アグネス・チョウ(周庭)香港デモシストメンバー 会見 2019.6.10
雨傘運動 周庭(アグネス・チョウ)
【環球異見】香港デモの波紋 中国紙「西側があおった」 英紙「戦いの終わりにはほど遠い」
2019.6.24 産経ニュース
●西側が住民の怒りをあおった
香港の「逃亡犯条例」改正案をめぐり、多くの中国メディアが現地での反対デモ拡大に沈黙する中、中国共産党系の環球時報は、米国などの西側諸国が香港住民の怒りをあおっているとのいらだちをあらわにした。
https://www.sankei.com/column/news/190624/clm1906240004-n1.html
周庭
ウィキペディア(Wikipedia) より
周 庭(しゅう てい、英語: Agnes Chow Ting、アグネス・チョウ、1996年12月3日 - )は、香港の社会運動家、香港衆志常務委員、大学生。
香港で「学民の女神」と呼ばれる。
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『ニューズウィーク 特集:弾圧中国の限界』2019年6月25日号
「中国のやり放題になる恐怖が香港を動かした」 Q&A 100万人デモはなぜ実現したか より
黄色い傘と催涙ガスが街を覆った雨傘運動から5年。敗北の無力感に包まれていたはずの香港市民が、一国二制度で保障された司法の独立を根底から破壊しかねない香港政府の逃亡犯条例改正に敢然と立ち上がった。
なぜデモは急速に広がり、当局は過剰な暴力で市民を抑え込もうとしたのか。22歳の大学生である周庭(アグネス・チョウ)は、雨傘運動で「ミューズ(女神)」と称された学生活動家だ。日本文化のファンで、アニメやアイドル好きが高じて独学で日本語を習得した若者でもある。
――6月9日のデモに103万人が参加し、さらに続いて起きたデモを香港警察が激しい暴力で鎮圧しようとする、という急な展開になっている。予想できたか?
予想できなかったです。昔から催涙弾や催涙スプレー、警棒は使われていたが、今回は「ルール」が守られていない。催涙弾を撃つときは一定の距離を空ける決まりのはずだが、今回はデモ隊の目の前で撃っている。
(ゴム弾の)銃は雨傘運動の時には使っていない。デモ隊の頭に向けて撃っているが理由がない。警察官が命の危険を感じるレベルではないのに、なぜデモ隊に対して銃を撃つのか。しかも頭を打たれた1人はメディア関係者です。香港人として暴力を許せない。警察は(デモ参加者を)殺す気ではないでしょうか。
――雨傘運動の敗北以降、無力感が広がっていたのに、これだけたくさんの人が集まったのはなぜか?
逃亡犯条例の改正案が可決されたら、香港人はデモの権利や中国政府に反対する権利も失う。この条例案が可決されたら絶望だ。終りだという感情を持ってみんなデモに参加したと思う。
――危機感が共有されている、と。
危機感というより恐怖感、恐怖感よりも絶望感だと思います。今回だけは阻止しないとダメ、という意思がすごく強かった。今までの運動とは全然違う。
――もともと、こういう条例を作りたいと思っていた、と。
この事件はきっかけの1つと思います。台湾は中国の一部という前提に納得できないので、今、(改正案が)可決されても台湾は(香港人容疑者を)引き渡さない、とはっきり言った。可決されても、台湾からの殺人犯引き渡しは実現されない。本当の理由は殺人犯の引き渡しではない、とみんなが思っている。
中国が好きじゃない人、中国に反対する人、人権を求める人、そして中国で商売をしたり、中国情報を持っている人に対して何か目的があるのではないか。私たちのような活動家だけではなく、中国の官僚と深い関係のある、中国で商売をやっている香港人や外国人をターゲットにするのでは、と思います。今回、財界やビジネス界が強く反対するのはその証しじゃないかと。
――周さんも万一、身の危険が迫ったら同じような行動を?
今はない。今は戦いたい。その時になったらどういう気持ちになるのか予想できない。残りたいです。香港に対する責任感があるから。