じじぃの「科学・芸術_858_人類宇宙に住む・ハビタブルゾーン」

NASA discovers Earth-like planet in 'habitable zone...

動画 YouTube
https://www.youtube.com/watch?v=Hkr7mAOjrc4

Alien life: NASA detects 10 'Earth-like' exoplanets

using Keplar space telescope,

'KOI 7711' assumed as the twin of our own

Alien life: NASA detects 10 'Earth-like' exoplanets using Keplar space telescope, 'KOI 7711' assumed as the twin of our own

20 June 2017 News Nation
Several of these planets orbit G dwarfs, the same species of star as our own sun. And one, namely KOI 7711 is a possible twin of Earth having much similar features as our earth except its size. In terms of size only it is 30 times bigger than our Earth.
https://www.newsnation.in/science-news/alien-life-nasa-detects-10-earth-like-exoplanets-using-keplar-space-telescope-koi-7711-assumed-as-the-twin-of-our-own-article-174666.html

ハビタブルゾーン

ウィキペディアWikipedia) より
ハビタブルゾーン(habitable zone)とは、宇宙の中で生命が誕生するのに適した環境と考えられている天文学上の領域。
ゴルディロックスゾーン (Goldilocks zone) とも呼ばれる。日本語では「生命居住可能領域」と呼ばれる。現在も多様な生物が存在する地球と比較して、その地球環境と類似する環境範囲内にあれば、人類の移住、生命の発生やその後の進化も容易なのではとの仮説に基づく宇宙空間領域を指す。ここで考慮される環境とは、主に他天体から放射されるエネルギー量や星間物質の量などである。

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『人類、宇宙に住む 実現への3つのステップ』

ミチオ・カク/著、斉藤隆央/訳 NHK出版 2019年発行

ケプラーと惑星の世界 より

2017年、またもや空前の発見があった。天文学者が、惑星進化のどの理論にも反する恒星系を見つけたのだ。その恒星系では、地球サイズの惑星が7つ、トラピスト1と呼ばれる主星のまわりを回っていた。このうち3つの惑星はゴルディロックスゾーン内にあり、海が存在する可能性もある。「この惑星系がすごいのは、惑星がたくさんあるだけでなく、それがすべて地球に近いサイズだからです」と語るのは、この発見をなし遂げたベルギーの研究チームのリーダー、ミカエル・ジロンだ(「トラピスト[TRAPPIST]」という名前は、彼らが使った望遠鏡の略称だが、ベルギーの有名なビールのことでもある)。
トラピスト1は、地球からわずか38光年の距離にある赤色矮星で、質量は太陽の8パーセントしかない。ケンタウルス座プロキシマと同じく、ハビタブルゾーンをもっている。われわれの太陽系へもってきたら、7つの惑星の軌道がすべて、水星の軌道の内側に収まってしまう。どの惑星も3週間とかからずに主星の周りを公転し、最も内側の惑星は36時間でまる1周する。
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地球の双子のような惑星が宇宙にあるとしても、それは今のところ、われわれの目をすり抜けている。それでも、これまでに50個ほどスーパー・アースが見つかっている。2015年に探査機ケプラーによって発見され、地球からおよそ1400光年の距離にあるケプラー452bは、とくに興味深い。われわれの惑星より50パーセント大きいため、その星では、あなたは地球上にいるより重くなる。だがそれを除けば、そこでの暮らしは地球上とさほど違わないだろう。赤色矮星のまわりを回る系外惑星と異なり、ケプラー452bは、太陽より3.7パーセントだけ大きい恒星のまわりを回っている。公転周期は、地球の日数にして385日。平衡温度[外からの熱の吸収と中からの放射が平衡状態に達したときの温度]はマイナス8度ほどで、地球よりわずかに温かい。そしてハビタブルゾーンの内側にある。地球外知的生命を探している天文学者は、その惑星に存在するかもしれない文明からメッセージを受け取ろうと電波望遠鏡を向けたが、まだ何も検出されていない。あいくに、ケプラー452bはとても遠いので、大気の組成について十分な情報は、次世代の望遠鏡でも得られないだろう。
地球から600光年離れ、地球より2.4倍大きいケプラー22bも調べられている。その軌道は、地球より15パーセント小さい――290日でまる1周する――が、主星であるケプラー22の光度は、太陽より25パーセント暗い。このふたつの効果が打ち消し合うため、ケプラー22bの表面温度は地球のものと同程度と考えられる。この惑星もハビタブルゾーンのなかにある。
一方、KOI7711という系外惑星は、2017年の時点で最も地球に近い特徴をもつことから、最大の関心を集めている。それは地球より30パーセント大きく、主星はわれわれの太陽と非常によく似ている。恒星フレアで丸焦げになる危険もない。1年の長さは、地球の1年と同じだ。主星のハビタブルゾーンのなかにあるが、大気に水蒸気が含まれているかどうかは、われわれの技術ではまだ調べられない。あらゆる条件が、なんらかの生命が棲むのに適しているように見える。しかし、地球から1700光年という距離は、ここまで挙げた3つの系外惑星のなかで一番遠い。