でできているが、このうち血液中に全水分の8パーセント、細胞を満たす「間質液」という液体に25パーセント、そして細胞内に67パーセントの水分が含まれる。シャキっと新鮮な野菜を塩でもむと、水分だ外に出てきて、しんなりしてくるが、体をねぐっている血管も、これと同様のメカニズムをもっている。
通常は水分を外側へ押す力と、内側に引き込もうとする力のバランスがとれているため、血管から水分が流れ出すことはない。
ところが、栄養失調の状態になると、血液に溶け込む栄養分がなくなってしまう。すると、血中のたんぱく質濃度が低くなり、水分を血管内に引き込もうとする力が弱まって、水分が外側へ押されて出ていってしまう。
その結果、水分は「腹腔」という場所にどんどんたまっていき、最終的に難民キャンプの子供のように、お腹だけが異様にぽっこり出てしまうというわけだ。

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どうでもいい、じじぃの日記。
暇なもんで、「病気」に関する本や雑誌をよく見ている。
週刊ポスト』2016年9.2号に「医者に勧められてもやってはいけない死ぬより辛い『延命治療』」というのがあった。
  しかし、患者の死後、胃ろうを選択したことを後悔する遺族は多い。
  「胃ろうを長く続けると、こんなことになるなんて……亡くなる直前の主人の姿は、まるで水死体のように顔も体もふくれ上がっていました。息を引き取る数週間からは肺の中に水が溜まってゴロゴロと鳴るようになり、カニのように口から泡を噴くこともありました。見たことのないピンク色の痰まで出てきて……とにかく呼吸が苦しそうで、看取るのが辛かったです」
死に際の身体が「肺水腫」状態なのが多いらしい。
肺水腫・・・血液の液体成分が血管の外へ滲み出した状態をいいます。肺内で液体成分がたまるため肺のガス交換が障害されて、低酸素血症となり、呼吸困難が現れます。
今まで気がつかなかったが、健康な人は血管の外側と内側では微妙な「浸透圧」の平衡が保たれている。
この頃、喉に痰がからむようになった。体全体で微妙な浸透圧の平衡が崩れ出したみたいだ。