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高血糖が及ぼす大血管障害 ~ 糖尿病予備軍でも脳梗塞や心筋梗塞の発症リスクは高まります ~
辻堂金沢内科クリニック
血糖値が高い状態が続くと、細い動脈だけでなく太い動脈にもダメージを与えます。
動脈は心臓から全身に酸素と栄養素を送り込む血管で、動脈硬化が進行すると内壁の弾力性がなくなったり詰まったりして心筋梗塞や狭心症、脳梗塞を引き起こすことがあります。
国内外の研究で、糖尿病は動脈硬化性疾患の発症・死亡リスクを2~3倍上げることが知られています。
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『すばらしい人体 - あなたの体をめぐる知的冒険』
山本健人/著 ダイヤモンド社 2021年発行
第4章 あなたの知らない健康の常識 より
誰にでも起こりうるエコノミークラス症候群
血栓が肺に詰まる
日韓ワールドカップを目前に控えた2002年、サッカー元日本代表の高原直泰選手がエコノミークラス症候群を発症したとの報道が日本を騒がせた。
高原選手は、ポーランドでの代表戦後にフランス経由で日本に帰国したが、フランスまでの約3時間を得まい機内で過ごしたのち、空港に着いた際に胸の痛みに襲われたという。試合後の、脱水状態も発症リスクの1つとなっていた。
こうした経緯もあって、エコノミークラス症候群の名は日本で広く知られている。私自身、病院でエコノミークラス症候群について説明した際に驚くのは、ほとんどの人がこの病名を知っていることだ。これほど専門性の高い病気であるのに、である。
エコノミークラス症候群とは、飛行機の狭い座席などで長時間じっと座っていると、足の静脈の血流が淀んで血栓ができ、立ち上がった際に血栓が飛んで肺の血管を詰まらせる、というメカニズムで起こる病気だ。足の静脈内に血栓ができる状態を下肢静脈血栓症といい、この血栓が肺に飛んで血管が詰まる病気を肺血栓塞栓症という。
肺の動脈が詰まると、肺に血流が維持できなくなり、ガス交換(酸素を取り入れ二酸化炭素を排出するプロセス)が妨げられる。突然の胸の痛み、息切れ、動悸などの症状が現れ、失神することもある。また、大きな血栓が太い動脈の根元に埋まってしまうと、急性の心不全に陥って急死することもある。
病院でも行われる血栓対策
実は、病院での滞在もまた下肢静脈血栓症を起こすリスクの1つだ。自力で動けない人や、手術中あるいは手術後にベッド上で安静を強いられる人は、医療現場に大勢いるからである。
肺血栓塞栓症を発症した場合、院内死亡率は14パーセントにのぼる。また、死亡例の40パーセント以上は発症1時間以内の死亡とされ、その予防は極めて大切だ。
まずは血栓症を起こすリスク程度に応じ、患者を「低リスク」「中リスク」「高リスク」「最高リスク」の4段階に分類し、それぞれのリスクに応じた強度の対策を行う。この分類は、年齢や手術の種類、危険因子の有無(肥満や悪性腫瘍、重度の感染症、ギプスによる下肢の固定などさまざま)によって行われる。当然ながら、人によって「血栓のできやすさ」は違うためだ。
実際に行われる対策は、「弾性ストッキング」と呼ばれる締め付けの強い靴下の着用、抗凝固療法(血を固まりにくくする薬を繰り返し注射する)、間欠的空気圧迫法の施行などである。
間欠的空気圧迫法とは、脚に巻いたバンドに空気を送り込み、膨らませたり萎ませたりを繰り返すことで、血流が淀まないようにする方法だ。脚の締めつけと解放を繰り返す、いわばマッサージのような療法である。
病院には必ずこのような器械式のフットポンプが数多く常備され、多くの人が装着している。この対策は一般にあまり知られていないため、不思議な器械の存在に驚かれることは多いのだが、下肢静脈血栓症、ひいては肺血栓塞栓症を予防するための大切な手段なのである。
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どうでもいい、じじぃの日記。
私は糖尿病で月に1回、近くの糖尿病病院に通院している。
糖尿病は万病の元とかいうので、「血栓」とも大いに関係がありそうだ。
ネットで、「血栓 糖尿病 死因」をキーにして検索してみた。
「国内外の研究で、糖尿病は動脈硬化性疾患の発症・死亡リスクを2~3倍上げることが知られています」
「通常、心筋虚血があると労作時(身体を動かしている時)の胸痛や動悸といった症状がありますが、糖尿病の場合、定期検査で心筋虚血が偶然見つかるなど自覚症状がなく心臓に異常をきたしている方が多くみられます」
糖尿病で病院に通院している人は、定期検査で異常が見つかる場合が多いのだとか。
なんとなく、安心した。